2026年10月14日水曜日

貧すれば鈍する

長雨から一転、秋の行楽日和となりました。

爽やかな気候の中、紅葉や新そば、キノコなどを求め週末は夏のリベンジのようにどこも非常に混みあっています。

特に上高地やビーナスライン、志賀草津道路や岡谷JCT近隣は時間帯によっては地獄です。

それなりの時間的余裕と覚悟をもって挑むようにしましょう。




さて、報道等でもご存じかも知れませんが、令和9年3月1日よりOTC類似薬の薬剤給付の見直しが始まります。

これは、市販薬で代替可能な77成分1042品目について、薬剤費の1/4自己負担額が増える仕組みとなり、現在の長期収載品における先発品使用時の選定療養費と同じようなシステムとなっています。(長期収載品選定療養同様、今後対象成分数は増え、自己負担額割合も増えると思われます。)

しかしながら前者における先発品選択時の追加費用は非課税、後者では課税対象とわかれるようであり(*執筆現在審議中)、薬局における支払いでの混乱が予想されます。

また、例外対象として小児やがん、難病患者や特定疾患などがあり、医療機関側でも複雑化する制度への理解が進んでいないのが現状です。


以上より来年の3月から何が起きるか想像すると・・・


医師「今回より処方内容を変更して、OTC類似薬ではなくてもっと新しいお薬にしました」

患者「今までのお薬でよかったんですけど・・・」

医師「制度が変わって(*よくわからないので・・・とは言えない)今までのお薬だと自己負担が高くなってしまうので、もっと新しくてOTCにはまだない成分のお薬の方がおすすめですよ。」

患者「わかりました。先生がそう言うならそちらで試してみます。」


という流れとなり、結果的にOTC類似薬は選ばれず、

より薬価の高い新しい薬に誘導されます。これがいわゆる『制度の骨抜き』です。

以上により当初維新の会により期待されていた医療費の削減は、逆に医療費を増大させ、おまけとして現場作業の複雑化をさせるだけとなる可能性が否定できません。



保険薬局である限り、決定された制度の履行及びエンドユーザーである患者への説明は現場に一任されます。現場は変革を嫌い、異議を申し立てるのは世の常ではありますが、今回の制度設計は素人ながら大丈夫かな?と心配しています。

(大輪 武司)


2026年9月8日火曜日

雨ニモ負ケズ

 夏の終わり、というよりは梅雨に逆戻りしたような天候が続いております。

秋の長雨は「薄梅雨(すすきつゆ)」とも呼ばれているようですが、

風情ある名前に反し、各地で水害をもたらす災害級の雨をもたらしています。

皆様におかれましても日頃の備えとして、

停電時の対応や通勤・通学ルートの確認、連絡手段の確保などにもご注意下さい。



水害に限らず災害時の備えの一環として、

再三にわたりますが以下普段お使いになるお薬についても再度確認をお願い致します。


1.常用薬は1週間くらい予備を持つ。

避難所開設を経て臨時救護所より普段お使いのお薬が手元に渡るまでは、3~7日くらいの期間がかかり、それまでは自力救済が求められます。

また、普段通っている医療機関や薬局が無事でも、道路の寸断など供給が途切れればしばらくは薬が入ってこない事態も考えられます。

以上を踏まえ概ね1週間ほどの予備があると安心かと思われます。


2.自分の服用している薬の把握を

日常的に通っている医療機関や薬局も被災すると、ご自身の服用しているお薬のデータを確認することが難しくなる場合があります。

そのような状況で「白い玉の血圧の薬」という情報だけで、初めて接する医療関係者が普段使っている薬に辿り着くのはほぼ不可能となります。

そのため、お薬の名前と規格(何mg)、量などがわかる情報が必要となります。

加えて先般の熊本地震の際もそうでしたが、お薬手帳や薬剤情報提供文書を持参している方は臨時的措置としてその内容を基に、受診しなくてもお薬を受け取ることが出来ました。

