2018年12月29日土曜日

The last of H30

年の瀬も迫り、多くの方は終業式や仕事納めを終え、
一年の垢を落としている頃かと思われます。

普段出来ないことや、たまってしまった事をこなす良い機会ですね。

ここにきて冬将軍が本領を発揮していますので、
年末年始に帰省される方は十分な準備と注意をお願いいたします。
ちなみにここいらの予想は最高気温1℃、最低気温-10℃です・・・



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さて、世の中的にはこのタイミングだと
『今年1年を振り返って~』
という内容であふれかえるかと思います。

おかげさまで(?)この業界も毎年毎年変化に富んではいます。
日常業務に加えて、毎日あれやれこれやれとバタバタしていますが、
その中でも当薬局で今年印象に残ったことを1つあげるとすると・・・

レセコン(レセプトコンピューター)周りの一新!



ですかね。

従来まで使用していたPHCのファーネスが12~3年を突破し、
OSもWindows Vistaで保守にも限界があるため、後継機へバトンタッチしました。

そのついでにプリンター関係も一新し、感熱、インク、レーザーと全て新しいものに変えました。



これにより機械的な業務スピードは格段に向上し(以前の機種が古すぎたため効果を実感)、
薬袋の印字もより見やすく変わりました。




機械は壊れない限り古いものでも使えないことはありません。
しかしながら、進化のスピードも早く、10年もたつと性能は飛躍的に向上しています。

いつまでも旧態依然の環境では、いつのまにか取り残され、
気がつけば他と大きく差をつけられていることになりかねない。

これは機械に限らずヒトも同じだと強く感じました。




来年も大型連休や消費増税、軽減税率等、現場を悩ますありがたイベントが目白押しです。
ひとつひとつクリアしてアップデートを積み重ねていきたいと思います。



長くなりましたが最後に、

本年も当薬局・ブログをご利用いただきましてまことにありがとうございました。
スタッフ一同を代表して御礼申し上げます。

皆様方に置かれましては、お体には十分に気をつけ、
良いお年をお迎え頂けることを心よりお祈り申し上げます。

そして、来年も本年同様変わらぬご愛顧のほど宜しくお願いいたします。


(大輪 武司)





2018年12月6日木曜日

期待の新人

気がつくといつの間にやら師走です。
年賀状どうしようかな?年末年始はどう過ごそうかな?と思いをめぐらせる時期でもあります。

今のところ季節はずれの暖かさが続いていて楽ではありますが、
初雪の知らせもなく、ちょっとさびしい感じもします。


ちなみに当薬局の年末年始の営業ですが、
12/29~1/2までをお休みとさせていただき、
新年は1/3より営業を開始いたします。

あらかじめご了承下さい。



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さて、冬将軍と肩を並べて登場するのがインフルエンザです。

当ブログにおいてもこの時期毎年恒例の話題となりましたが、
今シーズンは新しいインフルエンザの薬が登場し、市場を席巻しそうです。

各種メディアなどでも取り上げられたりしていましたので、
ご存知の方も多いかと思われますが、「ゾフルーザ」というお薬です。

これまでの薬と名何が違うの?といいますと、
「1回服用するだけで終わり」という点が他のお薬と大きく異なります。
.
1回で済むインフルエンザのお薬では「イナビル」がありましたが、こちらは吸入薬です。
吸入自体が難しい老人や子供では効果が十分に発揮できない恐れがありました。

また、飲み薬では有名な「タミフル」があります。
こちらは1日2回で5日間服用する必要があります。


さらに、こまかい作用の違いについて説明すると、
今までの薬はウイルスが増殖して、細胞から出て行く段階で止めていましたが、
今度のお薬はウイルス自体が増殖するのを止める作用を持っています。



このことにより今までの薬より効果が高いのではないかと期待されています。


いいこと尽くめな感がありますが、
難点としては、今のところ錠剤しかないということです。
薬の成分自体が相当苦いらしいので、粉砕して子供に飲ませるのも難しいようです。

