2014年9月18日木曜日

#8000


連休に挟まれた今週は、何かとバタバタしているような気がします。
今週末も飛び休ではありますが、色々とイベントが行われる機会が多いのではないでしょうか?


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週末はそれでなくとも医療機関が休みの所がほとんどですので、必然的に夜間急病は混み合います。大体通常時の2倍くらいでしょうか。
さらに連休ともなれば、帰省先での急病やレジャーや飲み会などで、いつにも増して体調を崩す方が多くみられる傾向があります。


例えば出先や夜遅くに自分の子供が体調を崩した場合、皆さんならどうしますか?


・突然熱を出したけれど、機嫌は良くご飯も食べられている。
・ごはんを食べてから少ししたら吐いた。その後は水分もとれている。
・ハチに刺されてしまった。1時間以上経つがちょっと手が腫れている。
・体にプツプツと発疹が出てきた。今のところ痒くもない。
・犬にかまれた。
・間違えて洗剤を飲んでしまったかもしれない。


様々なケースがあると思いますが、
まずは受診した方が良いのかどうか、の判断が必要になるのではないでしょうか?


そういった時に受診すべきかどうかのアドバイスをしてくれるのが
『小児救急電話相談#8000』という事業です。

実は全国各地でこの事業は実施され何年も経っているのですが、どうやら認知度がまだまだ低いようでニュースとなっていました。

前置きが長くなりましたが、以下紹介となります。









小児救急電話♯8000、9割が認知せず-内閣府の世論調査で判明

医療介護CBニュース 9月17日(水)18時17分配信
 小児救急電話相談の「♯8000」について、9割近くの人が「知らない」と答えていたことが、内閣府が16日に公表した母子保健に関する世論調査の結果で分かった。特に50歳以上では、認知していない人の割合が高かった。♯8000をめぐっては、厚生労働省が「病院の診療を受けたほうがいいのかなど判断に迷った時に、小児科医師・看護師への電話による相談ができる」とし、ウェブサイトなどでPRに努めてきたが、周知が不十分な状況が調査結果で明らかになった。【新井哉】

 この調査は、全国の20歳以上の日本国籍を持つ3000人を対象に実施されたもので、妊娠や育児、地域での子育てなどに関する認知について、調査員による個別面接聴取法で行われた。調査期間は7月17日から同27日までで、1868人から有効回答を得た。

 調査対象となった小児救急電話相談事業は、電話で♯8000にかけると、各都道府県の相談窓口に自動転送され、小児科医師・看護師から子どもの症状に応じた適切な対処の仕方や、受診する病院などのアドバイスを受けられる。

 調査では、♯8000にかければ、小児救急電話相談につながることを知っているかどうか聞いたところ、「知らない」と答えた人の割合は88.8%で、「知っている」(10.2%)を大幅に上回った。性別では、女性よりも男性で「知らない」と答えた人の割合が高く、年齢別では50歳以上の9割超が「知らない」と答えたという。

 ♯8000については、今年2月に公表された「救急医療体制等のあり方に関する検討会」の報告書でも、利用者の多様なニーズに応える必要性が指摘されており、定期的な実態調査の実施に加え、事業を補完する全国センターの設置や相談事業運営の広域化などが求められていた。
 
原文→http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140917-00000003-cbn-soci

 



この事業の目的としては、小児科医療資源の保護及び要救急対応者の振り分けにあります。
その為、実際の医療機関が1~3次救急を担うのに対し、#8000は0.5次救急とも呼ばれています。

この事業が浸透するメリットとして

・患者側⇒安心感・不要受診回避
・医療機関側⇒本当に処置が必要な人に対して医療を集中出来る・負担減少
・保険者⇒不要受診回避による医療費削減

といったことが挙げられると思われます。


先の8月に行われた夜間急病センターの登録医大会においても、この#8000事業との連携について講演がありました。
電話相談ならではの対応の難しさや、マニュアルの存在、各医療機関との連携について知る良い機会でした。

実は当薬局においても薬剤師2名が女性薬剤師会を通し、#8000事業のバックアップ要員として定期的に夜間電話対応をしております。
薬の事についての相談を受け持つのはやはり薬剤師の腕の見せ所です。


まだまだ認知度が低いかもしれませんが、子を持つ親にとっては心強いツールとなることは間違いないと思われます。

お子さんの事で受診すべきかに迷う状況があれば局番なしの#8000で、まずは相談をしてみて下さい。
(大輪 武司)



 

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