2019年5月31日金曜日

駿河ツーリング

急な猛暑日にぐったりかと思えば霜が降りたりと、めまぐるしく気温が上下する昨今です。
ただでさえ内陸性のここいらは昼夜の気温差が激しいので(20度くらいでしょうか?)、小さなお子さんをや高齢の方を始め、体調の管理には特に注意が必要です。



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さて、そうは言っても夏本番に比べれば過ごしやすく、さわやかかつ天候も読みやすいので、
この時期は絶好のお出かけバイク日和です。

かなり久々に泊まりで走りに行ってきましたので、
備忘録も兼ねてコチラに記録しておきます。
(*注意!かなり長いです)


1週間くらい前に急遽ツーリング(ソロ)に行けるチャンスが判明したため、
色々とプランニングをしてみました。
未踏の地は勿論山のようにあるのですが、あまり距離を延ばすとひたすら高速道路を走りぬけるだけになり面白くありません。
磐梯山スカイライン三昧や佐渡島一周、鳥海ブルーラインアタックはもっと時間的に余裕が欲しいところ・・・

また、たまたま足をケガしていたので長風呂できず(炎症亢進)温泉三昧も気が引けます。
有馬温泉や月岡温泉でのまったり湯治旅はまた次の機会に。

そして狙っていた魚沼スカイラインは雪深く、6月に入らないと全線開通とならないようなのでこちらもアウト。

というわけで今回は中部横断道の延伸を利用して、静岡県中部に焦点を当てることにしました。
・・・やはり内陸ライダーは遠出=海なのです!




そして実際のルートが下記のようになります。




当日出発は、諸般の事情もあり遅めの8時半。
予想では最高気温が30℃越えの為、フルメッシュ+ジーンズ(今年採用のインナーニーパッド装着済み)の装備で出発。

塩尻ICから長野自動車道⇒中央道で双葉JCTから中部横断道にさくっと入ります。



・・・以前から思っていましたが中部縦貫自動車道と中部横断道って名前が逆じゃないですかね?

中部”縦貫”自動車道
中部”横断”道


ま、さておき、以前は増穂ICまでだった中部横断道ですが、その先の2区間が延伸しましたので突入。今のところは無料開放されています。
その2区間ですが、ほぼトンネル!気温が上がりきらない中でのフルメッシュ装備には厳しいものがあります。

しかしまぁたかだか十数キロですので、あっという間に下部温泉早川ICで下道へ。

今年度中には全線開通するようで、橋脚やトンネル工事も先々で行われているのを目の当たりにしながら、富士川沿いを県道9⇒10号と走りぬけ、途中コンビニで休憩。
コンビニには『ゆるキャン』のポスターが溢れていました。詳しくは知りませんが聖地?

その後富士川に別れを告げ、R52で山道をひたすら南下します。
途中新東名新清水ICと交差しますが、ほんとに山の中で何にもない!

山から興津の街中に入り、東名に沿ってR52を外れ、しばらく細い道をトコトコ行くと、目的地の薩タ峠。お天気カメラや交通状況の定点カメラでもおなじみの場所です。

山の中からいきなり視界が広がって、駿河湾の青が鮮烈に目に飛び込んできます。


海なし県人は諮らずとも「おぉ~」と声が出てしまう瞬間ですね。

8台ほどのコンパクトな駐車場からバイクを降り、
ビワやみかん畑を歩いて2~3分の展望台に行くと・・・



絶景ですね。歌川広重が題目にしたのも納得です。
写真ではうっすら見える富士ですが、冬場はクッキリ見えるそうです。
旧東海道の難所で、日本海で言うところの親不知みたいな感じです。


しばし眺望を楽しんだ後、峠を引き返して清水港方面に。
松本市村井近くにある、例の健康ランドがここにもある事を確認しつつ、港に沿って進みます。
清水エスパルスの拠点やちびまるこちゃん関連、漁港など見つつ三保半島へ向かう頃には、
バイクで走ってても暑さを感じる気温となっていました。

そして三保の松原に到着。
松の古木が立ち並ぶ道を進み、海岸へ。

3代目羽衣の松
海に向かって生えているのが選定のポイントだそうです。


心の目で富士が見えます
ドライマスター(靴)なら海でも大丈夫!
 先代の羽衣の松では、ボランティアガイドの方に色々お話を伺うことができました。

その中でも、常世の国から神様をお招きするための目印である御神木が羽衣の松であり、神の道(松の並木道)を通って御穂(みほ)神社へ迎え入れる為のものである、とのお話は大変興味深く、いわゆるおとぎ話としての羽衣伝説しか知らなかった私にとっては目からウロコでした。

