風疹のことを英語ではこのように表すようです。
日本においても昔から「三日はしか」などと呼ばれていましたが、
今般の大流行ですっかりメジャーな感染症になってしまいました。
長野県でも今年に入り30人余りの感染者が報告されているそうです。
風疹ウイルス |
風疹で問題となるのは妊娠初期(~10週)に感染した場合です。
先天性風疹症候群は、感染した妊婦の90%という高い確率で胎児に影響を与えます。
また、妊娠中は予防ワクチンも打てませんし、罹患した場合も効果的な治療方法はありません。
つまりいかにしてかからないようにするかの予防が重要になります。
もちろんワクチン接種が一番の方法ですが、
昨今の大流行で夏ごろには摂取制限が出されることになるようです。
自分も昨今麻疹・風疹の混合ワクチンを接種してきたのですが、
摂取制限が行われるのを知ったのがつい先日でしたので、ギリギリ間に合いました。
ちなみに風疹はインフルエンザなどと同じ飛沫感染で伝搬します。
また、潜伏期間が2~3週と比較的長いです。
ちなみに症状が出ていないうちでも伝染力はあります。
さらに不顕性感染(症状がないけど感染している)もあり、
知らないうちに感染して他人に感染させてしまうケースもあります。
日ごろからインフルエンザ同様のマスク・手洗い、うがいの徹底が望まれます。
妊娠をこれから望まれる方やその家族にはリスクの高い懸案事項です。
妊娠をされる本人でなくとも、人が多く集まる場所での予防には十分注意するようにしてください。
ワクチンについては今後も情報が更新されていくと思いますので、
厚生労働省や自治体、医療機関からのお知らせに注意するようにしましょう。
・・・余談ではありますが、
同じワクチンで子宮頸がんワクチンによる副作用でのニュースがトピックとなっています。
ワクチンによる副作用は、摂取する母数が多くなれば必然的に発現します。
今回の副作用も因果関係を解明し、発症した方へのしっかりとした補償を確立した上で、
予防接種を推進すべきだと個人的に思います。
インフルエンザワクチンが義務接種から任意接種になった事で、家庭内感染による高齢者のインフルエンザ由来の死亡数も上昇しています。
同じ轍を踏まないよう改良を重ね、接種自体は続けてほしいものです。
(大輪 武司)
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