2016年12月24日土曜日

Noël

あっと言う間に1年は過ぎ去って行きます。
忘年会は皆様お済みでしょうか?

図らずとも本日はクリスマスイブとなり、
GAZAお隣のケーキ屋さんはてんやわんやの大忙しとなっています。



明日が終われば小売りのお店は洋⇒和での衣装替え。
しばらくサンタさん達には『クリスマス』と書かれた段ボールの中で眠ってもらう事になるでしょう。



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さて、毎年の事となりますが、年末年始の営業のお知らせです。

当ダイリン薬局のお休みは1/1(日)のみとなります。
また、12/29~1/3までは10:00~18:00までの短縮営業となりますのでご了承ください。

さらに大輪薬局につきましては、
12/29~1/4までをお休みとさせて頂きます。



続いて近隣地域の感染症状況です。

一時保育園、幼稚園・保育園で流行したムンプス(おたふく風邪)は縮小傾向にあるようです。

そして気になるインフルエンザは、当地域で集団感染とまではないですが、ポツリポツリと発生している状況です。
一昨年のように年末年始に流行のピークを迎える可能性もありますので、当番医療機関を把握しておいた方が無難かもしれません。

最後に、ノロウイルス感染症を含める感染性胃腸炎ですが、
集団感染こそないものの、流行状況にあると言えます。
ニュースなどでも取り上げられていますが、今年は大人での胃腸炎も目立つようで、
家族内での感染防御も必要となりそうです。吐いたらハイター
詳しい予防・対処法はコチラ
⇒http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/norovirus/(厚生労働省リンク)



それでは皆様、感染症にも十分注意して、
よいクリスマスをお過ごしください。

(大輪 武司)



2016年11月26日土曜日

Cooperation

かつてない時期の初雪で右往左往たか方も多いのではないでしょうか?
TVでは関東平野ばかり映っていましたが、
長野県でも南部を中心に広範囲で時季外れの積雪となりました。

あいにく天気予報の確認を怠っていたため、久々の電車出勤をするハメになりましたが、
本日めでたく車のタイヤ交換をする事が出来ました。



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さて、11月は色々と行事が盛りだくさんでした。
おかげさまで棚卸はあらかた目途がつき、薬局は平静を取り戻しつつあります。

11/19に行われた松本薬剤師会吸入指導連携勉強会では、
医師保健師薬剤師等多くの外部講師の方々から、手厚い指導を受けながら、
吸入指導のコツを再確認する事が出来ました。


ロールプレイ形式だった為、普段なかなか見る事が出来ない、
他薬局の薬剤師さんの吸入指導が、非常に参考になりました。



続いて11/22に行われた第19回松本薬剤師会学術交流大会では、
同じ薬剤師でありながら、病院や薬局、行政との関わりなど、
多岐にわたる業務や視点を発表して頂き、出席者も140名越えという盛況ぶりでした。





この2つの会で共にキーワードとなるのは『連携』です。
こういった研修会や交流会で、少しでも地域の連携の輪が広がると、
伴って地域の医療も発展していくのではないかと思います。



さらに、明日11/27(日)は、久々ですが市民公開講座もあります。

 
 
当日は講演の他にも、たくさんの薬剤師によるお薬相談も実施しています。
普段なかなか聞けないような事などありましたら、この機会にお気軽にご参加ください。
 
(大輪 武司)


2016年11月8日火曜日

一葉落ちて天下の秋を知る

紅葉から落葉へ季節が移ろい始めました。
北アルプスも雪化粧をはじめ、三段紅葉の最中となっています。

当月ダイリン薬局は、定例の半期に一度の棚卸です。
日々在庫をひっくり返したり、いらない物を返したりと、バタバタ奮闘しております。




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棚卸は販売・小売等の仕事に就いていれば避けては通れない業務の一つです。
勿論業務委託する事も出来ますが、コスパが悪いので、よっぽどの規模にならなければ自前で行う薬局がほとんどだと思われます。

包装のJANコードやGS1コードを読み込んで数量を入力したり、レセコンから出力した用紙に記入したりと、やり方は薬局によって様々かと思われますが・・・
他の小売業と違う、薬局ならではの作業として箱の中身を数えます。



調剤で使う薬は、卸より購入した最少包装単位の箱を開封し、患者さんにお渡しします。
錠剤・カプセル・散剤・シロップ剤・貼り薬etc...
これらを一つ一つ数えるのが、結構な手間となります
(ちなみにダイリン薬局では1400種類前後在庫しています)

