2020年12月3日木曜日

波乱万丈

 12月の記事は『月日が経つのは早いもので~』を頭語として始まる傾向にあります。

お決まり事ですが、この1年を振り返り総括すると、

大抵の記事は『コロナによる波乱の1年』とのまとめになるでしょう。

言い換えれば、それだけ広く社会に多大な影響を与えた事案だったと言えます。


果たして2021年はどうなるのか?

…まだしばらくはコロナとの戦いが続きそうです。



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それではグッとミクロな視点である当薬局&個人的な1年を時系列で振り返ってみると。


・年明け前から懸念されていたコロナの影響で、マスクなどの衛生用品が入ってこない。問い合わせの対応に追われる。

・年度が替わり調剤報酬改定。研修会や会議が次々中止となり、情報が手に入りにくくなる。

・県をまたぐ移動の自粛により、ひたすらバイクを磨く休日が続く。

・レジ袋有料化スタート。プレミアム商品券取り扱いスタート。経済活動再開への光が見え始める。

・第2波により再び移動自粛。なぜか自宅の風呂釜が壊れる。

・感染拡大防止事業による補助金で薬局の感染防止対策を検討・実施する(現在進行形)。

・Go Toキャンペーンスタート。結局イート事業は1回も使わず・・・

・新しいスタッフ参入。薬剤師さんです。

・第3波到来⇐New!

・・・


閑話休題


数字で見ても風邪などの急性疾患患者の処方箋枚数は、顕著に減少しています。

門前薬局と異なり、影響はそこまで大きくはないですが、減収は避けられないでしょう。

また、化粧品は外出機会の減少と共に需要が減少し、売り上げは大幅に落ちています。

衛生用品については多少売り上げが良かったですが、そもそも欠品が多く売る物がないのが頭の痛いところでした。

この傾向はしばらく続くと思われるので、経営面でも大なり小なりマイナス方向での影響が出てきます。

持続化給付金の対象となるほどではないですが、今後もボディーブローのように効いてくることでしょう。




今後の転機としては、ワクチンが広範に使用され思い通りの効果を発揮することでしょうか。

保管や接種方法、副反応など懸念材料は多々ありますが、多くの人がその時を希望として待ち望んでいる事と思われます。






さて、最後に当薬局の年末年始の営業のお知らせですが。

12/30(水)~1/3(日)までをお休みとさせて頂きます。

新年は1/4(月)よりの営業となりますので、ご了承ください。


それでは少し気が早いですが、みなさま来年こそは良き年となるよう、

心よりお祈り申し上げて年末の挨拶に代えさせて頂きます。

(大輪 武司)




2020年11月7日土曜日

心の洗濯

霜月となり、紅葉のピークを経てアルプスの峰々が白く化粧を施す今日この頃です。

今年はインフルエンザの予防接種も例年より早いペースで本格化してきました。

毎年の事ながら、こういった医療的な事案にも季節感を感じずにはいられません。

「さて、今年は抗インフル薬の在庫をどうするか?」

霜月が棚卸し月となる当薬局において、私の毎年の脳内風景です。



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さて、最低気温が氷点下に差し掛かるこの時期、

中々バイクでのお出かけも億劫になります。

そこで楽しみとなるレジャーが皆様も大好きな【温泉】です。

大概の人が自分のお気に入りであるイチオシ温泉を持っているのではないでしょうか?