相手に情報を正確に伝える為、お薬手帳(電子版もあります)や薬剤情報提供文書はいざという時にも役に立つ公的な物である事を覚えておいて下さい。


3.常備薬の確認を

災害時では通常の生活とは異なり、ケガや感染防御、ストレスによる下痢、便秘、胃痛や乾燥、ホコリ対策などへの様々な緊急的な対応が自助として求められます。

ご自身の体調や病歴などに合った常備薬を揃え、定期的に期限が切れていないかを確認して下さい。

また、常備薬の中に家族分の歯ブラシを入れておくのも推奨されていますので、ご検討下さい。



ニュースを見ればどこかしら災害の情報が流れる昨今です。

他地域での災害を教訓に、今が災害前の準備期間として備えを進めてみてはいかがでしょうか?

(大輪 武司)






2026年8月13日木曜日

お見舞い

 はじめに、

7/28に発生した令和8年度熊本地震により被災された皆様に謹んでお見舞い申し上げます。

報道でしか伺い知る事は出来ませんが、直接の被害に加えて暑さ・断水などが重なり、

地域の皆様が不安な日々を過ごされている事かと心中お察し致します。

体調を崩さないようご自愛頂き、遠方からではありますが、

被災地の一日も早い復旧・復興を心よりお祈り申しあげます。






以下薬局の連絡になりますが、

先月お伝えしましたお盆期間中の営業についてですが、

某お役所によるお達しの撤回を受け

本年に関しては以下短縮時間にて営業致します。

・8/13(木) 9:00~17:00

・8/14(金) 9:00~17:00

・8/15(土) 9:00~14:00

・8/16(日) お休み

・8/17(月)~通常営業

直前のご連絡となり申し訳ございませんが、撤回も直前につきご了承頂けると幸いです。

(大輪 武司)


2026年7月21日火曜日

脱・働き方改革

 梅雨空から一転、猛暑全開バリバリとなりました。

以前の欧州熱波報道において、パリではクーラー設置率がとても低く、電気屋でクーラーを求めて客同士が奪い合う日々が続いていたと聞きました。

「涼を求めて」というレベルを超え「命にかかわる」事態であることを今現在肌で感じ、同時に日本に生まれたことを心から感謝する今日この頃です。


さて、今年のお盆期間中の営業についてのお知らせですが、

今シーズンお盆は平日との当局の強いお達しによりカレンダー通りでの通常営業となります。

しかしながら病院以外の医療機関に加えて公的機関である学校や児童館はほぼお休みなので、

薬局も縮小体制での営業となり、ほぼ一人体制となります。

期間中は全ての業務に相応のお時間がかかることをご了承ください。

また、8/12(水)~15(土)について化粧品カウンターはお休みとなりますので、

こちらも重ねてよろしくお願い致します。

8/17(月)よりは化粧品販売も通常営業となります。


加えて先月に続いてのご連絡ですが、

塩尻市の「せいかつ応援券」使用期限は10/31までとなっております。


処方せん調剤でもご利用できますので、

地域券の利用先に悩まれている方はこの機会にぜひご検討ください。


(大輪 武司)








2026年6月2日火曜日

You は Nafusa Shock!

 さて、変化の6月です。

2年に一度の診療報酬改定により、今月より医療機関や薬局などで支払う金額が変わります。

特に特定の先発品を希望している方は選定療養費の上昇に伴い

「前回と全く同じ内容だけど値段が違う」の声が、

満員電車でのイヤホンから出る音楽くらい漏れ出す可能性があります。

少なくとも明細書の内容は変わっておりますので、気になる人は確認してみて下さい。


また、6月1日より塩尻市においては政府によるバラマキ物価高対策の一環である塩尻生活応援券が配布、使用できます。

当薬局におきましても地域券・共通券両方が物販・調剤等すべてのお支払いに使用可能です。おつりは出ませんが、固定費への充当をお考えの方はご検討ください。


ここからは薬局近況になりますが、薬局界隈においても服部半蔵率いる徳川隠密軍団のようにナフサショックが忍び寄ってきました。

薬局によっては軟膏容器や水剤投薬瓶、散剤や一包化に用いる分包紙の値段が高騰したり入手が難しくなってきています。

業務に支障をきたすまでどのくらいの猶予があるのかは薬局により異なりますが、現在の状況が継続すればエンドユーザーである患者さんに何らかの形で影響が出る恐れもあります。

