2021年1月4日月曜日

草+楽≠害

 皆様新年あけましておめでとうございます。

旧年中は関係各所あらゆるところでご助力をいただき、誠にありがとうございました。

本年は騒乱から安定・平穏へと状況が好転することを、心よりお祈り申し上げ、

新年のあいさつに代えさせて頂きます。乾杯


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さて、昨年末から関係者に衝撃を与えた騒乱の一つである「小林化工混入問題」ですが、

問題となったロット以外にも、操業停止による供給不安が年をまたいで広範に影響を与えています。


ここで、問題となった小林化工製の医薬品以外もなぜ供給不安になるの?

という事ですが、ざっくり下記の様な流れになります。


①小林化工が製造をしていた医薬品が操業停止に伴って出荷停止。

②該当医薬品を採用していた医療機関・薬局が他メーカー製の医薬品に切り替える。

③他メーカー医薬品も余剰在庫はそこまでないので、

今まで実績のある取引先以外には出荷しなくなる。

(実績のある取引先でも供給量が制限される)

④医薬品が入荷されない。

⑤「・・・申し訳ございませんが今回は先発品にてのご用意となります」@薬局with汗






今回は最悪のクラス1回収との事で大々的に報道されたことにより、

医薬品の安全性ついて改めてクローズアップされている感があります。

「これだからジェネリックは・・・」

と言われないよう、各後発医薬品メーカーはより厳格な管理やコンプライアンスが求めらると思います。


が、安全面で程度の違いはありますが、このような医薬品の供給不安は、

先発品後発品問わず昨今では日常茶飯事となっています。

(個人的には薬価の引き下げによるしわ寄せも一端である気もしますが・・・)

その都度エンドユーザーである患者さんに迷惑が掛からないよう、

薬局では見えないところで(=アンサング)わたわたと在庫確保に奔走しています。





いつもと変わらない薬を安心して提供できるよう、

そして薬害の歴史のページを増やさぬように、

医薬品の安全・供給問題は制度・管理面でも天下りの役員を配置するだけでなく実行力のある整備をしていく必要があると思われます。


(大輪 武司)