2014年1月31日金曜日

個別指導がやってきた

インフルエンザが猛威を振るっています。
県内でもインフルエンザ注意報が発令され、学級閉鎖も相次いでいます。
夜間急病においても、先日の土日だけで約70人のインフルエンザ患者が押し掛け、
さながら戦場でした。



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さて戦場と言えば、今週まで大輪薬局も同様の状態が続きました。
と言うのも、タイトルにあるように個別指導が実施されたからです。

さて、個別指導とは・・・と言いますと、
厚生局における、
『質的向上及び適正化を目指した個別の医療機関への指導』
という事ですが、実質的な監査とも言えます。

大抵の医療機関がこれに当たることを恐れていますし、
個別指導での準備にはかなりの労力を求められます。


せっかく(?)当たってしまったので、
今後の事も含め資料化してみましたので、
参考までにご紹介しようかと思います興味がない人はスルーして下さい・・・
 


まずは診療報酬単価の平均が一定の額を超えると、
高点数」と言う理由で『集団指導』『集団的個別指導』に呼ばれます。
この予選の後およそ2年以内に、精鋭が『個別指導』に選抜されます。
他にも新規開局や内部告発などによる不適正や要指導が認められる場合でも選抜されます。


そして大輪薬局の場合は『高点数』という事で、
新年早々にこのような通知が薬局に届き、顔が青ざめます。

掲示要項や管理記録簿などの他に、5日前に15件そして前日にさらに15件、
計30件の該当患者における資料を持参する必要があります。
この資料作成がかなりの労力を要しました・・・

そして当日は関東甲信越厚生局からの事務方2名、指導官1名による指導が行われました。
対する薬局側は開設者(今回は自分が代理しました)、管理薬剤師の2名。
長野県薬剤師会及び松本薬剤師会からの立ち合いが各2名。総勢7名で実施です。

事務的要項の確認⇒薬歴の指導⇒総評の順で進み、
後日①概ね妥当 ②経過観察 ③再指導 ④要監査
のいずれかの結果が郵送にて通達されます。
まだこの結果は届いていないのでドキドキですね・・・





ざっとスケジュール的な内容を記憶と記録の範囲で掲載してみました。
かかる労力は大変なものがありますが、
日ごろの業務を再度確認する良い機会でもあると思います。
指摘された要項を今一度咀嚼し、患者さんへの対応などに活かすよう努めたいと思います。
(大輪 武司)

2014年1月21日火曜日

花粉症≠不治の病

 

以前より噂をされていた新薬が承認されました。
今までの目や鼻などの症状を対症療法的に緩和する薬と違い、
今度の新薬は「花粉症を根治する」として注目が集まっています。
そんなニュースが掲載されていたのでご紹介までに。
 
 

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スギ花粉症に「なめる」薬 厚労省が初承認、根治に期待

朝日新聞デジタル 1月18日(土)7時33分配信
スギ花粉症に「なめる」薬 厚労省が初承認、根治に期待

 スギ花粉症の根治が期待できる新薬が17日、厚生労働省に承認された。花粉の成分を元にした薬で、口に含んで粘膜から取り込んで体を慣らし、異常な免疫反応を引き起こしている体質を改善する。花粉症の根治療法で「なめる」薬の承認は国内初。注射薬に比べて患者の負担が少なく、専門医の間で普及への期待が高まっている。

 鳥居薬品(本社・東京)が申請していた舌下免疫療法薬「シダトレン」。舌の裏側に、目薬のように薬液を垂らして2分間待ち、そのままのみ込む。1日1回服用する。臨床試験では1年半続けて、症状抑制の効果が確認された。

 適応患者は今のところ12歳以上で、2~3年は治療が必要。アレルギー反応によるアナフィラキシーショックなど副作用の危険もあるため、自宅できちんと管理できることが前提だ。医師の側も学会や製薬会社の講習会を受けて登録されないと処方できない。
 
朝日新聞社
 
 
 
今までの減感作療法では注射薬で花粉などのアレルゲンを薄めて徐々に体に慣らすのが一般的でしたが、今回の新薬は自宅で舌下投与なので一気にハードルが下がりそうです。
とはいえ初回投与からしばらくは院内投与になりそうですし、治療が完了するまでにかかる時間も相当なものです。
薬剤師側としてみれば患者のコンプライアンス維持が重要となる薬ですが、花粉所に悩まされていた人たちの一つの福音となりそうです。
個人的には是非猫アレルギー用も作ってほしいものです・・・。
 
(大輪 武司)

2014年1月16日木曜日

The day after

昨年末の話になりますが、松本市の委託事業で備蓄用の安定ヨウ素製剤を作成していました。
安定ヨウ素製剤は原発事故などの際に内部被爆を最小限に抑える目的の薬剤です。
以前より松本薬剤師会で作成したものですが、期限切れの分を毎年作成して取り替えています。



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まぁほとんどが機械で分包してくれるので人間側の苦労はさしたるものではないのですが、
今回は7000包作成だったので、時間だけはかかります。




作業的な業務の中でふと頭に思いがよぎります。

「これを使う時はどんな事態なんだ・・・」

ちょっと背筋が寒くなります。
もちろん備蓄用なので、備えるにこした事はありません。

願わくば使われることがないようにと思いながら、
忙しく働く分包機の音の中粛々と薬を作るのでした。
(大輪 武司)

2014年1月10日金曜日

チャコ物語

こんにちはやまだです。


うちの愛娘・チャコ(犬)

