2014年7月15日火曜日

$箱⇒お払い箱?

台風が来ると季節が進むと言われていますが、うだる暑さの信州においては嫌でも実感させられています。


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さて、定例となりました「気になる記事をピックアップ」のお時間です。
まずはコチラ。

「紹介状なし」に初診全額負担案 大病院受診で厚労省
紹介状を持たずに大病院を受診した患者に新たな負担金を求める制度について、厚生労働省は7日、導入に向けた議論を本格的に始めた。この日あった社会保障審議会の部会に三つの案を示した。初診料にあたる費用を全額負担してもらう案が有力で、年末にかけて具体案をまとめて2016年度をめどに導入する。
厚労省によると、500床以上の大病院では、紹介状を持たない患者が半数以上を占める。新たな負担金制度は、医者が重症患者の診療に専念しやすくするため、紹介状がない軽い症状の患者の受診を減らすのが狙いだ。軽症の患者の診察は、地域の診療所や中小病院のかかりつけ医に担ってもらう。
3案のうち、厚労省が「本命」に据えるのは、初診時には初診料2820円を、再診時には再診料720円(200床以上は730円)を、それぞれ全額負担してもらう案だ。通常は公的な医療保険から給付があり、所得や年齢によって1~3割の負担で済む。
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(朝日新聞社提供)

 
 
さて、この記事とコンボで気になるのが、2013年4月と一昔前になりますがコチラ。
 
 
                               
兵庫・新病院前薬局用地 阪神10億円、日調4億円で落札
兵庫県小野市に新設される「北播磨総合医療センター」の2区画の門前薬局用地に関し、3月28日に行われた入札で、大手調剤チェーンの阪神調剤薬局と日本調剤が高値で落札していたことが明らかになった。建設を進める同病院企業団は「現時点では未公表」としているが、関係者によると258m²(約78坪)の土地に対し、阪神調剤が10億円、日本調剤が約4億円を提示したという。
(情報提供元:医薬経済社
 
 
時系列的には㊦の記事が先になりますが、この病院の敷地購入全費用を薬局用用地の公売だけで賄ってしまったという、ニュースです。薬局儲かりすぎ⇒薬剤師バッシングにも貢献した話題です・・・
 
当然ながら当時はある程度の採算性を見込んで調剤薬局を新規開局しているわけですが、ここで誤算が生じます。
まず、今年度からの調剤報酬改定で大型門前への調剤基本料が大きく引き下げられました。
まだ24時間対応することで何とか回避する事が出来ますが、体制整備にかかるコストも大きなものがあります。
追い打ちをかけるように㊤の記事により、大病院での外来患者数が減少が見込まれます。
 
果たしてこの物件、ペイできるのはいつの日になるのか・・・
ちょっと遠い目になりそうな心持です。
遠い目

 
 
 
さて、未来志向で考えますと、厚生労働省としては地域包括医療の推進がベースにあります。
既に各地方自治体、医療・介護団体等もこれに沿って続々と具体的な動きを見せています。
地域の様々なニーズに応え、各種連携をとれる地域密着型薬局。
薬局のもとめられる機能とあるべき姿」として既に公表されたものではありますが、薬剤師であれば今一度その内容を確認しておく必要があると思われます。
(大輪 武司)

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