来シーズンには顆粒が間に合いそうですので、
今シーズンはいままでのお薬を使ってしのぎましょう。


また、1回服用してすぐに元気になって仕事や学校に行ってしまうと、
他の人にウイルスをバラまき感染を拡大させてしまう恐れがあります。



元気な状態でも、マスクの着用と人との接触を極力避ける必要性を周知する必要がありそうです。





何はともあれ、基本は予防です。
規則正しい生活習慣や、手洗い・うがい等でウイルスに感染のスキを与えないことが何より重要となります。

「予防に勝る治療なし」





(大輪.武司)















2018年10月25日木曜日

シワ寄せ

鉢伏山を筆頭としたいわゆる「東山」の紅葉も徐々に高度を下げ、里にも下りてきました。
各地の名勝地も見ごろを迎え、晩秋の気配が加速しています。

標高の高いアルプスではすでに降雪を観測し、うまくいけば三段紅葉を狙えるチャンスかもしれません。







さて、安部首相の国会での発言もあり、来年10月からの消費増税に関するニュースがにわかに盛り上がり始めました。
今回の増税は初の軽減税率を盛り込んだ内容となり、各地で注目を浴びています。

当初は新聞を軽減税率対象とすることにより、マスコミでの議論を封殺するかにみえましたが、
先行導入した欧州での混乱を踏襲するかのように、「線引き」に対して様々な意見が出始めました。

特に飲食やコンビニ、屋台や酒屋などは、皆さんもご存知の通り、中食の対応や対象商品について喧々諤々の様相です。

「イートインはどうなるんだ」
「ノンアル飲料やみりんはどうなるんだ」
「精算後に気が変わったらどうするんだ」等々・・・







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ここで薬局の現場ではどうなるか想像してみますと・・・

謎①健康食品は食品カテゴリーとして軽減税率対象?
謎②オブラートやとろみ剤、服薬補助ゼリーなどは?
謎③ドリンク剤(清涼飲料水カテゴリー)やサプリメントをその場で飲む人は外食扱い?

意外に他人事ではなさそうです。

特にほぼ調剤専門の薬局では、レジの内税での部門別税率設定が出来ないケースが多いので、
外税方式に切り替える必要性がありそうです。

・・・なかなか面倒ですね。


そもそも医薬品が「生活必需品」でなくて10%で、新聞が8%ってのも疑問がありますが、
つまりはそれが政治力って事なのでしょう。





どうせまた消費税上げなきゃどうしようもないんだし、現場負担・混乱が増えるばっかり、かつ各業種ロビー活動が増加するような軽減税率導入なんてやめちまえばいいのに・・・

色々と秋の空につぶやいてみたりするのでした。
(大輪 武司)





2018年9月8日土曜日

一長一短

西日本豪雨、台風21号、北海道胆振東部地震と、平成最後の年にこれでもかと言わんばかりに大きな災害が連続しています。



各地で被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げると共に、
復旧作業に従事されている皆様の、安全と健康と一日も早い復旧をお祈りいたします。





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さて、今回の北海道の地震において大規模な停電が生じたことで、
当薬局でも無電源時にどう対応するかが話題に上りました。

現在当薬局の調剤業務において電源を必要とするものとして、
ざっと思いつくままに羅列してみますと・・・

①レセプトコンピューター
②プリンター(ラベルプリンター含む)
③分包機
④電子天秤
⑤照明器具
⑥自動ドア
⑦発注対応各種PC
⑧FAX・電話機
⑨レジ
⑩鑑査機

