2014年6月26日木曜日

365.242 189 572日

シトシト降り続くようなスタイルから一変、関東では夕立のような強い雨が降ったりやんだりを繰り返す梅雨模様となっています。
そういえばスコールの中戦ったサッカー日本代表は残念ながら敗退となりましたが、果たしてどこの国が優勝するのか?
サッカーの話題はまだしばらくは続きそうです。


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さて、昨今夜間急病センターはと言いますと、さすがにインフルエンザは息をひそめ、急性胃腸炎や蕁麻疹が高い割合を占めています。
他にも中耳炎や溶連菌感染症、早くもプール熱などのアデノウイルス感染症も見られるようになってきました。季節の移り変わりを感染症でも感じる事が出来ますね。

ちなみに当薬局での月別トピックをまとめてみると・・・

1月:急性胃腸炎、インフルエンザ(A型)、感冒、乾燥性皮膚疾患、低温やけど
2月:感冒、インフルエンザ(A型)、花粉症(スギ)、乾燥性皮膚疾患、低温やけど
3月:花粉症(スギ)、インフルエンザ(B型)
4月:花粉症(スギ・ヒノキ)、インフルエンザ(B型)、腰痛
5月:花粉症(イネ科)、帯状疱疹、日焼け
6月:花粉症(イネ科)、水虫、食あたり
7月:熱中症、日焼け、虫刺され
8月:熱中症、日焼け、虫刺され、胃腸炎
9月:熱中症、血糖値上昇、花粉症(ブタクサ)
10月:血糖値上昇、花粉症(ブタクサ)、感冒
11月:感冒、急性胃腸炎
12月:感冒、インフルエンザ(A型)、急性胃腸炎、乾燥性皮膚疾患、低温やけど

こんな感じでしょうか?
パっと思いつくがままに載せてみましたので幾らか抜けているものもあるかもしれません。
そんなには小児の来局が多くないので、どちらかというと利用年齢層が上なのがばれます(汗

特徴的だと思うのは9~10月にかけての血糖値上昇です。
これはぶどう名産地の宿命かもしれませんが、糖尿病の皆さんは大体上がり気味傾向です。
そりゃ近所からおすそわけとかもありますからね~。

また、腰痛に関しては農家の方々の繁忙期や、漬物を漬ける時期、雪が降った際に集中したりします。これも地域性がありますね。

これから梅雨が終わった後は熱中症への対策が必要となります。
特に野外でのイベントや活動が増える時期でもありますので、皆様ご注意ください。
(大輪 武司)


2014年6月24日火曜日

AG考察

皆さんAG=「オーソライズド・ジェネリック」と言う言葉をご存知でしょうか?

薬剤師の方々であれば、はは~ん今話題のアレね、と某大手ネット通販会社の段ボールのような笑みをもらすかもしれません。
ニヤリ


というわけで今ちまたで話題のAGについて、備忘録を兼ねて考察させて頂きますので、
ご興味のある方はお付き合いお願いいたします。

それではAGの説明の前に、まずはGEのおさらいをさせて頂きます。

・GE=「ジェネリック医薬品」=「後発医薬品」
医薬品の有効成分である物質特許が切れた医薬品を他の製薬会社が製造・供給する医薬品。
生物学的同等性試験によって先発医薬品(もとからある医薬品)と比べられ、遜色ないことが確認されてから製造が承認される。
製法特許や製造特許、用途特許などが残っている場合、先発医薬品と添加物などの副成分や製法、適応症(効能・効果)が異なる場合がある。
欧米諸国では6~7割以上が使用され、普及が進んでいる。医療費削減の中核としてその利用が国により推進されている。
最近は保険者からのお知らせなどで、ジェネリック意思表示カードやジェネリック医薬品に変えた時の差額などが通知されることも多い。
cf)協会けんぽより送られてくるシール


