そもそも節分って何だ?と思い調べてみると・・・
2/4の立春前日を祝い、節目の日は邪気が入り込みやすいので、鬼を払うために豆を撒く。といった由来があるそうです。昔我が家では落花生を殻つきのまま投げてました・・・
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さて、先日閲覧していたニュースの中に気になる記事がありましたのでご紹介。
元記事⇒http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG31H3B_R30C15A1000000/
ぱっと概要をお伝えすると、
『子供が誤飲するから、薬もライターみたいに「チャイルドレジスタンス」機能を備えた包装にすべし。』
との事です。
うーん、個人的には賛成できない点がいくつもある内容です。
その理由として・・・
①現行のPTPシートが出しにくくなるようでは、小児より圧倒的に数が多い高齢者や身体能力が低下した患者にとって非常に使用しにくい状況になる。
②チャイルドレジスタンス機能を付加した製剤が、その分薬価に反映される恐れがある(値段が上がる)
③一包化や粉砕など薬局業務における脱包作業が困難をきたす。
④小児に汎用される散剤においては意味がない。
⑤夜間急病における誤嚥相談は、親の薬の管理に起因するものがほとんど。次点として兄の薬を間違えて弟に飲ませてしまったといった内容でこれまた効果が薄い。
⑥海外におけるバラ包装をボトルに入れるといった方法と違い、日本はPTP包装が主流なので、一概に比較できない。
米国などではこのようなボトル包装で患者の手に渡るのが主流です フタにチャイルドレジスタンス機能(ロック)がついています。 |
日本の錠剤はほとんどがこういったPTPシートで包装されています。 |
今回の動きもなんとなくメーカーからの後押しがあるような雰囲気がありますが、
後発品との差別化や薬価の上乗せを狙っての事でしょうか・・・
幼児・小児においては薬もですが、手に届くものは基本的に口や鼻、耳に入れる傾向があります。
電話相談でも、薬の誤嚥よりも「鼻にボタンを詰めてとれない」「耳におもちゃを入れてとれない」などの連絡が圧倒的に多いです。
他にも「坐薬を入れたのに熱が下がらない」⇒入れてから10分ほどしか経っていない。
「薬を出してくれないのか!」⇒寝ていれば治ります。
「乳児が吐いた」⇒ゲップをさせてあげるのを知らない。
などなど・・・
最近は核家族化や両親共働きが当たり前となり、子育ての環境も以前とは様変わりしています。
こういった状況から鑑みるに、薬の包装そのものを変えるという発想よりも、親世代への子育て教育に力を入れるべきではないでしょうか?
(大輪 武司)
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