いわゆる年頭の挨拶ですが、本年に関しては
「あけましたが、おめでたくはないです」
といった心境です。これは日本全国皆で感じていることではないでしょうか。
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執筆現在1/9ですが、令和6年能登半島地震における各地の被害が徐々に判明してきました。
また、本日地域薬剤師会を通して、被災地への薬剤師派遣募集も開始されました。
時期的には亜急性期からの従事となる事が予想されます。
活動内容は場所、時期でも大きく変わりますし、何をするかどこに行くかもわからない状況で自己完結できる装備をしろ、と言われても正直判断に困ることと思われます。
今思うと、かつて東日本大震災で派遣募集された時も全く同じ状況でした。
そこで、少しでも参考になればと思いまして、
私が活動した経験上持参した装備の中から役に立ったものを挙げてみます(順不同)
①懐中電灯・ランタン等照明器具:電気が復旧していない場所では日中であっても室内は薄暗いことが多いです。冬は5時に暗くなります。
②赤ちゃんのおしりふき、水不要シャンプー:お風呂替わりです。自衛隊風呂は被災者優先ですので。
③耳栓、イヤホン等:慣れない土地と業務での緊張や雑魚寝から中々寝付けないと思います。
④上履き、サンダル:避難所内で靴下のみは寒いです。
⑤マスク複数:被災地は土ボコリがすごいです。感染予防にも。
⑥ハンドクリーム:断水地域では手指消毒回数が増えるので、手が荒れます。
⑦モバイルバッテリー:電波がないと意味ないかもですが、比較的早期に簡易基地局により電波が復旧されますし、持って行った方がよいかと思います。
⑧使い捨てカイロ:体育館で寝ると芯まで冷えます。
⑨ノートパソコン:(余裕があれば)在庫管理等でエクセルを使えば、他チームへ情報共有しやすいです。意外に出番があるかも。
以上が思いつきます。
消耗品などは多めに持参して、使いきれなかった分は次来た人に挙げればよいかと思います。
逆に持って行っても使わなかった物(順不同)
①食料品や水:ボランティアへも避難所での配給がありました。また、恐らくレンタカーで現地入りする事になるので、最悪従事する場所が決まり次第道中で揃える事も可能かと思われます。
②書籍:電波があればスマホでOK。重いです。
③寝具(寝袋、マット等):一式地域薬剤師会よりお借りできました。これは状況により異なるかもしれません。
④ヘルメット:余震は多かったですが、着けている余裕はないです。かさばる。
最後に、繰り返しになりますが活動内容は場所、時期でも大きく変わります。
地域特性上雪や寒さへの備えが必要かもしれません。何が必要で何がいらないのか、現地の情報をしっかりと収集することは必然となります。
また、災害時における特別な知識や技術を必要とすることはありませんでした。普段の業務がそのまま被災地で役に立った感があります。
以上を踏まえ、当記事がこれからボランティア従事を検討する方の少しでも後押しになれば幸いです。
(大輪 武司)