2018年3月15日木曜日

(仮)

季節はあっという間に進み、初夏のような汗ばむ気温となっています。
三寒四温も今や昔となり、
暖房の次は冷房と、エアコンの休む間がありません。



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そんなおり残念ながら絶好調なのがスギ花粉です。

上記松本保健所のデータを見ると、3/7に突如大飛散しているのがよくわかります。

ここで、3/1からの松本市の気温データ(by気象庁)を比較してみましょう。
 
これをみると、意外にも3/7当日は気温が低いことが分かります。
 
さらに同じ横軸で、風速のデータを比較してみます。
 これを見ても、3/7当日は風も弱い事が分かります。
 
 
 
 
 
???
 
花粉が飛散するのは気温が高く、風が強い日では???
と思うかもしれません。
しかしながら実際のデータを見ると合致しないのが分かります。
 
 
 
なぜなのか?と言う問いに確たる答えがあるわけではありませんが、
可能性として考えられるポイントもあります。
 
①3/3~5までと共に気温が急上昇してて、南風も強く吹いている
②測機器がダーラム型花粉捕集器である
 
ダーラム型花粉捕集器
 
 
実はスギ自体は気温上昇と強風に伴い、
3/3あたりから花粉を放出している可能性が高いです。
 
しかしながら強風で舞い上げられた花粉は、
僅か30μmという軽さを活かし、高高度まで大気中を駆け巡ります。
 
 
そして風がない3/7にゆっくりゆっくり数日分が自然落下し、
地表にあるダーラム型捕集器に達するまでにタイムラグが生じる。
 
といったところでしょうか。
 
 
以上はあくまで仮説ではありますが、やはり強風・気温上昇の条件下では、
測定値が低くとも花粉が飛散している可能性が高いと思われます。
 
まだまだあと一か月は用心が必要な時期となります。
花粉症の方も、そうでない方は今後の発症を防ぐためにも、
外出時のマスクや洗濯物の室内干しなど、対策を実施しましょう。
(大輪 武司)