これらを動かない物として、どうなるかシュミレーションすると・・・




①レセプトコンピューター⇒手計算は正直無理。算定は次回以降に回す
②プリンター(ラベルプリンター含む)⇒手書きで対応(薬袋、おくすり手帳)、薬剤情報提供文書は基本的に不可
③分包機⇒チャック付きビニール袋や分包紙で一つずつ分包
④電子天秤⇒電池式のキッチンスケールで臨時対応
⑤照明器具⇒懐中電灯、ランタンで対応
⑥自動ドア⇒開放or手動対応
⑦発注対応各種PC⇒バッテリーが切れれば使用不可。携帯電話等で発注対応
⑧FAX・電話機⇒FAXは使用不可。固定電話は携帯電話等に切り替え対応
⑨レジ⇒計算機で対応し、売り上げは手書きメモ。
⑩鑑査機⇒使用不可


ざっとこんな感じでしょうか。

勿論建造物や人的被害が生じてるような状況では話が変わりますが、
停電時だけであればこのような対応になるかと思われます。


当薬局はいまだに紙薬歴を採用していますが、無電源時でも過去処方や履歴を閲覧できるのは災害時には非常に強みとなります。
日常的な運用は効率化が優先されるため、薬局においても機械化が進んではいますが、
アナログはアナログの良さがあるという事を再認識する機会となりました。



薬包紙を折れなかったり、薬袋を手書きで書いたことのない薬剤師も増えてきていると思いますが、災害時対応として今一度アナログなトレーニングをするのも、備えとしては必要なのかもしれません。


(大輪 武司)





2018年8月23日木曜日

2018 バイクの日

8月19日はごろ合わせでバイクの日でした。
ちょうど猛暑の切れ目と重なり朝晩の気温も下がり、絶好のツーリング日和ということで、久々に360kmのロングツーリングに行ってきました。



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前日までどこに行こうか決めかねていたのですが、
あまりにも最低気温が低かったので(松本の最低気温は12℃)、
北軽井沢⇒嬬恋パノラマ⇒志賀草津道路のゴールデンルートを断念し、
未踏の地を開拓する事に決めました。

さすがに全国一の標高を誇る国道を早朝踏破すると、身も心も凍りつくとの判断です。
(ちなみに出発前日早朝は霜が降りたそうです・・・)

そこで候補にあがったのは

①岐阜方面 爽快!夏のせせらぎ街道
②新潟方面 飯山から日本海を望め!
③群馬方面 酷道を踏破せよ!

この3本です。


そして出発時間、総走行距離、気温、天気、景気、気分を考慮し、
今回は③の群馬方面へむかう事としました。

以下ツーリングご報告(備忘録)となります。





まずは起床4:30!
夜明け前の暗い中、身支度を進め5:00には自宅を出ます。
当然ながら前日までにガソリンは満タンに、ヘルメットもバイクも軽く拭いて見栄えを良くしていきます(エチケットです)

早朝出発なので、御近所迷惑にならないよう自宅から離れた路上でエンジンスタート。
暖気もせずに逃げるように出発します。

脱兎のごとく出発


予想通りではありますが、冷たい朝にヘルメットのバイザーが曇ります。
メッシュジャケットじゃなくて革にして大正解。むしろまだ寒いです。


そんな寒風の中早々に塩尻ICより高速移動開始。
帰省時期のせいか意外に車が多い中、サクっと山梨県入り。

日の出を横目に小一時間走り、一宮御坂ICに。

いつもなら河口湖方面に進むことが多いのですが、今回は逆方向に進みます。

途中コンビニで高速移動の痺れと疲れを癒し、出すものを出してからコーヒーを買って再出発します。

色々ルートはあるものの最短で進むため、石和温泉を抜け、
自動車専用道路になっているバイパスのR140へ入り、雁坂みちを北東に進みます。

笛吹川に沿った二車線の快走路を標高を上げながらひた進み、道の駅みとみで一休憩。

早朝につき施設自体はオープン前でしたが、既に多くのライダーが休憩中。
いかつい格好のオッサン(自分含む)で溢れています。



道の駅を出るとすぐに一般国道で2番目に長いンネルの雁坂トンネルに入ります(6.6km)
1998年開通のこのトンネルの完成で、いままで開かずの国道と呼ばれていたR140も、
いまや秩父と山梨を結ぶ重要路線となっています。

トンネルを抜けると雁坂みちが彩甲斐街道に名前が変わります。
そういえばバイクで埼玉県入るのは初めてかも?