一口に温泉と言ってもその魅力は細分化されます。

①泉質・湯量・効能

②景観・シチュエーション

③秘境感・転地効果

④付帯施設・食事・周辺地域等

パッと思いつくところではこんなところでしょうか。


個人的に①を最重要視する私としては、温泉に入るとき必ず「温泉分析表」を確認します。

その中でも着目するのが「泉質名」と「溶存物質」で、特に「高張性温泉」を狙うことが多いです。

県内であれば白骨、加賀井、小赤沢などでしょうか。


以下分かりやすいようにラーメンに例えると(独断と偏見です)

・「泉質」:醤油や味噌、豚骨や塩などの味

・「溶存物資」:味の濃さ

・「低張性温泉」「等張性温泉」「高張性温泉」:あっさり、ふつう、こってり


幸いなことに長野県にも多くの温泉地があります。

至福のひと時の前に、脱衣場の一角にある温泉分析表を覗いてみてはいかがでしょうか。

最後の項目である検査機関も確認するのをお忘れなく・・・。


(大輪 武司)



2020年10月2日金曜日

節目

中秋となり、ガクっと肌寒くなってきました。

ここにきて寝具の接触冷感シリーズが、
衣替え(?)先送りを戒めるかのように、その効果を十ニ分に発揮します。

今となれば、のど元を過ぎた今年の猛暑が遥か昔のことのように思い出される今日この頃です。


上半期も終わり、
棚卸し・医薬品価格調査・インフルエンザワクチン・健診など
薬局・メーカー・行政とそろぞれ大変だったと思われます。

色んな意味で話題になった『アンサングシンデレラ』もドラマは無事完結しました。
ヒロインのおめでた効果もあり、某要指導医薬品の売り上げも伸びることでしょう。




下半期となり、
当薬局も本格的な感染症シーズン到来に向け、様々な準備を計画しています。

具体的には先月ブログで紹介したネット環境の改善に加え、
・手作りビニールカーテンを業者に頼んでちゃんとしたものにしてもらう
・投薬口のレイアウト変更により患者間距離を増やす
・パーテンションの追加
・空気清浄機導入
などなどです。

これもひとえに感染拡大防止事業の補助金があっての事ではありますので、
有効に利用して患者さんに還元できるようにしたいと考えています。


そのために頑張って書類作ります!

(大輪 武司)

2020年9月3日木曜日

進化論

 8月の猛暑からトーンが下がり、朝晩は少し楽になってきた今日この頃です。

ふと思い立ってネットで子供のころの気温を調べてみると、

ざっくり3~5℃くらいは高くなっている印象です。

35℃を超える日も数えるくらいしかありませんでした。


結果として『昔はもっと涼しかった』は嘘ではなかったわけですが、

何となく老いを実証する結果となってしまいました・・・。



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さて、昨今当薬局ではインターネット回線の見直しと安定化を進めています。

・・・というのも店舗においては未だにADSL回線で、

回線速度も0.7Mbpsほどしかありません。


今までは業務的にはこれでも何とかなっていたのですが、

そもそもADSLが2022年で廃止されることに加え、

今後のマイナンバーカード対応やネット接続機器の増加、

WEB会議やオンライン服薬指導などで限界が近づいているのは明白でした。



いつまでも重いサイトでグルグルを見ているのもストレス!

というのも大きな動機ではあります。

そこで業務インフラの増強という事で、

①光回線化

②無線LANルーター交換

③プロバイダーの見直し

の3本立てで取り組んでおります。


とはいうものの、ネット回線はそんなに詳しい方ではないので、

アチコチ調べながら四苦八苦して進めている状況です。

特に①に関してはテナント店舗なので仕方がないのですが、

やはり回線工事の調整に時間・労力・出費がかさみます。(初期費用16万くらい)



また、これとは別に自宅のネット回線についても難があり、

朝は90Mbpsの速度が夜には2Mbpsほどとなっていまっています(近所にネトゲのヘビーユーザーでもいるのかも)

こちらもiPv4では限界があり、現在テコ入れに動いています。



コロナ禍で一層必要性が増したネットは、

無くてはならない重要なインフラとなっています。

今や薬剤師は薬の事だけを知っていれば良い時代でもなく、

時代に合わせたスキルや知識を活用していかなければならない、

と感じた今日この頃でした。


(大輪 武司)








2020年8月6日木曜日

疾風怒濤

長梅雨も終わり、本格的な暑さが到来しました。
各種イベントが中止となり、社会の盛り上がり的には冷ややかな一方、
マスク装着も相まって、不快指数は上昇傾向にある気がします。



