2016年7月5日火曜日

オリンピズム

うだるような暑さがやる気を削ぐ日々が続いています。


よくお客様から「冷房の効いた店内は天国だ」と羨ましがられます。
が、ぬくぬくとその環境に慣れてしまったせいか、
用事で外に出た時の地獄感が半端ありません。



さて、待望のリオオリンピックが近づいてきました。

その中で、ロシアの陸上連盟がドーピング疑惑により出場停止となったニュースは皆さんも目にしたかと思われます。

こういった大きな競技大会が行われる裏方で、
ドーピングなどの薬物に関係する話題がトピックとなっています。




・・・というわけで、薬剤師会のお仕事としてドーピングに関して簡単にまとめてみました。
8月にはHPに掲載されるとおもわれますが、
その校正前のフレッシュな原本を公開しちゃいます。なんかったらすぐ編集しますが・・・



~以下本文~


1.ドーピングとは?

一般的には「薬を使って競技力を高めること」が「ドーピング」とされています。実際には薬以外にも「血液ドーピング」や「遺伝子ドーピング」、ドーピング検査において、他人の尿とすりかえる行為などの「方法」も禁止されています。

 

2.ドーピングはなぜいけないのか?

 ドーピングはフェアプレーの精神に反するとして、全世界、スポーツ界全体で禁止されています。

また、ドーピングをすることでアスリート自身の社会的信用を失うだけではなく、スポーツ全体の価値を損なうことにもなります。観客は、アスリートが正々堂々と競い合っている姿に感動を覚えるもの。一人のアスリートの過ちで、その期待と信頼を裏切ることになりかねないのです。

また、ドーピングでは薬を用いるのが一般的ですが、その薬自体は本来病気やケガの治療に用いられるものです。

しかし、競技力向上を目的に用いられる場合は、治療に比べその量が非常に多くなり、それが選手の健康を害することにつながります。その後遺症に長く悩まされたり、最悪の場合は命を落とすこともあります。

 

3.どんな人がドーピング検査の対象となるの?

ドーピング検査には大きく分けて、競技会検査と競技会外検査があります。

①競技会検査

競技会検査とは、試合後に行われる検査です。ドーピング検査を行う大会に参加する選手が対象となります。メンバー表に載った選手はたとえ試合に出なくても、途中退場しても対象から外れません。

【検査対象大会例】

・国際大会・Jリーグ、国体、日本インカレ等

 

②競技会外検査

競技会外検査とは、練習中や合宿中など、試合以外に行われる検査です。そのため、どこで、いつ練習しているか、という予定表(居場所情報)を検査側に提出します。

【対象チームや選手】:RTPAと呼ばれる、JADAまたは国際競技団体(IF)の検査対象者登録リストへ登録されたトップクラスのアスリート。国際大会出場予定チームや選手が該当します。

 

4.ドーピングにひっかかる薬や方法は?

禁止物質や禁止方法は、世界アンチ・ドーピング規程の禁止表国際基準 (Prohibited List) に定められ、少なくとも毎年1月1日に更新されます。

常に禁止されている物質、競技会の時だけ禁止される物質また、特定の競技において禁止されている物質などの分類があります。

代表的なものとしてステロイドやホルモン剤、興奮薬、麻薬などがありますが、治療目的で用いる薬物の中にも含まれる事があるために注意が必要となります。

また、ドーピング検査には競技会検査と競技会外検査があり、トップアスリートは居場所情報を提出する義務のあるRTPに登録される場合もあります。

 

5.うっかりドーピングを防ぐにはどうしたらいいの?

治療のためにどうしても禁止物質を使用しなければならない場合は、TUE(治療使用特例)をJADAなどのTUE委員会に申請し、承認を得る必要があります。また、JADAホームページでも使っても良い薬物のリスト(Global DROより)が掲載されているので、個別に参照可能です。

しかしながら、前段の禁止物質にはうっかり飲んだ風邪薬や花粉症の薬、漢方薬、サプリメントにも含まれているため、薬物の服用には細心の注意が必要です。

薬を購入・使用する際には、アンチ・ドーピングに関する専門知識を持つ日本アンチ・ドーピング機構(JADA)公認の薬剤師であるスポーツファーマシスト、を筆頭とした薬の専門家である薬剤師に相談するようにしましょう。

 

~以上~


・・・もし誤字・脱字や間違っている所があれば、こっそり教えて下さい。
(大輪 武司)

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