・・・とまぁこんな感じでしょうか。



それではAGとはなんぞ?と言いますと

・AG=「オーソライズド・ジェネリック」
GEを製造するメーカーが先発医薬品を製造するメーカーから特許の許諾を受けて製造を行うジェネリック医薬品。このため、すべての効能・効果を取得した状態で発売可能なだけでなく、原薬、添加物、製法まで先発品と同一にできるのが特徴。
海外ではこれまた一般的な物であり、先発品メーカーの後発品対策として浸透している。

つまりは上のGEの説明の下線部が、先発品と全く同じです。

もうちょっと噛み砕いていえば
「先発品をGEとしてそのまま発売する」という事です。



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昨年のアレグラ(抗アレルギー薬)から始まり、リバロ(脂質異常症の薬)、バルトレックス(抗ウイルス薬)と続いて先週の金曜日に発売されたディオバン(降圧薬)。そして9月中旬に発売予定のブロプレス(降圧薬)と日本でもAG発売の流れが続いております。

いち薬剤師としては、今までジェネリック医薬品に変更した際にたまに聞かれる
なんかジェネリック医薬品に変えたせいか調子が悪い気がする」といったノセボ効果を払しょくする事が出来る心強いツールとなる可能性があると思います。

また、今までジェネリック医薬品の品質に疑問を持ち採用を見送っていた医療機関も、品質問題においてAG採用を否定することは難しくなります。全面不可のところはそれ以外の理由の方が大きいとは思いますが・・・
これによりジェネリック医薬品普及の門戸が拡大される可能性があります。これは結果として医療費削減に貢献することになります。

ひとむかし前までよくあった「ジェネリック医薬品を推進するなら特許切れの先発品薬価を下げればよいという話もありますが、体制はともかくAGは内容的に体現しているのではないでしょうか?


某メーカーによれば、病院・薬局などにおけるAGの採用率は今後も上昇し、同一成分ジェネリック医薬品の中で8割のシェアを目指すとのことです。
そうなると困るのはAG以外のジェネリック医薬品を製造する製薬会社です。特に自社先発医薬品を持っていないジェネリック医薬品専門の製薬会社や、先発メーカーと提携できない中小ジェネリック医薬品製薬会社は厳しいものがあります。
薬価差益をいくら打ち出せたとしても、それを最大の理由として採用の基準にできる医療機関も多くはないと思います。また、そうあってほしいとも思います。
今後は、例えば先発品にないような剤形や味、識別などAGのメリットに勝るような技術や特徴を持ったブランド化された製品以外は先細りとなり、業界再編が加速し、やがては内資連合と大手外資数社に収束するような形となるのではないかと予想しています。


そろそろまとめに入ると、AGによる流れは今後のジェネリック医薬品に対しての認識や、実際の製品、製薬会社にまで影響を与える可能性があります。

ジェネリック医薬品メーカーに大打撃を受けた先発メーカーが、AGという拳で反撃の狼煙を上げる!


世は正に戦国時代でございます。
それではお付き合いありがとうございました。
(大輪 武司)






2014年6月22日日曜日

健康意識調査実施中

再びの本格的梅雨模様です。
せっかくのお出かけを予定変更したかたも多いのではないでしょうか?

給料日前だし、家の中の仕事を片付けるのには良い機会だと思い、昨日はガサコソとお片づけをしていました。晴耕雨読のようなもんですね。



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さてさて、現在当薬局において管理薬剤師を中心に標題の健康意識調査を実施しています。
その内容はといいますと・・・



①定期的に健康診断・人間ドックなどに行かれていますか?
  Y/N
②現在お医者様にかかっていますか?
  Y/N
③糖尿病という病気をご存知ですか?
  Y/N
④糖尿病・糖尿病予備軍と言われたことはありますか?
  Y/N
⑤親族に糖尿病の方はいらっしゃいますか?
  父/母/兄/姉/弟/妹/配偶者/無し
⑥いらっしゃる方にお聞きします。普段お気をつけていることはありますか?
  Y:具体的に /N
⑦薬局で健康相談が出来る事をご存知ですか?
  Y/N
⑧薬局で血液検査ができたらやってみたいですか?
  Y/N
⑨検査にかかる代金はいくらぐらいが適当と思われますか?
  無料/300円/500円/1000円/1000円以上
⑩年代
  〇〇歳代
⑪性別
  男性/女性

