2014年6月10日火曜日

規制と利便性と安全と医療費の狭間で

あっという間に、気が付けばもう今年も折り返し地点です。
つい先日まで大雪の話題で騒いでいたのがウソのようでもありますが、現実はカッコウに毎朝起こされる6月の梅雨の中です。


人気ブログランキングへ


さて、以前もブログにて紹介しましたが、6/12から薬事法改正により薬の販売方法が変わります。
先月末の棚卸から束の間、今度はこちらの改正に伴う作業に追われていました。
薬や空箱の陳列を変えたり、値札の表記を直したり、POPを直したりと様々です。



こうやって「要指導医薬品」という項目が増えたのですから、今まで処方箋でしか取り扱えなかったような医療用医薬品もそちらにスイッチしてくれれば・・・
と思いますが、今までの第一類医薬品へのシフトからの経緯を見ても難しそうです。

一応今後の市販化候補としてリストは厚生労働省に挙げられていますが、
その中を見ると・・・

・降圧剤(ACE阻害薬)
・糖尿病薬(αーGI阻害薬)
・抗アレルギー薬
・コレステロール吸収抑制薬
・胃酸分泌抑制薬(PPI)
・頻尿治療薬
・ビタミンD3製剤
・抗菌目薬
・・・etc


夢は広がりますが現実はいつになるやら・・・


医療費抑制の為セルフメディケーションを推進したい国の思惑。業務拡大により更なる利益を目指す薬局・小売。患者安全や既得権益の観点から現状維持を推進する医師会。
様々な思惑が鳴門の渦潮のように渦巻いている下で、議論は行われていると思われます。

すったもんだしたEPA製剤の市販化に伴う当時の記事。
同じ成分はとっくに健康食品として世に出回っているのが何とも滑稽な話でした。
(大輪 武司)






0 件のコメント:

コメントを投稿