2016年5月17日火曜日

再確認

先日の熊本地震から1ヶ月がたちました。

ピーク時の半数を割ったものの、避難所で生活をする方も4万人を超え、避難所生活が長期化する様相を呈してきました。



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そんな中で「やはりな」というニュースがあったので、ご報告いたします。

お薬手帳」避難時は持ち出して 熊本で有効性再確認
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160515-00010003-sanyo-hlth


「避難所で生活を送るうちに、常用していた薬が底を尽き、
いざ医療スタッフに薬を頼もうとするも、薬の名前がわからず苦労する。」

こういったエピソードは今までもよく言われていたことであり、
実際体験も致しました。
阪神大震災でも東日本大震災でも起きていた事案であります。





さて、今年の4月から「おくすり手帳」を持参しないと、
薬局での支払額も幾らか増えるようになりました。
この理由としては単純に「お薬手帳」の持参率を向上を目指すものとなります。

中々普段自身で中を見る事が少ないかもしれませんが、
こういう時にも役に立つことを、頭の片隅に入れておいて頂ければと思います。
(ちなみに最近は電子版もありますので、スマホのアプリで常用薬の管理をする事も可能です)




話が戻りますが、今回のニュースの中で興味深い流れもありました。

避難所で生活していたが、同じ敷地内に設けられた救護所に出向く気力もなかった70代男性。注意が必要な要観察者のリストから漏れていた。浅野さんは手帳を見せてもらい、治療薬から手足の震えや体のこわばりが起こる難病・パーキンソン病と特定できた。「もし手帳がなければ、そのままリストに載らず、健康状態が悪化した可能性もあった」と明かした。

現在、後発医薬品一般名処方配合剤の普及により、医療用医薬品の名称は医療関係者でもかなり把握しにくい状況になっています。
そのような中で、常用薬の判定から病名や病態を推測するのは、手前味噌ながら薬剤師が適任と言えると思われます。

DMATなどの災害時医療におけるチームに、近年薬剤師が加わる機会が増えた理由の一つではないでしょうか。



薬剤師としての日々の業務が災害時でも有用であることを再度認識し、平常時に備えをしておく為の啓蒙を行う。
こういった事も、地域に根差すかかりつけ薬局・薬剤師に求められるのだと思います。
(大輪 武司)


2016年5月4日水曜日

お出かけ備忘録

ゴールデンウィーク真っ只中ですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?
今年は平日に2日休める人は10連休となり、羨ましい限りです。


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暑さも寒さもほどほどかつ、花粉も収まってきたこの時期は、
お出かけにはまさにもってこいのこの季節と言えます。

というわけで、ご多分に漏れずアチコチ出かける機会がありましたので、
ご紹介させて頂きます。


まずは4月の土日に出かけたはなもも巡りのツーリング。
R19の木曽路をひたすら南下し、R256から清内路トンネルを抜けて阿智村へ。
肌寒い時期ながらも、道の駅で温まりながらほぼ迷うことない道を進みます。

R256との分岐で看板発見。

R256は通称「はなもも街道」と呼ばれています
いずれリニアがこの下を通過するであろう山道を進むと、
道路沿いには鮮やかななももがちらほら見えてきます。

幾つか名所はあるのですが、時期的に満開の月川温泉へ。
人だらけではありますが、川沿いに納得の風景が広がります。

川沿いと月川温泉周囲が花桃だらけ
同じ木に異なる花の色が咲く「キメラ種」が多いそうです
帰りは昼神温泉で昼食とお風呂を頂き、高速で睡魔と闘いながらの帰宅となりました。



続いて4月末に行ってきました美ヶ原ハイキング。
松本市出身なら小学校で登山する誰もが知る山ですが、
塩尻出身の自分には登山の記憶がなく、改めて散歩がてらに出かけてみました。

北アルプスが順光で見られる午前中がベストなので、少し早めに家を出ます。
美ヶ原へのルートは数多ありますが、
今回は個人的に一番馴染みのある美鈴湖から上がります。


いわゆる「裏ビーナス」をいつものように駆け上がり、美ヶ原自然保護センターに車を止めます。
駐車場を降りると予想外の寒さ・・・

松本の標高を約600m、美ヶ原の標高を約2000mとすると、標高差1400mとなります。
標高が100mあがると気温は0.6℃下がるので温度差は8.4℃となります。

早めに家を出たのと、この日がたまたま気温が低いのが重なり、
出発地での気温は1℃でした・・・

まぁそれでも天気は良いので、気温も上昇していくだろうとの事で出発。
天狗の露地⇒王ヶ鼻までむかいます。

ほぼ車道を登り、コースタイムよりちょっと早めに到着。


北アルプスはちょっと薄曇りでしたが、松本平を見下ろすパノラマは素晴らしいです。

きびすを返し、王ヶ頭方面へむかい、
手前の分岐からアルプス展望ルートを進みます。

進行方向の後ろが北アルプスになるため、逆側から来ればよかったと思いつつ、
烏帽子岩⇒百曲り園地へ、いわゆる台地上となっている美ヶ原の崖部がよくわかります。
王ヶ頭を中心とした空撮図

塩くれ場に出るあたりからガスに包まれ、風も強くなってきました。
急激に気温が低下し、思わず雨具を着こみます。チラチラ雪も降っていました。

休憩して足を止めると寒くてたまらないので、ノンストップで美ヶ原牧場を歩いていると、
途中牧場内で鹿の角をゲット!お土産にします。

自然に抜け落ちた物と思われます。周囲に頭蓋骨はありませんでした。
立ち入った牧場内は、牛のフンと同じくらい鹿のフンがありました。
シカ被害の一端を感じさせてくれます。


そんなこんなで王ヶ頭ホテルに到着。

寒さに震えながら中でカレーを頼むと、そこはホテルの味♪
普通の山では考えられない優雅さが広がります。

身体も暖まったところで周囲を見渡すと、
このホテルで有名な窓霜の写真が幾つか目に留まります。
標高2000mならではの世界です
近場ではありますが、一度は厳冬期に宿泊してみたいものです。



ホテルを後にして、外へ出ると陽が出ていました。
太陽光のありがたみを感じながら、ホテル裏手の王ヶ頭へ。
美ヶ原最高峰の2034m
後は道なりに戻り、駐車場まで無事帰宅。
ぐるっと一周約3時間ほどでした。

疲労より寒さがこたえましたが、それなりに収穫のあるハイキングでした。




以上、まだまだお出かけしたい所が山のようにありますが、
貴重な休みを利用して、これからも少しずつ埋めていきたいと思います。
(大輪 武司)