以上の11項目です。
利用目的としては、このアンケートを基に集計をかけ、学術発表に用いるほか、
薬局においても検査等導入検討の一助とさせていただく予定です。




当薬局は立地上ショッピンセンターの中にありますので、来局される人以外にもアンケートを実施出来ます。
薬局を利用する方だけだとアンケートの結果が偏るので、お買い物中の方に声をかけさせて頂いております。そういう時にこの立地は非常に便利です。

まだアンケートを実施して日が浅いですが、気が付かされる事実がありました。
⑦の答えにNが多い事です。
薬局の相談応需機能は一般の人には周知されないことが裏づけされ、いわゆる調剤薬局スタイルが一般に浸透していることを示しているかと思われます。


健康支援拠点として薬局の活用を謳うものの、処方箋なしで来局し、薬局は気軽に相談が出来る、という意識を回復させるには中々遠い道のりとなりそうです。
(大輪 武司)

2014年6月19日木曜日

おやきメドレー

先週の土日は梅雨の中休みとなり、絶好のツーリング日和でした。
しかしながら時間がとれるのは土曜の日中のみ、という事で特に行くあてもなくプラっと飛び出してみました。



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走り出してから奥裾花高原が未踏である事を思い出しました。
あまり知られていませんが、そこには尾瀬をこえる水芭蕉の大群落があります。時期的にもギリギリ大丈夫かなと思い、針路を北に向けます。

目指すはこんな風景


信号も少なく人気もまばらなR19をいつものように北上し、長野市内でR406に入り西へ向かいます。ものの5分で渓谷沿いの山道となり、涼風が山から下りてくるのを肌で感じ取る事が出来ます。見渡す限り一面緑しかありません。

出発から2時間ほどで旅の駅鬼無里に到着。
ざるそばをすすりつつ休憩していると、奥裾花高原への道が崩落により通行止めが続いているとの事実が発覚!

2月の大雪の影響で通行止めとは知っていましたが、まだ影響が続いているとは・・・


残念ながら水芭蕉を断念し、せっかくなので以前この地を訪れた際早朝過ぎて買えなかった有名おやきを購入して帰る事にします。

持ち帰り用を幾つか頼んで待っていると、「お待ちの間良かったらどうぞ」とサービスで1個その場で頂くことに。ありがたや~
これが衝撃のうまさ!今まで食べたどのおやきよりもうまい!出来立てという事もありホカホカで具もたっぷり♪
さすが人気に偽りなしといったところでしょうか・・・


おやき屋さんを後にして、せっかくなので帰り道で色々食べ比べ用におやきを購入。
(小川村の道の駅や安曇野スワンガーデンなど)

そういえば、おやきってそんなに食べる機会が少ないですが長野県人は観光用だと思っているフシ
があります
こうやって食べ比べてみると、うす皮おやき、蒸しおやき、そば皮など色んな種類があることに驚かされます。勿論具もかなりの種類があります。

人の好みは色々あるかと思いますが、個人的にはやはり鬼無里のおやきが一番おいしく感じられました。皮が全然違いますね~
全国発送もしているそうなのでよろしければご賞味ください。

リンクも貼っておきます⇒いろは堂HP


当初の目的とは異なりましたが、そもそもは行くあてもないツーリング。
今回もしっかりと、おやきを見直すという収穫がありました。

(大輪 武司)

2014年6月12日木曜日

É pacientemente o Japão

さて、ワールドカップ開幕まで後一息となりました。
TVではサッカーについての特集や日本代表の様子、相手チームの研究などの番組の放送時間が連日増えてきています。今大会は時差の関係でリアルタイムはちょっと応援できそうにないですが、その分寝不足もなくダイジェストを楽しめるでしょう。