かつて長野県の様々な山を登り、富士山や御嶽山などの山岳信仰がある事を肌で感じていましたが、海は海で常世信仰というものがあるんですね。勉強になりました。



さて、俗世に戻りまして海岸線をR150沿いに西進すると、すぐにイチゴハウスだらけになります。
そしてその中に次の目的地である「久能山東照宮」入り口があります。

予備知識ほぼゼロで突撃しましたが、すぐに後悔します。
昼飯も食べず35度近くの近くの炎天下の中、登っても登ってもたどり着かない九十九折・・・



後で知ったのですが、入り口から東照宮まで1159段!ちびまるこちゃんでは、まること友蔵が疲れ果てるシーンあり!極めつけは日本平からロープウェイを使えば登らずにすぐ行ける!

ここから自分のバイクが見えます。

汗だくになりながら20分ほどで一の門に。
そのまま拝観料を支払い本堂に。
とどめの急階段



さすがに絢爛豪華な装飾です
最上部に家康公の霊廟があります
御前崎⇒久能山東照宮⇒世良田東照宮⇒日光東照宮⇒北極星が一直線上に配置されている。
なんて話を他ツアーに紛れてガイドさんから盗み聞きしたりし、帰りは転がるようにもと来た道を下ります。
昼食
涼を頂いた後、R150を再び清水港方面に戻り、爽快なワインディングを求めて日本平パークウェイに入ります。
しかしながら渋滞にはまり、2速維持走行で無駄にストレスだけが溜まります・・・。

やっとのことで山道を抜け、静岡市内を抜けて再び海岸線へ。
交通量も減ったところで、中々すごいネーミングの大崩海岸に突入。

タイトなコーナーと狭い道幅・トンネルと、ここも親不知に似た雰囲気です。
心霊スポットらしいので興味をお持ちの方は夜のツーリングがオススメです💕


予約していた焼津近辺のホテルで一泊。
軒先にバイクを駐車させて頂き、一人バイキングと温泉で十分にリフレッシュします
<割愛>


次の日は遅めの9時出発。
まずは焼津ICすぐ近くの焼津さかなセンターでお土産を物色。
さすがにマグロ関連商品が豊富で、鰹節や干物、海鮮丼など数十店舗が軒を連ねます。
観光客向け市場ではあるので、地物の鮮魚等は少ないですが、色々と珍しいものも置いてあります。

その中でマグロの心臓甘辛煮、マグロの白子沖漬けなどの見たことない珍味系(冷凍品)を買い、
パニアケースに大事に詰めて後にします。


R1を静岡方面へ東進し、途中の安倍川に沿って北上していきます。
新東名をこえた後はいわゆる山道の軽いワインディングルート。道幅が広い快走路です。
道の上を交差しているつり橋や滝がいくつかあり、特徴的な風景を作り上げています。


赤水の滝

そのまま終点梅ヶ島温泉まで。
本当は安倍の大滝まで歩いて行こうかと思っていましたが、緊急の諸事情によりパスします。

帰路を急ぐこととなり、昨年復旧完了した安倍峠をこえる舗装林道(林道豊岡梅ヶ島線)で身延までショートカットを図ります。

しかしこれがまぁ中々の道でして、落石、浮石・砂、崖と一歩間違えると滑落の恐れがあります。
それでも登りの静岡方面はまだマシだったんですが、下りの山梨方面は地形上の特性もあろうかと思われますが、荒れ放題。
「自治体の財政力の差が見事に現れている」と評している方もいらっしゃいました。
山道を縫うように走ります


ブラインドコーナー出口が砂利!何てこともあり、スピードを落として(推奨速度20km以下)リーンインを多用し、バンクさせないように慎重に進みます。
・・・戻って高速まわりの方が早かったかも?


なんやかんやありまして、無事身延に到着。
日蓮宗総本山久遠寺の近くを通り抜け、往路で利用した下部温泉早川ICに再び戻ってきました。

フルメッシュで高速を走っても暑い時間帯を走りぬけ、
汗をかきつつ無事自宅へ到着するのでした。
(大輪 武司)







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