2018年9月8日土曜日

一長一短

西日本豪雨、台風21号、北海道胆振東部地震と、平成最後の年にこれでもかと言わんばかりに大きな災害が連続しています。



各地で被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げると共に、
復旧作業に従事されている皆様の、安全と健康と一日も早い復旧をお祈りいたします。





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さて、今回の北海道の地震において大規模な停電が生じたことで、
当薬局でも無電源時にどう対応するかが話題に上りました。

現在当薬局の調剤業務において電源を必要とするものとして、
ざっと思いつくままに羅列してみますと・・・

①レセプトコンピューター
②プリンター(ラベルプリンター含む)
③分包機
④電子天秤
⑤照明器具
⑥自動ドア
⑦発注対応各種PC
⑧FAX・電話機
⑨レジ
⑩鑑査機

これらを動かない物として、どうなるかシュミレーションすると・・・




①レセプトコンピューター⇒手計算は正直無理。算定は次回以降に回す
②プリンター(ラベルプリンター含む)⇒手書きで対応(薬袋、おくすり手帳)、薬剤情報提供文書は基本的に不可
③分包機⇒チャック付きビニール袋や分包紙で一つずつ分包
④電子天秤⇒電池式のキッチンスケールで臨時対応
⑤照明器具⇒懐中電灯、ランタンで対応
⑥自動ドア⇒開放or手動対応
⑦発注対応各種PC⇒バッテリーが切れれば使用不可。携帯電話等で発注対応
⑧FAX・電話機⇒FAXは使用不可。固定電話は携帯電話等に切り替え対応
⑨レジ⇒計算機で対応し、売り上げは手書きメモ。
⑩鑑査機⇒使用不可


ざっとこんな感じでしょうか。

勿論建造物や人的被害が生じてるような状況では話が変わりますが、
停電時だけであればこのような対応になるかと思われます。


当薬局はいまだに紙薬歴を採用していますが、無電源時でも過去処方や履歴を閲覧できるのは災害時には非常に強みとなります。
日常的な運用は効率化が優先されるため、薬局においても機械化が進んではいますが、
アナログはアナログの良さがあるという事を再認識する機会となりました。



薬包紙を折れなかったり、薬袋を手書きで書いたことのない薬剤師も増えてきていると思いますが、災害時対応として今一度アナログなトレーニングをするのも、備えとしては必要なのかもしれません。


(大輪 武司)