かたや小売りや飲食業などでは、日本代表応援グッズや開催国のブラジル料理など、商魂たくましくも国内の盛り上がりの一端を担っています。シュラスコーは最近知りました




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ブラジル・・・
と言われてと思いつくのは一般的にサンバやアマゾン川、そしてカナリヤ軍団のサッカーチームなどでしょうか?
個人的にはロベルトや本郷サバンナの八木、ブランカが上位にピックアップされます。
本名はジミー

そういえば養鶏も盛んで、鶏肉もブラジル産がスーパーによく並んでいるのを目にします。
先日サトウキビを原料としたブラジルのお酒(ラムとはちょっと違います)を頂く機会もありまして、その際に世界地図を久々にじっくり眺めました。
日本からブラジルまで約18000km。遠くてばかでかいです。
ポルトガル語で「秩序と進歩」と書いてあります




そんな遠くの国ですが、田舎の当薬局にもお薬を渡しているブラジルの方がいます。
あまり個人を特定することは書けませんが、ポルトガル語、スペイン語、英語、日本語を使いこなし、いつも明るく楽しい自分の知らない話をしてくれます。次回はワールドカップの話で盛り上がる事でしょう。遅れましたが標題は『がんばれニッポン』をポルトガル語に翻訳してみました。




ワールドカップと薬局。
一見縁がないようでも、何かとつながっているものです。
世間は広いようで狭くもあり、狭いようで広くもあります。
(大輪 武司)


2014年6月10日火曜日

規制と利便性と安全と医療費の狭間で

あっという間に、気が付けばもう今年も折り返し地点です。
つい先日まで大雪の話題で騒いでいたのがウソのようでもありますが、現実はカッコウに毎朝起こされる6月の梅雨の中です。


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さて、以前もブログにて紹介しましたが、6/12から薬事法改正により薬の販売方法が変わります。
先月末の棚卸から束の間、今度はこちらの改正に伴う作業に追われていました。
薬や空箱の陳列を変えたり、値札の表記を直したり、POPを直したりと様々です。



こうやって「要指導医薬品」という項目が増えたのですから、今まで処方箋でしか取り扱えなかったような医療用医薬品もそちらにスイッチしてくれれば・・・
と思いますが、今までの第一類医薬品へのシフトからの経緯を見ても難しそうです。

一応今後の市販化候補としてリストは厚生労働省に挙げられていますが、
その中を見ると・・・

・降圧剤(ACE阻害薬)
・糖尿病薬(αーGI阻害薬)
・抗アレルギー薬
・コレステロール吸収抑制薬
・胃酸分泌抑制薬(PPI)
・頻尿治療薬
・ビタミンD3製剤
・抗菌目薬
・・・etc


夢は広がりますが現実はいつになるやら・・・


医療費抑制の為セルフメディケーションを推進したい国の思惑。業務拡大により更なる利益を目指す薬局・小売。患者安全や既得権益の観点から現状維持を推進する医師会。
様々な思惑が鳴門の渦潮のように渦巻いている下で、議論は行われていると思われます。

すったもんだしたEPA製剤の市販化に伴う当時の記事。
同じ成分はとっくに健康食品として世に出回っているのが何とも滑稽な話でした。
(大輪 武司)






2014年6月5日木曜日

表裏一体

先日久々に半日ほどツーリングに行ってきましたのでご報告を。
今となっては梅雨入り前の貴重な晴天を満喫してきた次第です。
まぁそうはいっても半日ほどなので、近場巡りのパトロールでした。


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というわけでまずは自宅出発後、東へ向かい美鈴湖を目指します。
タイトな峠道は格好の走り屋ロードで、相変わらずあちこちのコーナーにブレーキ痕が見られます。
バイクの腕を磨くにもってこいですが、かつてヒヤリとする事多々ありました。調子の乗ってはいけません。