コロナ禍でのマスクなど医療物資や医療用医薬品、トイレットペーパーやお米など、ここのところ世の中では何かが不足しているというのが常態化しています。

そのような中お願いベースばかりで申し訳ないですが、一薬局で対応する限界があるのも事実です。

あるもので何とかしなければならない事態に陥った際は、ご協力・ご了承頂くようあらかじめお願い申し上げます。


(大輪 武司)


2026年5月14日木曜日

薫風献上

風薫る季節となりました。

残雪が青い山麓とのコントラストとなり、水田の水面に映る姿は、安曇野のノスタルジックな原風景としてよく知られています。



寒暖差が激しく装備を選びますが、このような景色を見るためにもバイクで外に出かけるにはベストなシーズンです。

特に今年の5月は当社決算月による棚卸や、6月からの診療報酬改定の届け出作成などでバタバタしていたので、心なしかバイクのスピードも上がり気味となるのは必然です。

最近遠出はしていませんが、小川村で里山の春とおやきを堪能したり、陣馬形山で未舗装林道に迷い込んだりと、新調したヘルメットでちょこちょこ走り回っています。

現在のバイクもそろそろ購入から15年ほどが経ち、一般的な買い替えのタイミングをかなり超過しています。が、性能的にはまだまだ元気なので、「そのうちイイのが出たら」と言い始めてから10年ほどがたっています。

次に買うバイクは『あがりバイク』(人生最後のバイク)となる可能性もあります。

色々アレコレ欲は出ますが、焦らず急がず身の丈に合った相棒をじっくりと選びたいと思います。

(大輪 武司)







2026年4月14日火曜日

オイルレスワールド

 梅、桜、水仙の花は散ったものの、あたりを見渡せば花桃、連翹、雪柳、芝桜など色鮮やかな花々が引き続き春の景色を彩っています。続いてはチューリップやハナミズキ、つつじなども控えており、気候的にもお散歩がはかどる季節になってきました。

近頃はグーグルレンズで名前がすぐわかるので、子供と公園を歩いたりして気になった花や虫などもその場で調べる事が出来ます。便利な反面、100%の正確性を担保するものではないので、食用目的での山菜やキノコについての利用には注意が必要です。


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さて、後世「パリは燃えているか」のBGMで第3次オイルショックと紹介されるやもしれない中東情勢による影響を受け、様々な石油関連製品の供給が危ぶまれています。



政府は火消しに躍起になっていますが、先の見通せない中一部会社が製品受注をストップさせたり、シンナーが手に入らないなどの報道も出始めました。

いよいよ市民生活に影を落とす段階にまで発展しそうな中、医薬品や医療機器、医療物資等においてもその限りではなく、石油が止まることにより透析患者などで治療が止まり、命も止まる可能性が出てきました。




そういった指摘や相談を受け国でも厚生労働省・経済産業省による対策本部を設置し、流通の目詰まりを解消すべく情報収集と調整などに向けて動き出しました。具体的に医療機関等では災害時における情報システムであるEMISを用いて、使用状況や供給状況などを報告する依頼が来ているようです。

薬局においてはそういった直接的な動きはありませんが、取り扱う医薬品についても原料、被包、物流など影響を受けない製品はありえません。また、公定価格である医療用医薬品は原材料のコスト増加を価格に転嫁することができません。もちろん製薬メーカーも歯を食いしばって供給に尽力するかと思われますが、それもどこかで限界はあります。


現段階ではそういった医療関連製品について4か月から6か月ほどの在庫はあるそうですが、コロナ時のマスク、ガウン、手袋や消毒液など感染症関連製品が消えたような事態や、昨今の備蓄米騒動の二の舞とだけはならないよう、反省を活かして早め早めのプッシュ型支援、対応を進めて頂きたいと思います。

それにしてもいつ収まるのやら・・・

(大輪 武司)