もっとも長野県は地方らしく旧歴での対応になるので、来月までの我慢となりますが。
健康と医療 ブログランキングへ
そんな折、都内に向かい日本薬剤師会の会議に出席してきました。
本来は自分の担当ではないのですが、
長野県薬剤師会が改選に伴い担当者が未決と言うことでの代理出席です。
んで会議の内容ですが、タイトルは「薬剤師の見える化」についてです。
以前もこのブログで書いたのですが、薬剤師の多くはアピールが下手です。
その結果「お前らろくに仕事もしてないのに金もらってんじゃねえよ」と言われてしまっているのが現状です。
この薬剤師バッシングに対して、
薬剤師の仕事内容や役割の重要性についてしっかりPRし、国民の支持を得るために具体的にどうしていくべきか。 と言うことを基調講演の後SGD形式で討議しました。
調剤における薬剤師の役割が、
患者に不利益にならないように有害イベントを削除するフィルターなので、
具体的恩恵を与える医者や看護師と違って患者からの評価を得られにくい。
と言った「なるほど」と思う意見や。
賞与や休暇などの待遇のみ優先する、医療人としての自覚に乏しい薬剤師が、
折からの人手不足と大手調剤チェーンの資本力を背景に増えている。
という辛辣な発言もありました。
資料によると、薬剤師バッシングの中で分業そのものに関する部分では、
特に大手調剤チェーンに逆風が吹いているように感じますcf:日医総研のワーキングペーパー
医師からの苦言で
「母屋はおかゆをすすっているのに、離れですきやき食ってる」
という表現が非常に印象的でした。
まぁ中小の薬局も単にとばっちりを受けただけ、と考えるのは思考停止でしかないですが・・・
。
ともあれ議論は白熱し、全体会議にてまとめてみると共通のキーワードが浮かび上がってきます。
「お薬手帳の活用」
「疑義紹介の患者への伝達」
「OTC販売などを通した相談機能強化」
「在宅医療を中心とした多職種連携」
「実務実習における医療倫理教育の充実」
どこかで聞いた事あるものばかりです。
違うのは、個々の患者のCSを高めるべく先のツールを用いるという発想です。
知識や技術や志がいかにすぐれていても、それが患者の満足につながらなければ単なる自己満足でしかありません。
海外において評価が高い薬剤師が日本において評価が低いのは、
現に仕事を行っている私達一人一人の責任でもありますもちろん制度の違いもありますが・・・
前にもブログで書きましたが、国民(患者)の支持なくして私達の職種は成り立ちません。
患者さんの「ありがとう」を、どうやったら頂けるのかを
現場にいる一人一人が考え、実行していかなければなりません。
(大輪 武司)
0 件のコメント:
コメントを投稿