また、一度開封したお薬は、当然のことながら返品する事が出来ません。
その為、デッドストックが生じやすいのも薬局の特徴です。

さらに、お薬によっては頻繁かつ無駄にデザインやパッケージの変更があるために、
薬局で在庫していた薬が旧品となって、未開封品でも返品できない事がままあります。




どんどん愚痴っぽくなってきてしまいましたが・・・




このように薬局の在庫管理はそれなりに気を遣うし、棚卸もそれなりに大変という事です。

勿論どんな業種においても、独自に大変な所が必ずあると思いますので、
その一例紹介といったところでしょうか。



そのような理由で、今月は静かにコツコツと在庫を数えて過ごそうかと思います。
(大輪 武司)














2016年10月20日木曜日

ターニングポイント

長袖を出したと思ったら、しまいこんだ半袖を引っ張り出すような日々が続いております。

標高の高い山々から徐々に紅葉が降りてきてはいるので、
遅いながらもいずれは里も色づくものだと思います。



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さて、当ダイリン薬局で26年間管理薬剤師を努めて頂いた千野さんが、
本日10/20をもって卒業、退職なされます。

ショッピングセンターGAZAがまだJOY401だった頃、
オープン当初から26年間頑張っていただきました。


オープン当時は物販のみで、今でいうところのドラッグストアのような形態でした。
やがて薬局での調剤需要が増え、ゼロから保険調剤を立ち上げることとなり、
暗中模索の中現在のダイリンを築き上げて頂きました。

患者さんやお客様へのホスピタリティに溢れ、
怪我をしたお客様が衛生用品を買いに当薬局に訪れた時に、
すぐに自分の車に乗せて近くの医院に連れて行ったりした事も思い出されます。


一言で表すと、ダイリン薬局の『お母さん』のような存在でした。


退職後はゆっくり旅行に行かれたり、
高齢者の話し相手のボランティアへ参加されたりするそうです。



少しさびしくはなりますが、
千野さんに育ててもらった薬局を今まで以上に盛り立てていきたいと思います。

今まで本当にありがとうございました。
これからもちょくちょく遊びに来てください。


(大輪 武司)

2016年9月27日火曜日

秋の世

梅雨のような長雨が続いています。
稲刈りの時期にドンピシャリで、収穫のタイミングが無いと嘆く農家さんの声が聞こえてきます。

昨年豊作だった松茸も今年は一転不作と、人類と天候との長年にわたる戦いを肌で感じる事が出来ます。




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さていつものように私事ですが、先日母校の小学校の運動会に行ってまいりました。


薄曇りの暑からず寒からずで、絶好の運動会日和の中、
姪っ子の応援で早朝(自分としては)より参戦しました。

母校の小学校では学校薬剤師もしているので、知り合いの先生とお話もしつつ、
メインはかけっこ!


ゴール付近は一等地。観る側の競争が繰り広げられます。


さわやかな秋空の下行われました。
 

・・・しかしながら、昔自分が小学生だった時とほぼ同じ演目だった事に少々驚きました。

歓声を聞きながらしばしノスタルジーに浸るのでした。

(大輪 武司)






2016年9月13日火曜日

進化論

台風台風台風と、天気予報を確認する毎日が続いています。
露地物の青菜類や、ニンジン玉ねぎなどの根菜類が高騰しているので、
皆様の食卓に「もやし」や「キノコ」類比率が高くなる事が予想されます。



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さて、当ダイリン薬局がある『コミュニティマーケットプレイスGAZA』では、
現在駐車場を工事しており、皆様にご大変迷惑をお掛けしております。




古くなった舗装や配管を新しくし、車を止めやすいように駐車区分けを広くする目的ですが、
これが11月いっぱいほどで完了する予定だそうです
(少しずつ場所を変えながら行っているので、駐車出来ないわけではないです)

続いて内装の空調やエレベーター、エスカレーターにも手を付け、
ゆくゆくは外装や中のテナントにも色々と手をかけていく事になるようです。




前身の『JOY401』から『GAZA』となり11年となります。
周辺の状況も変わり、それに対応すべく変化する必要があるとの判断と思われます。
今回の改装も、GAZAへの切り替わり時より費用が掛かっているとの話も聞きました。



当薬局も絶えず変化を繰り返し、今後も変わりゆく地域や社会のニーズに対応して参りますので、
「こうしてほしい」「ああしてほしい」と言った皆様のご要望をお待ちしております。


(大輪 武司)

2016年8月27日土曜日

喋るマシン

残暑厳しい暑さor台風三昧。と極端な天候が続く今日この頃です。
現在当社代表取締役が、夏休みにシルクロードへ出かけています。
帰国の日にバッチリ台風に・・・

果たしてどうなるかは不明です。


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さて、久々にバイク関連で面白いニュースが舞い込んできましたのでご紹介。


