先の政府方針発表を皮切りに、ネットでの第一類医薬品を販売する業者が増えてきています。
先ほどどんなもんかとちらっと覗いてみましたが、
①元々実店舗を持っている薬局のWEB販売
②WEB店舗のみの薬局、薬店
③WEB店舗のみの総合店が医薬品も販売し始めた。
取扱い業者は大きくわけてこの3つのどれかです。
今後は特に規制がなければ③の業者が数を増やしていくでしょう。
やはり安売り合戦になっていますね。物が同じであれば当然の流れでしょう。
アマゾン参入の噂もあります。価格。comなどでも医薬品のコーナーができそうですね
安全担保とし管理薬剤師や会社概要、医薬品注意事項などが明記されており、
問い合わせ先(メール、電話番号メーカー、薬局)などが整備されています。
そのまま第一類医薬品を買い物カゴへ入れ、購入手続きに進むと、
その医薬品の説明文書が出てきて、
『内容に同意して購入する』のボタンが出てきます。これでお買い上げです。
気になった点として2点あります。
まず、医薬品説明文書に「この医薬品をはじめて使う人」は使用してはいけない。
と明記されていました。
が、この一文でそれを守ってくれると思う人は少ないでしょう。
現在対面販売においても、口唇ヘルペスの塗り薬や脂質異常症予防のEPA製剤なども、基本的には使用歴のある人への販売のみが認められています。
今後スイッチOTCとして医療用医薬品から第一類医薬品に降りてくる予定だった医薬品(生活習慣病の薬など)は、ネット販売解禁により医師会などからの反発をさらに強く抱き、発売は難しくなると思われます。
これはセルフメディケーション拡大による医療費の削減構想と矛盾しますね。
次に『内容に同意して購入する』ボタンです。
つまり自己責任において医薬品を使用するということでしょうか?
なんとなく販売業者の免責としての機能のように思えます。
医薬品は多かれ少なかれ副作用などのリスクを常に孕んでいます。
極端な話ではありますが、年間30人ほどの方がOTCの副作用で死亡しています。
『同意する』ボタンよりも、気軽に問い合わせ出来るような対応が望まれるのではないでしょうか?
さてさて、あまりガミガミ書いてしまうと、零細個人薬局のひがみのようになってしまうのでこの辺にしておいて・・・
まだまだWEB販売も黎明期ではあります。今後しっかりとした基準などの策定により、利用者の安全性と利便性を確保するように努める必要があると思います。
(大輪 武司)
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