身体のあちこちにイボができてしまい
先日、動物病院で治療していただきました。


治療の予約をさせていただいた時のお話では、

デキモノが全身に及んでいるので、
毛を丸刈りにしてから治療にするとのことでした(T_T)

そして
治療中、あまりに痛がるようなら全身麻酔をかけるとのことで・・・(>_<)
前夜12時から絶食するよう言われていました。


お腹すいたら可哀想な気がして・・・(/_;)

前夜の11時過ぎ頃に
お肉や野菜を煮て、ご飯に混ぜて食べさせました^^;

(過保護な親バカ全開と言われそう・・・^^;)



実際には、当日の先生のご判断で、
丸刈りはせずに、デキモノの周囲だけをバリカンで剃ることになりました

麻酔もせずに済みました(多少?暴れましたが・・・^^;)

一安心しました



疲れたのか、帰宅後すぐに爆睡していたチャコでしたが
おやつの袋を開けた途端に飛び起きて
はしゃいでました^^;


痛がる気配もなく、元気な様子
ほっとしました~



いつもお世話になっている動物病院の先生
おととしには、真夜中にも関わらず、すぐに診察していただいたこともありました
とても有難い先生です☆


2週間後にまた受診してきます






 
 







2014年1月7日火曜日

In fashion

年末からポツポツと散見されたインフルエンザ罹患者が目に見えて増えてきています。
今のところ夜間急病においては大人中心ではありますが、家族内で子供に感染し、学校などの集団生活の場で一気に拡散・流行が促進するものと思われます。

この時期の宿命的な流行ではあるのですが、そんな中で気になるニュースが飛び込んできました。



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タミフル耐性ウイルス 感染相次ぐ
1月6日 18時48分


 
抗ウイルス薬のタミフルとラピアクタが効きにくいタイプのインフルエンザウイルスに感染した人が、札幌市で相次いで見つかり、国立感染症研究所は、リレンザなど別のタイプの薬を選択することも検討する必要があると、注意を呼びかけています。
国立感染症研究所では毎年、インフルエンザのウイルスを各地から集め、詳しく分析しています。
その結果、新型インフルエンザとして流行したH1N1型のウイルスにこの冬感染した札幌市の患者6人について、いずれもタミフルとラピアクタが効きにくいタイプのウイルスだったことが分かりました。
これらのウイルスでは、薬の効果を示す感受性が、通常の500分の1ほどにまで下がっているということです。
一方、抗ウイルス薬のリレンザとイナビルはこれらのウイルスに対し効くことが確認されています。
札幌市以外のウイルスの分析はこれからで、国立感染症研究所インフルエンザウイルス研究センターの田代眞人センター長は、「まず、全国的な状況を調べる必要がある。各地域で流行しているウイルスの情報を確認したうえで、適切な抗ウイルス薬を選択する必要がある」と話しています。
 
 
 
 タミフル耐性インフルエンザについては、以前よりその存在と流行が危惧されていました。
季節性インフルエンザに限らず、鳥インフルエンザなどでも既に耐性を持つウイルスも中国において確認されています。
 
かつての抗生物質と同様に、耐性化と新薬の創造は常にイタチごっこの関係です。
一極集中的なタミフルの使用が耐性化を助長しているのですが、他に代わるものがない現状ではいたしかたない面もあります。
 
 
新型インフルエンザ流行で、すわパンデミックかと騒がれた2009年以降、
各地で流行対策として人口の半分量を目標にタミフルが備蓄されています。
耐性化に備えてリレンザの比率を増やす方向で検討しているようですが、この辺の行政の対応も色々と影響してくる可能性がありそうです中〇製薬や塩〇義製薬にとっては痛いニュースですね・・・
 
 
 
希望の光もあります。
もう少しすると現在主流の「ノイラミニダーゼ阻害薬」(タミフル、リレンザ、イナビルなどはこれに分類されます)という機序と全く異なる「RNAポリメラーゼ阻害薬」が新薬として世の中に現れます。
今後の選択肢として有用でありますが、新薬だけに当面は慎重な対応が求められます。
 
そして、何よりも重要なのはインフルエンザにかからないように予防することです。
手洗い、うがい、加湿などはもちろん、不摂生な生活の改善や十分な睡眠・食事・運動を心がけてこの流行期を乗り切るようにしましょう。
(大輪 武司)

2014年1月3日金曜日

謹賀新年

遅ればせながらのご挨拶失礼いたします。
昨年は格別 の御厚情を賜り、厚く御礼を申し上げます。
本年もスタッフ一同、皆様にご満足頂けるサービスを心がける所存でございますので、
何とぞ昨年同様のご愛顧を賜わりますよう、お願い申し上げます。
皆様のご健勝と笑顔あふれる生活を心よりお祈り致します。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

・・・とコピペをちょっといじって新年の挨拶を作ってみました手抜きではなく、省力化です



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さて、新年=平成26年=2014年です。
皆さんは実感がわいているでしょうか?
昨日も夜間急病で日付を書くときに、無意識に平成25年と誤ってしまい何度も修正テープを走らせることとなりました。
まだまだ自分の中の暦がアップデートされていないのが実感できますね。

ちなみに私事ばかりで恐縮ですが、年末からほそぼそと育てている鉢植えの梅がポツポツと花を咲かせてくれました。
なんとかお正月に間に合ってくれたことに感謝ですブログのネタ的にも感謝
せわしない日常の息抜きになりますね花見酒も進みます


皆さんもお正月気分をしっかりと味わって、今年一年の活力に繋げてください。
(大輪 武司)