さて、8月はイソジンパニックから始まりました。
午後診療が始まるまでの比較的静かな時間帯に、
突如雪崩のように「イソジンないか」「ヨードのうがい液ないか」の問い合わせが殺到し、
何事かと思いました。

後ほどTVでの話を耳にしましたが、
そこまで影響があるのはすごい事だと感心した記憶があります。

接客対応後、居合わせた卸の配送の方が、
「あの人他の薬局でも見ましたよ」
と言っていたので、皆さん欠品の続く薬局を転々と巡ったのでしょう。




コロナの影響によりマスク等が入手しづらくなったのは
記憶に新しい限りですが、以前各商品において欠品は続いております。

ひとまず当薬局においての状況ですが

体温計:ごくごくたまに納品しますが、ほぼ欠品です。
マスク:コロナ以前の物は入りません。たまに5~7枚入りが納品されることもあります。
消毒用エタノール:以前に比べれば納品されます。メーカー指定がなければ大丈夫。
ガーゼ類:コンスタントには納品されませんが、入ってはきます。
ハッカ油:今の所全く入ってきません。
うがい薬:今の所全く入ってきません(非ヨードも)
ディスポーサブル手袋:たまーに納品されます。
酒精綿:通常納品されます。
鎮痛剤:通常納品されます。

もちろん他薬局では潤沢に商品が陳列されていることもあろうかと思います。
あくまで当薬局のみでの事ですので、ご了承ください。


・・・まだまだコロナの影響は続きそうですね。
(大輪 武司)







2020年7月2日木曜日

薬局よりのお知らせ

暦が進んで7月に入りました。

各制度や施策が切り替わるタイミングでもありますが、
小売業者にとってはキャッシュレス還元の終了とレジ袋有料化が大きなイベントとなりました。


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当薬局ではキャッシュレス還元については導入しておりませんでしたので、
特に影響はありませんでした。
レジ袋有料化については昨日(7/1)より実施しておりますが、
薬局でのポスターによる事前告知に加え、
全国一律での実施なので、それなりに周知されているといった感触です。

ちなみに当薬局では一律5円で頂いております(黒色不透明ビニール袋)
ご了承いただければ幸いです。


また、7/18により販売開始となる塩尻市独自のプレミアム付き商品券事業である、
しおじり元気応援券につきましては当薬局も参加させていただく予定です。

こちらにつきましては共通券はもとおり、地域応援券につきましても対象となり、
市販品に加えて処方せん調剤での一部負担金に使用することもできます。

プレミアム率30%で委縮した地域経済活性化の一助を目指す施策となりますので、
皆様のご利用をお待ちしております。



続いても薬局よりのお知らせとなりますが、
夏休み期間中のお休みについて以下の通りとなります。


当薬局お休み期間中での受診が決まっている方などにつきましては、
個別に対応させていただきますので、ご連絡をお願いいたします。


以上薬局よりのご連絡でした。

(大輪 武司)

2020年5月17日日曜日

ぼやき

長野県を含め多くの県で緊急事態宣言が解除となり、
社会が新しい段階に足を踏み入れました。

いわゆるウィズコロナ、アフターコロナについて、
今後も社会全体が慎重に歩みを進めていく必要があると思います。


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緊急事態宣言解除前は自宅待機が推奨されていましたので、
GWという折角のツーリング日和は、
せっせと洗車やチェーンメンテに明け暮れていました。



この度の解除によりツーリングに出かけてもよさそうな雰囲気となってきましたが、
県をまたいでの移動は自粛の対象となり、いわゆる「ステイ信州」が求められています。


おかげさまで観光ルートの多い長野県ではありますので、
そこまでルート選びに困りはしませんが、なにせ6県と隣接しているので、
うっかり県境をまたいでしまうのは仕方のないような気もします。自粛警察が怖いですが