川重、AI活用のバイク開発に着手 安全・快適運転に寄与、数年内に実用化か




川崎重工業は25日、人工知能(AI)を活用した二輪車の開発に着手したと発表した。走行データや対話による情報から、車載AIがライダーの感情や技術を判断して助言したり、車両制御システムを調整したりする。数年内に実用化するとみられる。
 開発する二輪車には、ソフトバンクグループのヒト型ロボット「ペッパー」に搭載しているAIを使用。車載通信でライダーと対話することで、音声から感情を認識し、怒りや焦りを静める助言を行うなど安全運転につなげる。
 また、データセンターに蓄積した走行情報を分析し、個々のライダーに適切な車両制御の調整を行うなど、運転のしやすさも追求する。同社は「(ライダーと二輪車が)互いに高めあいながら成長する新しい楽しみ方が生まれる」と話した。
 二輪車メーカーでは、ホンダが7月にソフトバンクグループとAI技術の活用に向けた共同研究を始めている。

元ネタ⇒http://www.sankei.com/economy/news/160825/ecn1608250019-n1.html




バイク版「ナイトライダー」ですかね。

助言ってのが何とも不明ですが

『スピードオトシテ』
『バンクサセンナ』
『前輪ロックスルゾ』

とか喋るんでしょうか?


ナビ情報だけならましも、ちょっとやかましそうですね・・・



ちなみにウチの薬局の車にはなぜかキティちゃんのETC車載器がセッティングされています。

その為、在宅訪問や薬の配達などで車に乗り込むと、

『今日はどこにおでかけするの?♡』
『レッツ!エンジョーイ!ドラーイブ!♡』
『なんだかワクワクするね♡』

と、可愛らしいキティちゃんがおしゃべりしてくれるのが、
ほどよく仕事熱を下げてくれるのです。




融合

(大輪 武司)

2016年8月16日火曜日

大輪の花

お盆休みも終わりを迎え、明日からのお仕事にため息をつく方も多い事かと思われます。

長距離移動や遊び疲れが溜まり、
勤務初日から体調を崩さないよう気を付けましょう。



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さて、8/15は毎年恒例の諏訪の花火大会でした。
正式名称は「諏訪湖祭湖上花火大会」となり、戦後間もない1949年より開催されている日本有数の規模の花火大会です。

実の所これだけの規模の花火大会が近くで行われていながら、今まで行く機会がなく(新作花火大会はありますが)、今回初めて見に行ってきましたので、ご報告を。



心配されていた雨は、松本で15時くらいに止み、
かえって暑くもなく、絶好のコンディションでの開催となりました。

松本駅に着くと花火大会用の往復乗車券が販売されており、
混雑を避けるための対策がとられているのだと感心しました。
こんな感じで、自動改札機を使わず入退場します


 会場最寄となる上諏訪駅へは、松本から各駅停車の電車でおよそ45分くらいで到着します。
臨時列車に揺られながら目的地に到着すると、駅はすでに人混みに・・・
当日は諏訪市の人口の10倍となる50万人ほどが全国より押し掛けるので、いたしかたありません。

至る所にある屋台や出店を眺めつつ、歩いて10分くらいの目的地、
旧東洋バルブ跡地にブルーシートと登山用マットで陣を構えます(当日1000円/1人)




16時30分到着現在で会場の1/4くらいが埋まっている様子でしょうか?
テントやキャンピングチェアー、パラソルやクーラーボックスなど、
アウトドア用品をここぞとばかりに繰り出している方もチラホラ・・・ちょっと羨ましい

開催の19時までの2時間半を、
屋台散策⇒飲み食い⇒寝る⇒トイレ・・・
のようなサイクルで過ごし待ちます。

18時くらいには仮設トイレがものすごい列まで伸び、
みなが花火に備えているのが分かります。早めに行っておいてよかった



あたりが暗くなり、気温も下がって半袖ではいささか肌寒い時分に、
市長挨拶からいよいよ花火大会が開催されます。

全2部構成の花火大会は、前半が競技花火、後半が大規模スターマインが中心となり、全35セット・約4万発の打ち上げ花火が用意されています。


花火大会の為に作られた諏訪湖の初島より打ち上げられた10号玉は、
盆地の山々に反響して大きな音を上げながら、次々と大輪の花を咲かせます。
 



趣向を凝らした花火が次々と上がり、その度に歓声や拍手が会場を包んでいました。





第2部が始まってすぐの20時10分ほどには足早に撤収を開始し、上諏訪駅へむかいます。

メインの水上スターマインやナイアガラを見てから帰ると、鬼のような混雑にはまってしまう為、後ろ髪を曳かれながらの帰宅となります。

混雑対策に、改札さえ通らなくてよい臨時措置となっている上諏訪駅で、
2本ほど待った後無事臨時列車に乗り込む事が出来ました。


結果として正味1時間足らずの花火鑑賞でしたが、それなりに雰囲気を楽しめ行って良かったです。
次の日が休みであれば、車中泊したりして最後まで見てみたいと思いますが、
はてさていつの日になることやら・・・?
誰かマス席当たったらご連絡ください。
(大輪 武司)