雷電廿六木橋(らいでんとどろきばし)にて

その後もR140を荒川に沿って下ると、バイク弁当で有名な大滝食堂さんや白札中止騒動で有名になった三峰神社を通り過ぎます。
本当は寄って行きたいのですが、なんせまだ早朝なのでいずれも準備中。
テイクアウト可能だそうです
さて、ここらで酷道越えのガソリンが怪しくなってきたので、給油をし、
道の駅あらかわ(開店前)で軽く休憩をして態勢を整えます。
秩父鉄道を渡って入る面白い位置にある道の駅でした。
そういえばこの辺は荒川の源流近辺でしたね。

来た道を少し戻りR140からR299(武州街道)に入り、長野県側に踵を返します。
さすがバイクの日だけあって、山道に入るとほぼバイクしかいません。
自然とマスツーリングしているような雰囲気になり、前後のメンツがほぼ固定されます。


一部の峠はヘアピンカーブの酷道でしたが、大部分はしっかり2車線の快走道路。
気温も上がってきたので、ストレスフリーで走行距離を伸ばします。

関東一の規模である不二洞近くの道の駅うえので一休み。
一部リニューアル中でしたが、稼働中の施設はピッカピカの新築。
おみやげに名産の十石味噌ドレッシングを購入。

信州も味噌が名産なんですが、思わず購入


そして本日の目的地の一つである十石峠に向かいます!
関東有数の酷道で、冬季閉鎖は当たり前。
普通車の擦れ違いもかなり困難で舗装もガッタガタ。
唯一の救いは展望台から見える妙義山
と、マニア垂涎の峠です。

喜び勇んでR299を進むと次第に峠の雰囲気となってきます。
トンネルをくぐって十石峠にむかうと、何やら立て看板。


「防災工事のため通行止め」(~H30.12.26)



ここまで6時間バイクを走らせましたが、まさかの目的地喪失にガックリ・・・
仕方なしにUターンすると、後続のバイクもほぼ同じリアクションをしていました。


仕方なしに迂回路である県道124号に入り、長野県佐久方面を目指します。
まぁ基本的にはR299と並行している道なので、特に迷う事もありません。

途中、日航ジャンボ機が墜落した御巣鷹山への分岐がありますが、
そこを不安になるような細い道の方に直進すると、やがてぶどう峠となります。
沢沿いの道がやがてづづらおりとなり、緑深い道を標高を上げていきます。
長野ではよくあるクラスの道なのでさほど困りはしませんが、車はすれ違いに気を遣いそうでした。

峠の祠にて
写真を撮ったところからわずか一カーブで、本命とおぼしきお地蔵さんや展望の開ける場所がありました・・・。
今回は後続にその場所を譲ったという事にして、涙を隠しながらそのまま峠を下ります。
長野県側は群馬県側と全く異なる快走路で、すいすいと下っていけます。大河原峠がこんな感じだったような記憶があります。

スムーズに下り道を走りながらこのまま再びR299に乗って麦草峠越えをするか、清里・野辺山を抜けて中央道に出るか頭の中で考えます。
(絶好のバイク日和でバイクの日、ビーナスラインはお祭り騒ぎかな・・・)
との事で、R141に出た後南下。
清里あたりで渋滞してきたので、県道11号(八ヶ岳高原ライン)に。
東沢大橋

さすが元有料道路だけあって、よく整備された道をぐんぐん下ります。
途中まきば公園や八ヶ岳牧場を経て道の駅こぶちざわへ。

お昼前の大混雑で売店には長蛇の列が発生。まともに並ぶと20分くらいかかりそうです。
小腹を満たす事を断念し、トボトボバイクに戻ると、自分の隣にピッカピカのMT-09SPが!
MT-09SP

自分のバイクの進化系をガン見して、ちょっと感慨深い思いを抱きつつ、
小淵沢ICから帰途に就くのでした。
(大輪 武司)

2018年8月14日火曜日

dog days

さて、相変わらずうだるような暑い日が続いています。

TVにうつる甲子園で汗を流す高校球児や、その応援をする方たちを見ると、
ちょっと心配になる方もいらっしゃるのではないでしょうか?