また、ツーリングで個人的に目的としている日帰り温泉も、
大体のところが5月いっぱいを目途に休業しているところも多く、
ほぼ乗りっぱなしの状況となりそうです。

そんな中気になるのが林道の誘惑・・・

オフ車にして県内の山道をトコトコ散歩してみたいとも思いますが、
初心者ソロは遭難のリスクもあり躊躇しています。


林道はやたらいっぱいあるんですがね…


とりあえずはビーナスラインでヤエーができる日志賀草津高原ルートの二輪車制限解除も!を楽しみにしつつ、ハンターカブの情報をネットで集めることとします。



以上、当番薬局で暇を持て余した管理薬剤師のぼやきでした。

(大輪 武司)





2020年4月30日木曜日

時代の流れ

新型コロナウイルス流行から社会の状況を含め、
薬局での対応も目まぐるしく変化しています。

今更ではありますが、中国での流行に端を発し、
薬局の現場としてはマスクが納品されなくなってからはや3か月がたちます。
現在では消毒液や体温計、ディスポーサブルの手袋にガーゼ等衛生薬品の欠品が続いています。

また、当薬局でもビニールカーテンで簡易的なシールドを設置し、
待合室で15分以上かかる人への声掛けや、こまめな換気を実施して感染予防に努めています。



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そんな中、今社会的に注目を集めているのが「オンライン診療」です。
非接触なので感染のリスクもなく、お手軽であるとの印象でマスコミでも好意的にとらえられている印象があります。

当初の発令では慢性疾患のみ特例的に認めるという内容だったと思いますが、
現在では初診に関してもOKと範囲が拡大されています(時限的な特例ですが)


この「オンライン診療」に関し薬局での対応を考察してみると…


まず、薬局に直接来局される方は、今までとほぼ対応については変わりませんので、
基本的に問題はありません。

しかしながら患者さんが来局されないケースについては、
電話による服薬指導、電話等による受領の確認、電話による経過の確認が必須条件として求められる為、薬局での業務量は増大します。

また、テレビ電話システムや決済システムの導入など薬局でのインフラ整備の拡充も必要となると思われます。

さらに、料金徴収に関しても悩ましい問題となります。
代引き、クレジット払い、銀行振り込み、電子マネー決済等ありますが、
導入の簡便さ及び入金の確認と確実性を考えると、代引きか電子マネーでしょうか・・・

オンラインとの親和性が高いマイナンバーカードでの一元管理が標準化され、普及されるようであれば、少しは情報面でも決済面でも状況は変わるかもしれませんが、それも実用にはまだまだ先の話になりそうです。





以上を考慮すると、資本もマンパワーもある大手調剤チェーンのように、自社で受付・服薬指導・決済・フォローまでのシステム構築が可能なところは好機と捉え旺盛に取り組むかと思われます。
さらに、要件緩和によってはオンライン専門で自店舗を持たないネット調剤薬局の誕生も時間の問題かと思います。

しかしながら、ウチのような既存の小さな町薬局で十分な対応をするにはハードルが高いな、という印象です。

ただ、オンライン診療ののち、薬局に直接来局されるという方や近所で配達希望の方については、私見ですが活路があると思われます。
地元との関係性や地域密着・連携はむしろ中小薬局の方がアドバンテージがあるかもしれません。自店舗の商圏にいる方への積極的なアピールが今後求められると思われます。


時代により医療ニーズも刻々と変化していきます。
今回のオンライン診療については対面の重要性などで反対もあるそうですが、
6~7年前の市販薬ネット解禁騒動がそのままでリフレインされます。

オンライン化の波は止まることなく進むと思わるので、
市販薬ネット解禁当時の状況や、現在の問題点などを活かした制度設計をして頂きたいと思います。

(大輪 武司)