新緑の中いわゆる『裏ビーナス』に出ると、東山稜線から北アルプス中部が眼前に広がり改めて山の美しさに心打たれます。

キセノンランプがキラリと光ります
右上が王ヶ頭近辺

牛たちに挨拶をしつつ、自然保護センターでコーヒーブレイク。
本日はチャリダーの方が大勢いらしていました。自分は人力ではちょっと厳しいですね・・・


その後きびすを返して来た道を戻り、途中でた武石峠へ。
こっちはさらにマイナーなのでゆっくり渓谷を見ながら下ります。狭路の下りは安全第一です。

下りきった先の武石村を一直線に東へ向かうと、あっというまにR152に突き当たります。
タンデムのハーレーの後ろ姿を追いかけつつ、R152を長和町方面にむかい大門峠へ。再び高度を上げて白樺湖に向かいます。

久々に出会う信号機を右に、定番のビーナスライン(表)へ入ります。
最近某CMでも出てくるようなメロディーロードを走ってみますが、バイクなので単なるロードノイズでしかなく、さっさと通り過ぎます。本来ならスカボロー・フェアが流れるようですので、次回車で来た時の楽しみにしておきます。

富士見台を過ぎたところでちょっと写真撮影。
パラグライダーがとんびのように気持ちよさそうに旋回しています。
基本的には裏も表もこういった高原の風景が広がります



いつもなら逆のルートで霧ヶ峰で休憩するところですが、今日はそのまま通り過ぎて八島ヶ原湿原で休憩します。
以前北海道へ向かう際にコーナーでタンクバッグを滑落させてしまい、フェリーチケットを紛失。その後フェリー会社に電話する際立ち寄って以来の八島湿原です。
今ではよい(?)思い出ですが、当時の『終わった』感は凄まじいものがありました・・・

休憩後、ビーナスには乗らず、あえて県道199で下諏訪に下ります。
実はこの道は初めてで、存在を知ったのも最近でした。

本日一番の苔むした狭い林道をゆっくり下ると、諏訪大社の御柱が切り出されるご神木の山になります。道路からも候補とみられるしめ縄でくくられた大木を何本か目にしました。
その後七年に一度で有名な諏訪の御柱祭りで一番の盛り上がりを見せる『木落とし坂』に辿り着きます。

今は平和そのものの崖ですが、七年に一度は戦場の様相を見せます。
ここをご神木に乗って一緒に転げ落ちるのはちょっと遠慮したいところですね(汗

木落とし坂を道路にて下ると、和田トンネルから塩尻峠に入り、帰宅。となりました。


黒い格好に黒いバイクで直射日光はキツイですが、かえって高原の空気の涼しさや清々しさを味わう事が出来ました。近場もまだまだ知らない場所があるので、今年も一つずつ周って行きたいところです。
(大輪 武司)






2014年6月3日火曜日

期間限定

あっという間に夏本番のうだるような暑さが続いています。
かと思えば今週には梅雨入りするところも多く、四季の移ろいの早さに体がついていかない今日この頃です。


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さて、先日の週末に、とある近場の生産者直売所で色々な野菜達を見て回る機会がありました。
この暑さでもまだ山菜コーナーが充実しており、山深い地域はいまだ山菜が取れる春なのだと妙に感心してしまいました。

そう言えば以前友人たちにコゴミをご賞味いただいたところ、意に反して『知らない』『初めて食べる』という声を聞き、自分の当たり前が他人の当たり前ではない世の通念を改めて痛感いたしました。

それでは世間一般にはどのくらい山菜って認知度があるのでしょう?
どっぷり信州人となった自分では中々評価のしようがありません。
参考までに今シーズン自分が食べた山菜(的な物)をピックアップしてみます(順不同)

・ワラビ 
アクが強いので鍋にワラビを敷いた後、灰をかけて熱湯を注ぎあく抜きをします。
そのままおひたしにして頂きました。山菜の代表的存在。灰が残ると苦いです・・・