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さて、そんな酷暑の中、ご当地長野県代表の佐久長聖高校は、8/13の二回戦で富山の高岡商に本当に惜しくも敗退してしまい、残念ながらベスト16入りを逃しました。

しかしながら他スポーツにおいて、長野県では盛り上がっています!

名古屋で行われた先場所では、関脇の御岳海が長野県出身力士で初の優勝!伝説の長野県出身力士である雷電為右門に続く偉業を成し遂げました。
長野県東御市出身


さらにJ2の松本山雅は現時点で勝ち点56と首位を独走中!
このまま順調に進めば悲願のJ1再昇格となります。是非自力での昇格を目指してこのまま邁進して頂きたいです!

当薬局でも取り扱っています!

気温以外にも何かと熱く盛り上がる(=熱盛)この時期ですが、
薬局としてはOS-1やアイスノンなどの熱中症対策商品がが欠品気味だったり、

ゼリーは在庫あるみたいです




使いたいタイミングは皆同じ⇒欠品


8月1日から高齢者の自己負担割合が切り替わったり、長野県の福祉医療が現物給付方式に切り替わったりと、色々熱いです!

来年の消費増税に伴う軽減税率適用とかを考えるとさらに熱くショートしますので、
この辺でクールダウンしておきたいところです。


皆様も引き続き熱中症対策には十分にご注意し、
楽しい夏休みをお過ごしください。
(大輪 武司)











2018年7月17日火曜日

厳暑到来

暑さが骨の髄にまで染みる日々が続いています。

こうもまで暑いと、外で何かをしようという気がほぼおきません。
ただ、先の豪雨災害で被災し、懸命に復旧作業そしている人たちのニュースを見ると、頭が下がるります。
大した事は出来ませんが、各所で実査されている募金などで応援をしていきたいと思います。



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これだけの炎天下の中、熱中症には最大限の注意が必要となります。
すでに今回の連休だけで1400人以上が熱中症で搬送され、そのうち14名の方が不幸にも亡くなっています。

既に様々なメディアで熱中症の予防、簡易診断、処置についてが報じられています。
松本薬剤師会HPでも幾つか記事がありますので、よろしければそちらもご参照ください。
http://www.matuyaku.or.jp/
トップページ→今月のくすり問答
⇒「熱中症に効くおくすりはありますか?」
⇒「経口補水液の」
⇒「熱中症にならないためには」


この記事中にもありますが、特に気を付けるべきは小さな子供や高齢者です。
脱水を生じやすく、またそれを伝えるのが難しいので、
周囲の方たちはこまめに水分補給を促す必要があります。

また、高齢者だけで生活をされている家庭の場合、暑さを感じる機能が低下し、
自宅内が高温になっていることに気づかないケースがあります。

介護の方が訪問した際、ご自宅のドアをあけると同時にムワッとした熱気を浴び、
その中で利用者さん夫婦が長袖を着て待っている。なんてことがちょくちょくあるようです。


ウチの両親は大丈夫かしら?と心配な方には、
・温度計の設置による温度の見える化
・アラーム式時計などによる給水時間のお知らせ
などが役立つようなので、導入を検討してみてはいかがでしょうか?