2020年3月31日火曜日

終わりと始まり

本日をもって令和元年度も終わりを迎えます。
節目となる年度末ですが、
ここまで情勢が変化して先が見えないのは、
震災以来ではないでしょうか。

何かと不安に駆られる毎日の中で、
今はなすべきことをなして心を落ち着けるようにします。


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さて、明日からの次年度において、
2年に一度の診療報酬改定に伴う医療機関・薬局での対応・支払額が変わってきます。
                                 
薬局においてこの度の改定で新設された、
代表的な要件を簡単にまとめると以下のようになります。

経管投与投薬支援料
 胃・腸瘻による経管投薬患者に対して簡易懸濁法による支援を実施する。
吸入薬指導加算
 喘息またはCOPD患者に対して文書とデバイスを用いた指導を実施し、
 医師にフィードバックする。
調剤後薬剤管理指導加算
 インスリン注射またはSU剤使用患者に調剤後電話等にて服用・副作用状況を確認し、
 指導を実施。医師にフィードバックする。
特定薬剤管理指導料加算2(連携充実加算届出済み保険医療機関からの処方に限る)
 抗悪性腫瘍剤使用患者に文書にての情報提供および、
 調剤後の電話にて服用・副作用を確認し、医療機関にフィードバックする。
(あらかじめ公開されたレジメンを把握しておく必要性あり)
・在宅患者オンライン服薬指導料
 在宅訪問患者に訪問日以外でオンラインによる服薬指導を実施する。


他にも各種要件の新設や変更・拡大、点数や薬価の変更等ありますが、
当ブログにおいては割愛させて頂きます。

詳しい改定内容について知りたい方はコチラ(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000188411_00027.html





さて、今回の改定については新型コロナウイルスの影響で、
伝達研修会等がほぼ全滅となり、周知が進まない傾向にあると思います。
こまかい要件や個別のケースについては、
薬剤師会や各厚生局からの回答待ちになりますので、しばらくは待つしかありません。

しかしながら、今改定でキーワードになる事として、
「連携」「オンライン」
が挙げられると感じました(オンラインはコロナの影響以降さらに大きい波になっていますが・・・)

以前から耳にタコができるほど聞かされてきた言葉ではありますが、
これが今後の薬剤師に求められる姿として
国からのフィーがついたわけです。

このことを肝に銘じ、
地域チーム医療の一員としての薬局・薬剤師について、
その在り方を今一度考えてみる必要がありそうです。


(大輪 武司)



2020年2月27日木曜日

パンデミックパニック

世のニュースの大半が新型コロナウイルス関連で占められている今日この頃です。
ここ松本保健所管内でも罹患者が発生し、その直後から薬局への問い合わせが相次いでいます。
どこか遠く地域のニュースだったのが、隣まで迫った脅威に変貌した事による焦りや不安が、地域単位で広まっているのを肌で感じています。



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顔見知りに会えば「マスクない?」とのやり取りが挨拶のようになっていますが、
現在、一薬局では発注をかけても、上流のメーカーから各卸会社への納品がなく、元栓を締められているような状況です。
「マスク」「消毒薬」もですが、手作りマスク用の「ガーゼ」や「うがい薬」、「使い捨て手袋」なども品薄となり、医薬品の供給を生業としている身としては不安解消に至らず心苦しい限りです。






今後医療機関への受診は新型インフルエンザ流行時の対応に準じる形で進行することが推測されます。
まず感染症が疑わしき患者は事前に医療機関や保健所当に連絡をし、回答を待ちます。
医療機関受診時には待合室ではなく自家用車などの中で待機し、院内での感染を防ぎます。
これが進むと、場合によっては発熱外来などを臨時のプレハブ救護所等で一括して管理し、そこでトリアージを実施する流れになるかもしれません。

決してゼロではない通常の風邪やインフル、花粉症の飛散もこの時期での症状は不安をあおります(ちなみに松本保健所において2/22にスギ花粉の飛散開始が確認されました)
様々な情報が錯綜する中で、その不安が助長されパニック受診⇒医療崩壊が最悪のシナリオです。

