2014年4月10日木曜日

金のモナカ

最近ニュースネタが続いていますが、気になったもので連投させて頂きます。


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<製薬会社>72社 医師や医療機関に年間4827億円提供

毎日新聞 4月6日(日)12時21分配信
 ◇国の医療分野研究開発関連予算の2.5倍

 2013年度に業界団体「日本製薬工業協会」に加盟していた70社と加盟社の子会社2社が、12年度に医師や医療機関に提供した資金の総額が4827億円に上ったことが分かった。国の医療分野の研究開発関連予算1955億円の2.5倍にも上る。降圧剤バルサルタン(商品名ディオバン)の臨床試験疑惑で問題になった奨学寄付金は346億円だった。各社が製薬協の新ルールに従って順次公開した金額を毎日新聞が集計した。製薬業界から医師に流れた資金の全体像が明らかになったのは初めて。

 4827億円の内訳は、新薬開発のための臨床試験費用など研究・開発費2471億円▽研究室への奨学寄付金や学会への寄付金など学術研究助成費540億円▽医師個人への講師謝礼や原稿執筆料など270億円▽医師を集めての講演会や説明会の開催費など情報提供関連費1428億円▽接遇費など115億円。

 医師が企業から受け取った資金については、国や学会が情報開示を促してきた。製薬業界でも透明化の必要性を認める声が強まり、昨年度から公開が始まった。【河内敏康、八田浩輔】



元記事URL:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140406-00000012-mai-soci



前も似たようなことを書いた気もしますが、「氷山の一角じゃねぇの?」
と思われても仕方がないと思います。
薬の効果判定から始まり、治療ガイドラインの策定なども製薬企業の息がかかっているのではないでしょうか?エンドユーザーを無視した営利主義に不信感は募ります。


ちなみにアメリカでは近頃サンシャイン法なる情報公開制度が実施され、今年中に製薬企業から医師への10㌦以上の支払いについては全てネット上に開示されます。
一方その頃日本は・・・と差を感じてしまいますね。
サンシャイン法について面白い記事がありましたのでコチラもご参照ください。
薬害オンブズパースン会議 コラム




「プラセボ効果」の逆で「ノーシーボ効果」と言う言葉があります。
これ以上製薬企業と医療機関との癒着による薬への不信感が高くなれば、例え薬理効果が優秀な薬剤でも(そもそもそのデータが怪しいのですが・・・)100%の力を発揮することはできないでしょう。


色々な場所で研究者の倫理が問われていますが、この業界は果たして悪しき慣習・構造にメスを入れ断ち切る自浄作用があるのか?注目しています。
(大輪 武司)




 

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