2013年7月2日火曜日

やっぱりなぁ

今日こんな記事を読みましたが・・・
 

医師ら報酬2400万円を全額受領 治験データ改ざん

朝日新聞デジタル 7月1日(月)8時8分配信
 【大高敦】肥満症改善薬の臨床試験(治験)をめぐり、被験者4人の身長が実際より低く記録されたデータ改ざん疑惑で、治験を実施した大阪市の病院が計2460万円を製薬会社側から治験関連費用として受け取り、病院内部の処理でこのほぼ全額が治験を担当した医師2人の収入になっていたことが朝日新聞の調べでわかった。

 病院に残されたのは3万円余りで、医師2人は昨年、病院を退職した。病院関係者は「院内の設備や職員を使って治験を実施したのに、通常はあり得ないことだ」と問題視している。

 治験は製薬大手「小林製薬」(本社・大阪市)の依頼を受け、医療法人大鵬(たいほう)会「千本(せんぼん)病院」(同市西成区)が2010年4月から実施した。治験責任医師は当時の内科部長(43)で、当時の院長(45)も業務の一部を分担した。治験の契約は病院名で結ばれた。

 朝日新聞が入手した内部資料によると、千本病院は10年4月~12年2月、治験業務を補助していた大手の治験施設支援機関「サイトサポート・インスティテュート」(SSI、本社・東京都)から数回にわけて総額2460万円の振り込み入金を受けた。これらは小林製薬がSSIに支払った費用の一部とされる。

 入金のうち元内科部長に計2154万円、元院長に計245万円が支払われた。看護師1人にも57万円がわたっていた。病院関係者によると、この看護師は「被験者が足りない」として職員を治験に誘うなど、治験業務の一部に関わっていたという。
朝日新聞社
 
 
ノバルティスの件よりも、こちらの方がよっぽどひどいですね。
まあ想定はしていたので、氷山の一角のような気もしますが・・・。
 
これって薬の信頼性が全く無くなってしまいますね。
治験施設支援機関が黒幕なのかもせれませんが、
「小林製薬の薬は全てデータ改ざんによるインチキ商品で、全く効きません」
と言われても返す言葉がなさそうです。
医師と製薬企業との癒着は今に始まった話ではないのですが、
企業・病院・医師の倫理やチェック体制が再び問われます。
薬のデータだけでなく、ガイドラインの策定や医療過誤の隠蔽など、疑惑の対象は広がります。
某番組コメンテーターであれば『喝!!!』が飛んで来そうですね。
 
一社の不祥事が製薬企業全体、もしくは医療業界全体への不信につながる事があります。
翻って自身の薬局もその原因となる可能性もあります。
他山の石ととらえ、今一度襟を正す必要があるのかもしれません。

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(大輪 武司)

2 件のコメント:

  1. 小林製薬が被害者ですよ。

    SSIの体質が悪い。と一度言ってみたかった。
    真摯さが欠落している。
    治験仕事一緒にやっていましたが、会社ぐるみだと思った。
    天罰では?と思います。

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    1. コメントありがとうございます。
      返信遅れて申し訳ないです。久々のコメントでしたので(汗

      同業の方から見ると、今回の一見もまた違った角度の視点になりそうですね。
      自分としてはエビデンスに関わる信頼性確立のために、
      今後業界としてどのように対応するのかを注目しています。

      喉元過ぎれば・・・と言った体質では、
      かつて薬害で苦しんだ方たちの犠牲が報われませんですから。
      (大輪 武司)

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