・タラの芽
 
自分では作りませんでしたが、天ぷらで居酒屋さんで頂きました。メジャーな山菜。
トゲトゲの木で、傾斜地に自生するイメージ。
多分取りやすい位置にも生えているのでしょうが、そういった物はまっさきに人の手により無くなります。
 
 
・山ウド
苦味強めのアダルトなお味。地場物は緑が強くて産毛が生えています。東京原産の地下で育てるシロウドとはそこら辺が異なります。
鯖缶やキノコと一緒に味噌汁の具にしました。

・コシアブラ
最近になり人気急上昇の山菜。これも居酒屋さんで天麩羅にしてもらいました。
クセがないのが特徴。シカの好物らしく、ヒトとシカとの争奪戦が繰り広げられるらしいです・・・
 
 
・コゴミ

各地で様々な名前でよばれていますが、この辺りではコゴミです。
おひたしにして、マヨネーズで頂きました。クセが少なくシャキシャキの食感。
姿形からジュラ紀を連想するのは自分だけでしょうか?
 
 
 
・行者ニンニク

一昔前はあまり市場に出回っていませんでしたが、最近は人気のためか、ハウス物や鉢植えまで登場しどこでも手に入るようになりました。ニンニクとにらの中間のような強い香りが特徴的。野菜炒めに入れて頂きました。 
なんとなく昔の方が臭いも味も強かった気が・・・
 
・フキノトウ

さすがにもう遅すぎますが、フキミソにして頂きました。
甘めのみそと苦いフキノトウはお酒のアテにぴったりです。
花が咲くと味が落ちるのでつぼみのうちか開花直前の早めに収穫する必要があります。どこにでも生えてくる早春の味。
 
・ウルイ
30~50cmくらいの大き目な山菜。味にクセはなく、ちょっと粘り気とシャキシャキとした食感。
自分は最近になって存在を知りました。おひたしにしてマヨネーズで頂きました。サラダ感覚。
 
・ノビル
 エシャロットと見た目がにていますが、別物のようです。
ゆでて酢味噌で頂きました。鮮烈な香りが特徴的。あぜ道によく自生しています。
 
・フキ
あまり山菜のイメージがないですが、念のため。
イカと煮込んで食べました。ホロホロで苦めの味です。
北海道ではラワンブキというハイクラスなフキも存在します↓

※足寄町のラワンブキ。収穫しているのはコロボックルではなく人間です。
 
 
・姫竹
これは今年は頂いてませんが、参考までに。
昨年栄村の道の駅にて鯖缶と一緒に煮込んだ姫竹の味噌汁を頂き、美味しかったので買って帰り、皮ごと炙って食べたりしました。雪深い北信濃の山菜です。


・ワサビの花
早春に居酒屋でおひたしとして頂きました。ほとんどがワサビ畑由来(養殖物)なので厳密には山菜ではないのでしょうか?自分で作ると中々ツンとくる辛みを出すのが難しいみたいです。
 
 
 
他にもナズナやセリ、ヨモギやツクシなんかも山菜にはいるかもしれません。ちょっと書いていて山菜の境界線や品目にキリがなくなりそうなので、この辺で終わりにしておきます。
 
メジャーからマイナーまでいろいろありますが、こうしてみると山の幸も海に負けず劣らずと言ったところでしょうか?
以前秋田へ行った際は『ミズ』なる山菜が当たり前に流通していましたし、まだまだ認知度の低い山菜を色々と探して食べるのもまた一興かもしれませんバイクで出かける理由になります
 
ただ、どうしても時期的の縛りがあるのは仕方ないと思って頂いた方がよさそうです。
旬のその土地の物を頂くというのも当たり前の事ではありますが、贅沢な話であると再確認することが出来ます。
今日も帰ったらワラビのお浸しにカツオブシと醤油をかけ、土地の恵みに感謝したいと思います。
(大輪 武司)