2016年8月9日火曜日

山青花欲然

とろけるような猛暑が続いています。
熱中症や脱水に十分な注意が必要な時期となり、ちまたでもあいさつ代わりに「暑いね~」という言葉が交わされているのを目にします。


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さて、今年より8/11が山の日という事で、新たな祝日に制定されました。

海の日が「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う」という趣旨に対して、
山の日は「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する日」となっております。




その記念行事として祝日当日に、第一回「山の日」記念全国大会が上高地で催されます。
VIPな参加者の警護などで色々ピリピリしているようですが、これを機に山の良さが多くの人に伝われば良いですね。





何と言っても山は涼しいですから。

(大輪 武司)

2016年7月28日木曜日

深緑の内は燃える鮮紅色

今日から夏休み!
・・・という子供の歓声と親の悲鳴が入り乱れていると思われる、7月28日現在です。

ちなみに本日はショッピングセンターGAZAにて、
13時より松本山雅選手とスイカを食べるイベントがあります。


ポケモン探しのついでに是非お越しください。
(大輪 武司)

2016年7月5日火曜日

オリンピズム

うだるような暑さがやる気を削ぐ日々が続いています。


よくお客様から「冷房の効いた店内は天国だ」と羨ましがられます。
が、ぬくぬくとその環境に慣れてしまったせいか、
用事で外に出た時の地獄感が半端ありません。



さて、待望のリオオリンピックが近づいてきました。

その中で、ロシアの陸上連盟がドーピング疑惑により出場停止となったニュースは皆さんも目にしたかと思われます。

こういった大きな競技大会が行われる裏方で、
ドーピングなどの薬物に関係する話題がトピックとなっています。




・・・というわけで、薬剤師会のお仕事としてドーピングに関して簡単にまとめてみました。
8月にはHPに掲載されるとおもわれますが、
その校正前のフレッシュな原本を公開しちゃいます。なんかったらすぐ編集しますが・・・



~以下本文~


1.ドーピングとは?

一般的には「薬を使って競技力を高めること」が「ドーピング」とされています。実際には薬以外にも「血液ドーピング」や「遺伝子ドーピング」、ドーピング検査において、他人の尿とすりかえる行為などの「方法」も禁止されています。

 

2.ドーピングはなぜいけないのか?

 ドーピングはフェアプレーの精神に反するとして、全世界、スポーツ界全体で禁止されています。

また、ドーピングをすることでアスリート自身の社会的信用を失うだけではなく、スポーツ全体の価値を損なうことにもなります。観客は、アスリートが正々堂々と競い合っている姿に感動を覚えるもの。一人のアスリートの過ちで、その期待と信頼を裏切ることになりかねないのです。

また、ドーピングでは薬を用いるのが一般的ですが、その薬自体は本来病気やケガの治療に用いられるものです。

しかし、競技力向上を目的に用いられる場合は、治療に比べその量が非常に多くなり、それが選手の健康を害することにつながります。その後遺症に長く悩まされたり、最悪の場合は命を落とすこともあります。

 

3.どんな人がドーピング検査の対象となるの?

ドーピング検査には大きく分けて、競技会検査と競技会外検査があります。

①競技会検査

競技会検査とは、試合後に行われる検査です。ドーピング検査を行う大会に参加する選手が対象となります。メンバー表に載った選手はたとえ試合に出なくても、途中退場しても対象から外れません。

【検査対象大会例】

・国際大会・Jリーグ、国体、日本インカレ等

 

②競技会外検査

競技会外検査とは、練習中や合宿中など、試合以外に行われる検査です。そのため、どこで、いつ練習しているか、という予定表(居場所情報)を検査側に提出します。

【対象チームや選手】:RTPAと呼ばれる、JADAまたは国際競技団体(IF)の検査対象者登録リストへ登録されたトップクラスのアスリート。国際大会出場予定チームや選手が該当します。

 

4.ドーピングにひっかかる薬や方法は?