まだしばらくは酷暑が続くようです。
これも一つの災害だととらえ、用心する必要がありそうです。

(大輪 武司)




2018年6月19日火曜日

History repeats itself

初めに、今回の地震で犠牲になられた方、被害に遭われた方に心から哀悼の意を申し上げるとともに、復興に尽力されている皆様には安全に留意されご活躍されることをお祈りいたします。




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今後さらなる技術の向上に伴い、そうではなくなるかもしれませんが、
今の所地震と言う事象は唐突に現れます。

みなさんも報道でご存知の通り、
昨日の大阪府北部を震源とする地震は最大震度6弱で、
通勤通学で混雑する都市部を直撃しました。

  場所がら、21年前の阪神淡路大震災を思い返した方も多かったでしょう。
しかしながら、今回は比較的倒壊・延焼も少なく、以前のように避難所での長期的な生活を強いられる方は少なくなりそうです。







かつて何回も当ブログにてお伝えしましたが、
薬剤師の視点から地震への備えを改めて紹介いたします。

①常用薬はおくすり手帳などに記載し、誰にでも自分の使っている薬が分かるようにしておく
普段通っている医療機関や薬局が被災している場合、何の薬が出ているかわかるまでに時間を要すことがあります。
医療ボランティアなどに伝えるためにも、自身の薬を伝えられるようにしておきましょう。
(『血圧の白い玉の薬』だけでは何の薬か全くわかりません)


②常用しているおくすりは多少のスットクしておく。
医療ボランティアの介入を想定して、1週間分くらいは余裕を持っておくと安心です。
ただし、期限もありますので管理しきれない量を蓄えるのはやめましょう。


③自宅の救急箱に入っている薬の確認
被災当初は怪我の手当ても自助で行う事となります。
割れたガラスでのケガやぎっくり腰を想定して薬や衛生用品を揃えておきましょう。
オススメは「マスク」「ハンドクリーム」です。
また、この機会に期限チェックを行いましょう。



減災の為には自助能力も問われます。
後悔先に立たずとならぬよう、今一度確認を宜しくお願い致します。



(大輪 武司)











2018年5月25日金曜日

他山の石

さて、ブログの更新がだいぶ遅れました。
季節も風薫る五月となり、それももう終わろうとしています。

・・・当社決算月に伴う棚卸業務などでフガフガしておりましたので、
その辺の所をご了承いただけると痛み入ります。



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さて、世間では某大学におけるドタバタ劇が日々メディアを賑わせています。
そもそもスポーツにおける意図的なラフプレーやイカサマは、
大体どんなスポコン(表現が古いです)漫画を見ていていも出てくるシーンだと思います。
cf:地獄甲子園

まぁ氷山の一角だとは思いますし、
それほどこの事件に対しての興味はないのですが、
唯一気になる点がありました。

それが某大学の後手後手の対応です。

この対応がまずかったために、傷口を自ら大きく深くしているように見えます。

確かにトラブル対応時は、
焦りや不安、委縮や悔恨等通常の思考状態とは異なる状況であると思われます。
そのような中パニック気味に対応してしまう事により、
さらにドツボにはまる事は往々にして考えられます。

しかしながら大切な初動で失敗した後、軌道修正を図れずに会見を開くたびに益々傷口を広げている現在の状況をみると、危機管理能力の必要性をまじまじと感じる事が出来ます。


自分の組織だったらどうするか?



よい意識付けとなりました。
(大輪 武司)









2018年4月12日木曜日

Pandemic

里の桜もあっという間に見ごろを過ぎ、本格的な春の時期を迎えています。

「桜の花が咲けば花粉症もピークを越える」
との言い伝えの通り、4月に入りちまたのスギ花粉量は減少傾向にあります。

しかしながら、ヒノキの花粉はこれからGWまで飛散しますので、まだまだ油断はしない方が良さそうです。



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さて、新年度になり各種制度も新しくなりました。

この業界も多分に漏れず、今年度は2年に一度の診療報酬改定と、3年に一度の介護報酬改定が重なる、いわゆるW改定の年でした。

まずは介護・医療関係者共に、届出等改定への対応お疲れ様でした<(_ _)>

そして診療報酬改定の中で、ちょっと目を引いたのが新設の
「小児抗菌薬適正使用支援加算」です。



ある日子供のカゼでかかりつけの医院を受診された際に、
今まで当たり前のように出ていた抗菌薬が処方されず、
抗菌薬が必要でない説明の紙を渡されるかもしれません。
そこで「なんで抗菌薬を出さないんだ!」と怒らないでください。