現段階では特効薬がない中、確定診断するための検査もそこまで有益なツールではないかもしれません。
軽症例では「寝て治す」が基本となりますので、感染拡大を回避するためにも自宅での安静・養生が推奨されます。

ただし、糖尿病等の持病がある方や免疫抑制剤を常用している方、妊婦や高齢者、幼児等のハイリスク群の方はこの限りではありませんので、医療機関や保健所当へ速やかな連絡をして今後の対応を確認してください。


日常生活や経済も巻き込んで社会的に大きな渦となった今回の事案ですが、
一刻も早い終息には、正確な情報とそれに基づく対応が全ての人に求められるのではないでしょうか。
(大輪 武司)




2020年1月31日金曜日

パニック

新型コロナウイルスの報道が毎日メディアを賑わせています。

十数年前のSARSを思い出す方も多いかと思いますが、
まさしく当時の様相を再現するかのような事態が続いております。



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当薬局でも中国や東京に送るといった方の来局で、
マスクはほぼ完売しました。
(薬局にあるマスク全部くださいと言われましたが、さすがにそれは制限させて頂きました・・・)
そして本日も難民のように続々とマスクを求める方が見えられています。

いまや卸からマスクも手指消毒剤も入手不可能な状態で、
このエリアでもしばらくは欠品が続きそうです。

当薬局に残っている数少ないマスクが、プロ用のN-95マスクと抗体マスクです。
これもSARS流行時に薬局の備蓄として眠っていたものを引っ張り出してきた次第です。




メディアが報道し、実際の欠品現場を見ると、
人々の購買意欲はパニック的に向上します。
情報化された現代でも(情報化されたからこそ?)昔と大きく変わりはありません。
その結果医療関係者や食品取り扱者、介護職、花粉症患者等本当に必要な方々への衛生用品の供給が難しくなる事態が発生します。

今回の新型コロナウイルスも致死性はそこまで高いわけではなさそうなので、今現在はちょっとしたインフルエンザのような状況ではあります。
いたずらに怖がる必要はなく、体調を崩さぬよう注意し、うがい手洗いで予防するように努めましょう。

また、今年は暖冬の影響で花粉の飛散開始日も前倒しになるでしょう。
マスクの手に入らない花粉症の方は、予防的投与として早めの内服スタートを心がけてください。



誰が悪いというわけではありませんが、
今一度皆さん冷静に情報を咀嚼して頂ければと思います。

(大輪 武司)









2020年1月14日火曜日

外部要因

遅くになりましたが、新たな年を迎えました。
皆様本年もかわらぬご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。



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2020年のスタートは、大寒を来週に迎えるものの、
報道でもよく目にするように、稀に見る暖冬が続いています。

長野県だけではありませんが、スキー場関係や除雪作業等、
積雪をなりわいとする方々は雪不足でまさに死活問題となっています。


身近なところで言えば、今シーズン娘のために買ったソリが、
いまだに新品のまま物置にしまわれています。
ソリはまだ良いとして、ジャンプスーツはサイズがががが・・・・。

このまま天然のダムである積雪がなければ、春以降の水不足につながり、
農業や工業はじめ、さらに多くの方々に影響を与えることとなるでしょう。



そして皆が心配しているのは、このような冬がこれからも続くのか?
ということではないでしょうか。







さて、話は全く変りますが、
某薬剤師向けサイトで募集していた「薬剤師あるある川柳」の結果が発表されました。
リンク⇒https://pharmacist.m3.com/column/senryu/1167

めでたく大賞に輝いた作品がコチラ

私より ネット信じる 患者様」

一昔前だとネット⇒テレビ、週刊誌だったでしょうが、
時勢を感じます。

まぁいずれAIが全ての医療知識を集約し、
個人個人に適した情報に導くような未来となるでしょう。

その未来が近いのか遠いのかは分りかねますが、
それでも必要とされる薬局へ進化すべく、令和2年も引き続き奮闘したいと思います。

(大輪 武司)