禁止物質や禁止方法は、世界アンチ・ドーピング規程の禁止表国際基準 (Prohibited List) に定められ、少なくとも毎年1月1日に更新されます。

常に禁止されている物質、競技会の時だけ禁止される物質また、特定の競技において禁止されている物質などの分類があります。

代表的なものとしてステロイドやホルモン剤、興奮薬、麻薬などがありますが、治療目的で用いる薬物の中にも含まれる事があるために注意が必要となります。

また、ドーピング検査には競技会検査と競技会外検査があり、トップアスリートは居場所情報を提出する義務のあるRTPに登録される場合もあります。

 

5.うっかりドーピングを防ぐにはどうしたらいいの?

治療のためにどうしても禁止物質を使用しなければならない場合は、TUE(治療使用特例)をJADAなどのTUE委員会に申請し、承認を得る必要があります。また、JADAホームページでも使っても良い薬物のリスト(Global DROより)が掲載されているので、個別に参照可能です。

しかしながら、前段の禁止物質にはうっかり飲んだ風邪薬や花粉症の薬、漢方薬、サプリメントにも含まれているため、薬物の服用には細心の注意が必要です。

薬を購入・使用する際には、アンチ・ドーピングに関する専門知識を持つ日本アンチ・ドーピング機構(JADA)公認の薬剤師であるスポーツファーマシスト、を筆頭とした薬の専門家である薬剤師に相談するようにしましょう。

 

~以上~


・・・もし誤字・脱字や間違っている所があれば、こっそり教えて下さい。
(大輪 武司)

2016年6月14日火曜日

現代砲

入梅を迎え、ジメジメムシムシした気候となってきました。

そうは言っても、総量としての雨量はいまのところ少なく、関東地方では渇水も懸念される様相です。

近所の畑仕事をしている方からも
「水くれ(=水やり 信州方言です)も大変で、元気なのは雑草だけ」
と恨めしそうに湿布を買いに来られていました。



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さて、昨今恨めしそうな顔をしている中には、
週刊誌にスッパ抜かれた方々もいらっしゃるかもしれません。

芸能、政治等で、最近はやたらに元気が良い週刊誌ですが、
先日我が身に降りかかる内容の記事が掲載され、各地の医療機関に影響を与えていました。


こんな内容で2週にわたり、シリーズが掲載されていました。


かなりセンセーショナルな見出しで、
他の新聞などへの広告でもかなり目立っていたように思えます。

この記事には、実際の商品名である医療用医薬品の名前が多く記載されていました。
アリセプト、オルメテック、プラビックス、クレストール、アボルブetc...
メジャーな薬が並び、定期通院している方なら一つや二つ服用していてもおかしくない物ばかりです。

週刊誌による医療系の記事は、少なからず定期的にあるのですが、
この薬を常用している人からすれば、これほど不安になる事もないでしょう。

①俺の(私の)飲んでいる薬が週刊誌に載っている、大丈夫なのか?

②週刊誌を買ってしまう

③売上部数が伸びる

④週刊誌サイドの思うツボ

この流れがあるので、定期的に週刊誌側もこのような記事を掲載するのだと思います。


結果薬局への問い合わせも多くなり、しぶしぶ中身を見てみますと・・・

医療経済学的観点や主観的から始まり、見出しより比較的マイルドな内容でした。
しかしながら、副作用や検査結果への影響などの内容は、医療関係者なら当然知っていて気を付けている常識的事案であり、特に目新しいものではないと言えます。
(例:アボルブがPSAをマスキングする)




このことから、売上に寄与するのは記事の中身ではなく、センセーショナルな見出しが勝負!というデマゴーグ的発想が良くわかります。




だたし、内容はともあれ医療機関への影響は大きく、
問い合わせ増加により、日々の業務を圧迫する場合もあります。

さらに言えば、問い合わせしてくれるならまだマシで、
自主的に服薬を休止してしまう方もいるかもしれません。

・プラビックスを自己判断で休止⇒脳梗塞再発
・オルメテックやクレストールを自己判断で休止⇒心血管イベント発生
・アリセプトを自己(家族)判断で休止⇒認知症の急性進行

こういった事が起きても、週刊誌が責任を取ってくれるわけではありません。
しっかりと主治医や薬剤師等に相談し、不安を取り除いて頂きたいものです。



ちなみに週刊誌に商品名が載ってしまった某MRさんに、この件について話を伺ってみたところ、
製薬企業は今までこういった記事に対して裁判を起こしていなかった経緯があり、
そのせいでなめられているのではないか。との事でした。