それでは以下が新設加算の内容です。



◆小児抗菌薬適正使用支援加算:80点(新設)算定要件】
・急性上気道感染症または急性下痢症により受診した小児であって、初診の場合に限り、診察の結果、抗菌薬投与の必要性が認められず抗菌薬を使用しないものに対して、抗菌薬の使用が必要でない説明など療養上必要な指導を行った場合に算定する。なお、基礎疾患のない学童期以降の患者については、「抗微生物薬適正使用の手引き」に則した療養上必要な説明および治療を行っていること。

【施設基準】
・感染症の研修会等に定期的に参加していること。
・病院においては、データ提出加算2を算定していること。



これまでいわゆるカゼなどに対しは、抗菌薬が必要でないケースがほとんどであったと思われますが、患者側からの要請や、念のためと言った理由で処方されているケースが数多くありました。

このように抗菌薬が広く使われる過ぎる事が耐性菌の出現する土壌を作り上げるとして、厚生労働省ではガイドラインを策定して抗菌薬の抑制に乗りだしていました。
しかしながら、遅々として効果が現れず、今回の加算新設にて更なる一手を繰り出してきた次第です。


必要性のない薬を用いることにより保健財政を圧迫させるだけでなく、
抗菌薬においては、大げさではなく人類の脅威を作り上げてしまう事になりかねなません。



今回の改定により無駄な抗菌薬処方が減り、抗菌薬の正しい使い方を多くの人に理解してもらえるキッカケになればと思います。
 
(大輪 武司)



2018年3月15日木曜日

(仮)

季節はあっという間に進み、初夏のような汗ばむ気温となっています。
三寒四温も今や昔となり、
暖房の次は冷房と、エアコンの休む間がありません。



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そんなおり残念ながら絶好調なのがスギ花粉です。

上記松本保健所のデータを見ると、3/7に突如大飛散しているのがよくわかります。

ここで、3/1からの松本市の気温データ(by気象庁)を比較してみましょう。
 
これをみると、意外にも3/7当日は気温が低いことが分かります。
 
さらに同じ横軸で、風速のデータを比較してみます。
 これを見ても、3/7当日は風も弱い事が分かります。
 
 
 
 
 
???
 
花粉が飛散するのは気温が高く、風が強い日では???
と思うかもしれません。
しかしながら実際のデータを見ると合致しないのが分かります。
 
 
 
なぜなのか?と言う問いに確たる答えがあるわけではありませんが、
可能性として考えられるポイントもあります。
 
①3/3~5までと共に気温が急上昇してて、南風も強く吹いている
②測機器がダーラム型花粉捕集器である
 
ダーラム型花粉捕集器
 
 
実はスギ自体は気温上昇と強風に伴い、
3/3あたりから花粉を放出している可能性が高いです。
 
しかしながら強風で舞い上げられた花粉は、
僅か30μmという軽さを活かし、高高度まで大気中を駆け巡ります。
 
 
そして風がない3/7にゆっくりゆっくり数日分が自然落下し、
地表にあるダーラム型捕集器に達するまでにタイムラグが生じる。
 
といったところでしょうか。
 
 
以上はあくまで仮説ではありますが、やはり強風・気温上昇の条件下では、
測定値が低くとも花粉が飛散している可能性が高いと思われます。
 
まだまだあと一か月は用心が必要な時期となります。
花粉症の方も、そうでない方は今後の発症を防ぐためにも、
外出時のマスクや洗濯物の室内干しなど、対策を実施しましょう。
(大輪 武司)
 
 
 

2018年2月17日土曜日

五輪

立春を過ぎ、春うららまで後僅かなところでの足踏みが続いています。



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そんな寒風が身に染みる折り、
お隣の平昌で行われているオリンピックは熱視線が注がれています。

