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『ハタハタ』と読みます。
秋田県の県魚であり、日本海の冬の味覚やしょっつるの原料として知られています。
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話は遡り、一昨年の秋頃に日本海海岸線に沿ってバイクで北上していた時の事です。
山形県から降り始めた雨は台風の影響でした。
二つの台風が我が身を追いかけるかのごとく北上してきます。
楽しみにしていた
鳥海山ブルーラインも、
男鹿半島の夕日も諦めざるをえません
山も海も全く見えなかったので・・・
ずぶぬれになりながら
八郎潟で迷い、対向車に水を浴びせられ、ほうほうの体で能代市の宿に辿り着きました。
チェックインと同時に古新聞を3日分ほどわけてもらい、ブーツやグローブなどの装備を乾燥させます
その後さらにおかわりの古新聞をもらいました
一通りの後始末をした後、体を温めるべく近くの赤ちょうちんの居酒屋に滑り込みます。
気になるお品書きの刺身は、どうやら秋田県産ではない様子。
地物はないの?と聞いたところ、冬になれば
ハタハタ三昧とのこと。
昔は産卵期に海岸線がハタハタで埋め尽くされたから、手ぶらで持って帰ってこれたそうです。
そんな話を聞きながら、
いぶりがっこと
ジュンサイを肴に熱燗を一杯やるのでした。
はい、前置きが長くなりました。
そんな思い出もあり、昨年ハタハタ産卵期を狙ってお取り寄せを依頼したところ、
不漁につきキャンセルに・・・
手に入りにくいものを欲しがるのは人の常でしょう。
待ちに待ったハタハタ漁期の到来に合わせ、今年もポチっとお取り寄せを敢行します。
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右のマーカーペンは大きさ比較用です |
今年は大漁?につき、どどんと3㎏のハタハタ(メス)が到着しました!
産卵期を控え、お腹にはブリコ(ハタハタの卵)が大量に詰まっています♪
冷凍じゃなくて冷蔵なので、まだまだ新鮮です。
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いぶりがっことじゅんさいも買ってみちゃいました。この他に「ギバサ」も購入済みです。 |
取り敢えずは自宅にて塩焼きにし、素材の味を堪能してみました。
深海魚らしいウロコのないヌメヌメした表面を良く洗い、塩を振って焼くだけ。シンプルです。
焼いているうちにブリコがお腹からコンニチワしてました。
それでお味ですが・・・
特筆すべきは何と言ってもブリコの存在感です!
独特のプチプチネバネバなブリコが癖になります。これは他では表現しにくい独特の食感ですね。
ネバネバ大好きな自分としてはとっても満足です♪
身の方はクセのない淡白な白身の味で、骨離れが良くむしゃむしゃ食べ進められます
おそらく熱燗との相性は抜群でしょう
さて、今後は煮つけにしたり、湯引きにしたり、鍋もいいですし唐揚げもおいしそうです。
昨年お取り寄せできなかった想いと、タコの卵が不発だった(
過去ブログ参照)のを見事に挽回してくれました。
今年の冬は秋田に思いをはせつつ、ハタハタ三昧で過ごそうかと思います。
(大輪 武司)