また、この週刊誌の記事を執筆した某医師が所属する大学病院も、
記事の内容は医師個人の見解であり、大学側の見解ではないとしているそうです。



週刊誌だけではなく、ネットなどで情報が氾濫するご時世ですが、
正論は古臭く、極論は目新しく映るかもしれません。

そして医療そのものへの社会からの不信感が、
このような情報を増長させている可能性もあると思います。



そのような中で安心して薬を服用して頂くようするのが、
薬剤師の務めの一つです。

不安や疑問に応える日々の業務を今一度見直し、大切にしていく必要がありそうです。
(大輪 武司)











2016年6月2日木曜日

山ライダーは海を目指す

早いもので、気が付けば今年も残すところ半分となりました。
以前も書きましたが、体感時間加速説(ジャネーの法則と言うそうです)が身に染みます。


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さて、そのような刹那を満喫すべく、
先日久々の長距離ツーリングに行ってまいりました。


周囲を山に囲まれた土地ならではの、「海鮮物への渇き」を癒すため向かうは伊豆半島!
自分の通った軌跡を地図に書き込んでいて、空白だった南伊豆方面を目指します。

往路ルートはこんなです→


寒暖差が激しい時期を考慮し、北海道以来久々にスリーシーズンジャケットを装備します。
前日に満タンにしたバイクに跨り、
ご近所に迷惑をかけないようにそそくさと7時に出発します。


松本ICより長野道を南下し、中央道に。
双葉SAで休憩がてらにアウターを調節してメッシュモードに。
少々寒いながらも、甲府南ICで高速を降り、R358経由R139で精進湖⇒本栖湖を富士山を見ながら駆け抜けます。

そのままR139で富士山の西側である朝霧高原を、
堆肥の臭いに何度か悶絶しながら抜けます。


富士宮まで南下し、緑が少なくなってきた所で本日二度目の休憩に。
松本にはないミニストップの駐車場で、ハロハロと迷いつつもコーヒーで一服。


そのまま南下して新東名の新富士ICに乗り、
富士山の南裾に沿って長泉沼津JCTを経て、伊豆自動車縦貫道へ。
本来なら伊豆スカイラインで南下したい所でしたが、タンデマーの機嫌を考慮してワインディングを避けた結果となりました。


途中道の駅「伊豆のへそ」で休憩。
併設の施設から、伊豆の踊子がフラダンサーだったという衝撃の新解釈を目の当たりにします。
 

気を取り直してR414を南下し、道の駅「天城越え」で昼食に。
名物のワサビ丼を頂くも、考えたら安曇野でも食べた事ある郷里の味でした・・・

峠を下り川沿いを南下すると、すぐに下田につきました。
下田港直近の道の駅「しもだ」でやっとこさ海と対面します。
 
ペリーが乗ってきた黒船、サスケハナ号も、
今は湾内の観光船として第二の人生を歩んでいるようです(嘘)
 
 
下田からバイクで15分くらい南に下ったところにある、龍宮窟に寄り道。
地上から。海から穴が開いて、波の浸食によって作られた空間だそうです。
 
上から。ちょうどハートの形に見えます。
 
涼しくて波の音が反響し、まさに癒しの空間でした。
「紅の豚」での、ポルコの隠れ家にそっくりだと思いました。
cf)ポルコの隠れ家
 
 
ここにテントで泊まりたいところですが、そういうわけにはいかず、
今夜は弓ヶ浜近くの民宿で疲れを癒します。
 
ハイシーズン前の静かな海辺を散策したり、塩化物泉と思われるしょっぱめの温泉につかったり、
海の幸(金目鯛の煮つけ含む)をこれでもかと頂いたりして、波の音を聞きながら床に就きました。
 
 
 
【暗転】
 
 
 
 
 
2日目は宿を後にして、県道16号線で海岸線を西に。
すぐ近くの石廊崎に立ち寄ります。
 
歩いて30分の灯台、石室神社を目指します。
断崖まで辿り着くと台風並みの強風が・・・
体感としては時速120kmくらいでしょうか。体がもっていかれそうになりながら写真を撮ります。
ここまで来て、風の為断念する人も何人かいました。くわばらくわばら・・・。
 
 
来た道を戻り、今度は遊覧船に乗ってみます。
1周30分ほどですが、湾内から外洋に出ると、そこは潮の交わる白波立つ荒れた海。
まるでジェットコースターのように上下するたびに、船内から歓声や悲鳴が飛び交っていました。
 