冬季オリンピックは場所がら長野県出身の選手が多いのですが、
その中でも主将を務める小平選手は、地元の相澤病院さん所属という事で注目されています。

最近では相澤病院さんと小平選手のエピソードも、
全国区のメディア等で扱われています。

以前に「神様のカルテ」の舞台としても名をはせた病院でもありますので、
元々有名ではありましたが、今回の件でさらに名を広める事となりました。


多くの病院関係者は思わぬ好感度上昇に、
よりいっそう応援の熱が入る事でしょう。


・・・


と書いていたら、どうやら男子フィギュアの結果が出たようです。
おめでとうございます!




(大輪 武司)








2018年2月5日月曜日

見えぬが仏

寒波が続き、インフルエンザが猛威を振るっています。

当薬局でも抗ウイルス薬をお渡しする人が1月下旬ごろから増え、
近隣の学校でも学級閉鎖の情報を耳にします。

今シーズンは稀にみるインフルエンザA・B型の同時流行により、
ここまでの感染者数を記録しています。

しかしながら予防対策はいつも通りではありますが、加湿・手洗い・ノドの保湿です。
特に不特定からの接触感染を避けるため、手洗いはこまめに行いましょう。



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さて、インフルエンザだけでなくこの時期流行り出すと言えば・・・
花粉症です。


環境省の花粉観測システムである「はなこさん」によると、
全国的に飛散が観測され始めています。

松本保健所の観測地点では今の所確認されていませんが、
長野市や上越市では本格飛散が開始しています。


花粉症によるアレルギーで鼻粘膜や咽頭粘膜が炎症を起こせば、
バリア機能が低下し、インフルエンザなどの感染症にもかかりやすくなってしまいます。

花粉症をお持ちの方は、マスクなや抗アレルギー薬など、
今からしっかりと対策をしておいた方が良さそうです。






目に見えないだけで(目に見えない方が幸せなのかもしれませんが・・・)
世の中に色々なものが飛び交っている時期です。

病気にかからない・負けないように、規則正しい生活をし、
しっかりとした知識に基づく予防を心掛けましょう。











2018年1月3日水曜日

謹賀新年

青空に映える雪化粧をした北アルプスを眺めると、
なんとなくめでたいような気持ちになるとともに、
ピリッと肌を刺す寒風が身に染みます。


今年は今の所雪かきをするような事もなく、
落ち着いたお正月を過ごしている方も多いかと思います。


それでは皆様改めまして、

あけましておめでとうございます。
本年も変わらぬご愛顧の程、宜しくお願い致します。



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本日は休日当番薬局ですが、
今の所平和な状況で、年賀はがきを精査しているような雰囲気です。




さて、今年は例年になくお屠蘇の問い合わせが多く、
申し訳ない限りですが、年末早々に売り切れてしまい、多々ご迷惑をおかけしました。

年始に慌てて仕入れても、時すでに遅し。
という訳で、今年の12月に忘れぬよう備忘録としてこのブログに書き記しておきます。




ちなみにこのお屠蘇ですが、店頭に並べると独特の芳香を放ち、存在感をアピールします。
薬剤師であれば「S・M配合散」「つくしA・M配合散」を頭に浮かべるかと思います。

詳しく調べると中身の成分は生薬ではあるものの、薬用量には遠く、
薬効を期待するものではないようです。

しかしながら年末年始で疲れた胃腸を休め、厳冬期に体を冷やすことのないように。
という先人たちの知恵が風習となり、お屠蘇となって今に残っているように考えられます。




知恵が習慣となり、風習を経て伝統から文化に変わる中で、
特に「食」については健康を意識した物が数多くあります。

その健康を願う気持ちの行き着いた先が、
私たちが扱うなのかもしれません。




それでは皆様におかれまして、本年もご多幸、ご健勝に恵まれますよう祈念して、
新年の挨拶とさせて頂きます。

(大輪 武司)