しかしながら、絶好の釣りスポットらしく、
多くの太公望がこの環境で釣り糸を垂らしているのに驚きます。


遊覧船に気さくに手を振る人たちを見ながら、趣味と言うのは恐ろしいものだと思うのでした・・・。


そういえば、空を滑空するトビウオを生で見る事もできました。旬なのでしょうか?
中々格好良かったです。



かなりの時間を石廊崎にいましたので、気を改めて再出発。
さらに西へと走ります。
途中、ヒリゾ浜近辺で撮影

 途中波勝崎苑に立ち寄り、海をバックにお猿と戯れます。
なんとなく地獄谷のスノーモンキーを思い出します。ここのお猿は海水浴しないみたいです。
 
一番餌をもらいやすい位置にいるボス猿に、襲われないようにそっと餌をあげてみました。
強面でしたが、むこうもそっと餌を受け取ってくれました。ボスとの交流。
 
 
 
気を取り直して再び出発!今度は半島に沿って北上を開始します。
走り出すとすぐに、以前来たことのある松崎町に入ります。ここでマイ地図がつながりました。
 
西伊豆町からR136を外れて県道59号のいわゆる「西伊豆スカイライン」に入ります。
 
スカイラインに上がるまでの峠道で、タンデマーからのクレームが激しさを増してきますが、
上がってみると曇り気味で景色はイマイチ。気温も低く早々に走り抜けます。
 
 
その後修善寺方面に出て、遅いお昼を食べに沼津漁港にむかいます。
ピークの時間は過ぎているもののまだなお人混み多く、活気を感じます。
 
回転寿司で地物をちょこちょこ頂き、エネルギー補給。
一気に帰路につきます。
 
 

 
海沿いを田子の浦等駆け抜け、新東名新富士ICから新清水ICへ。
降りたすぐ先のR52沿いのコンビニで一服した後、北上を開始します。
 
周囲には2017年開通予定の中部横断道の工事が、あちらこちらで行われていました。
しかしながらR52も流れの速い一般道なので、日暮れの道を快適に進みます。
 
高速に乗る手前でタンデマーのお尻が限界をむかえたため、小休憩します。
気が付けばあたりはほぼ真っ暗。
 
 増穂ICから双葉JCTで中央道に入り、そのまま松本まで・・・
行く予定でしたが、ガス欠寸前で急遽諏訪ICを降り、給油後ピストンで再び松本まで向かいます。
 
 
 
なんだかんだで予定の時間をはるかにオーバーしてしまいましたが、
20時には無事自宅へ戻ってくる事が出来ました。
 
久々の長距離で心地よい疲れを感じつつ、軽くメンテをして旅の締めくくりとするのでした。
(大輪 武司)
 
 
 

2016年5月17日火曜日

再確認

先日の熊本地震から1ヶ月がたちました。

ピーク時の半数を割ったものの、避難所で生活をする方も4万人を超え、避難所生活が長期化する様相を呈してきました。



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そんな中で「やはりな」というニュースがあったので、ご報告いたします。

お薬手帳」避難時は持ち出して 熊本で有効性再確認
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160515-00010003-sanyo-hlth


「避難所で生活を送るうちに、常用していた薬が底を尽き、
いざ医療スタッフに薬を頼もうとするも、薬の名前がわからず苦労する。」

こういったエピソードは今までもよく言われていたことであり、
実際体験も致しました。
阪神大震災でも東日本大震災でも起きていた事案であります。





さて、今年の4月から「おくすり手帳」を持参しないと、
薬局での支払額も幾らか増えるようになりました。
この理由としては単純に「お薬手帳」の持参率を向上を目指すものとなります。

中々普段自身で中を見る事が少ないかもしれませんが、
こういう時にも役に立つことを、頭の片隅に入れておいて頂ければと思います。
(ちなみに最近は電子版もありますので、スマホのアプリで常用薬の管理をする事も可能です)




話が戻りますが、今回のニュースの中で興味深い流れもありました。

避難所で生活していたが、同じ敷地内に設けられた救護所に出向く気力もなかった70代男性。注意が必要な要観察者のリストから漏れていた。浅野さんは手帳を見せてもらい、治療薬から手足の震えや体のこわばりが起こる難病・パーキンソン病と特定できた。「もし手帳がなければ、そのままリストに載らず、健康状態が悪化した可能性もあった」と明かした。

現在、後発医薬品一般名処方配合剤の普及により、医療用医薬品の名称は医療関係者でもかなり把握しにくい状況になっています。
そのような中で、常用薬の判定から病名や病態を推測するのは、手前味噌ながら薬剤師が適任と言えると思われます。

DMATなどの災害時医療におけるチームに、近年薬剤師が加わる機会が増えた理由の一つではないでしょうか。



薬剤師としての日々の業務が災害時でも有用であることを再度認識し、平常時に備えをしておく為の啓蒙を行う。
こういった事も、地域に根差すかかりつけ薬局・薬剤師に求められるのだと思います。
(大輪 武司)


2016年5月4日水曜日

お出かけ備忘録

ゴールデンウィーク真っ只中ですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?
今年は平日に2日休める人は10連休となり、羨ましい限りです。


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暑さも寒さもほどほどかつ、花粉も収まってきたこの時期は、
お出かけにはまさにもってこいのこの季節と言えます。

というわけで、ご多分に漏れずアチコチ出かける機会がありましたので、
ご紹介させて頂きます。


まずは4月の土日に出かけたはなもも巡りのツーリング。
R19の木曽路をひたすら南下し、R256から清内路トンネルを抜けて阿智村へ。
肌寒い時期ながらも、道の駅で温まりながらほぼ迷うことない道を進みます。

R256との分岐で看板発見。

R256は通称「はなもも街道」と呼ばれています
いずれリニアがこの下を通過するであろう山道を進むと、
道路沿いには鮮やかななももがちらほら見えてきます。

幾つか名所はあるのですが、時期的に満開の月川温泉へ。
人だらけではありますが、川沿いに納得の風景が広がります。

川沿いと月川温泉周囲が花桃だらけ
同じ木に異なる花の色が咲く「キメラ種」が多いそうです
帰りは昼神温泉で昼食とお風呂を頂き、高速で睡魔と闘いながらの帰宅となりました。



続いて4月末に行ってきました美ヶ原ハイキング。
松本市出身なら小学校で登山する誰もが知る山ですが、
塩尻出身の自分には登山の記憶がなく、改めて散歩がてらに出かけてみました。

北アルプスが順光で見られる午前中がベストなので、少し早めに家を出ます。
美ヶ原へのルートは数多ありますが、
今回は個人的に一番馴染みのある美鈴湖から上がります。


いわゆる「裏ビーナス」をいつものように駆け上がり、美ヶ原自然保護センターに車を止めます。
駐車場を降りると予想外の寒さ・・・

松本の標高を約600m、美ヶ原の標高を約2000mとすると、標高差1400mとなります。
標高が100mあがると気温は0.6℃下がるので温度差は8.4℃となります。

早めに家を出たのと、この日がたまたま気温が低いのが重なり、
出発地での気温は1℃でした・・・

まぁそれでも天気は良いので、気温も上昇していくだろうとの事で出発。
天狗の露地⇒王ヶ鼻までむかいます。

ほぼ車道を登り、コースタイムよりちょっと早めに到着。


北アルプスはちょっと薄曇りでしたが、松本平を見下ろすパノラマは素晴らしいです。

きびすを返し、王ヶ頭方面へむかい、
手前の分岐からアルプス展望ルートを進みます。

進行方向の後ろが北アルプスになるため、逆側から来ればよかったと思いつつ、
烏帽子岩⇒百曲り園地へ、いわゆる台地上となっている美ヶ原の崖部がよくわかります。
王ヶ頭を中心とした空撮図

塩くれ場に出るあたりからガスに包まれ、風も強くなってきました。
急激に気温が低下し、思わず雨具を着こみます。チラチラ雪も降っていました。

休憩して足を止めると寒くてたまらないので、ノンストップで美ヶ原牧場を歩いていると、
途中牧場内で鹿の角をゲット!お土産にします。

自然に抜け落ちた物と思われます。周囲に頭蓋骨はありませんでした。
立ち入った牧場内は、牛のフンと同じくらい鹿のフンがありました。
シカ被害の一端を感じさせてくれます。


そんなこんなで王ヶ頭ホテルに到着。

寒さに震えながら中でカレーを頼むと、そこはホテルの味♪
普通の山では考えられない優雅さが広がります。

身体も暖まったところで周囲を見渡すと、
このホテルで有名な窓霜の写真が幾つか目に留まります。
標高2000mならではの世界です
近場ではありますが、一度は厳冬期に宿泊してみたいものです。



ホテルを後にして、外へ出ると陽が出ていました。
太陽光のありがたみを感じながら、ホテル裏手の王ヶ頭へ。
美ヶ原最高峰の2034m
後は道なりに戻り、駐車場まで無事帰宅。
ぐるっと一周約3時間ほどでした。

疲労より寒さがこたえましたが、それなりに収穫のあるハイキングでした。




以上、まだまだお出かけしたい所が山のようにありますが、
貴重な休みを利用して、これからも少しずつ埋めていきたいと思います。
(大輪 武司)