8月19日はごろ合わせでバイクの日でした。
ちょうど猛暑の切れ目と重なり朝晩の気温も下がり、絶好のツーリング日和ということで、久々に360kmのロングツーリングに行ってきました。
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前日までどこに行こうか決めかねていたのですが、
あまりにも最低気温が低かったので(松本の最低気温は12℃)、
北軽井沢⇒嬬恋パノラマ⇒志賀草津道路のゴールデンルートを断念し、
未踏の地を開拓する事に決めました。
さすがに全国一の標高を誇る国道を早朝踏破すると、身も心も凍りつくとの判断です。
(ちなみに出発前日早朝は霜が降りたそうです・・・)
そこで候補にあがったのは
①岐阜方面 爽快!夏
のせせらぎ街道
②新潟方面 飯山から日本海を望め!
③群馬方面 酷道を踏破せよ!
この3本です。
そして出発時間、総走行距離、気温、天気、景気、気分を考慮し、
今回は③の群馬方面へむかう事としました。
以下ツーリングご報告(備忘録)となります。
まずは起床4:30!
夜明け前の暗い中、身支度を進め5:00には自宅を出ます。
当然ながら前日までにガソリンは満タンに、ヘルメットもバイクも軽く拭いて見栄えを良くしていきます(エチケットです)
早朝出発なので、御近所迷惑にならないよう自宅から離れた路上でエンジンスタート。
暖気もせずに逃げるように出発します。
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脱兎のごとく出発 |
予想通りではありますが、冷たい朝にヘルメットのバイザーが曇ります。
メッシュジャケットじゃなくて革にして大正解。むしろまだ寒いです。
そんな寒風の中早々に塩尻ICより高速移動開始。
帰省時期のせいか意外に車が多い中、サクっと山梨県入り。
日の出を横目に小一時間走り、一宮御坂ICに。
いつもなら河口湖方面に進むことが多いのですが、今回は逆方向に進みます。
途中コンビニで高速移動の痺れと疲れを癒し、出すものを出してからコーヒーを買って再出発します。
色々ルートはあるものの最短で進むため、
石和温泉を抜け、
自動車専用道路になっているバイパスのR140へ入り、
雁坂みちを北東に進みます。
笛吹川に沿った二車線の快走路を標高を上げながらひた進み、
道の駅みとみで一休憩。
早朝につき施設自体はオープン前でしたが、既に多くのライダーが休憩中。
いかつい格好のオッサン(自分含む)で溢れています。
道の駅を出るとすぐに一般国道で2番目に長いンネルの雁坂トンネルに入ります(6.6km)
1998年開通のこのトンネルの完成で、いままで開かずの国道と呼ばれていたR140も、
いまや秩父と山梨を結ぶ重要路線となっています。
トンネルを抜けると雁坂みちが彩甲斐街道に名前が変わります。
そういえばバイクで埼玉県入るのは初めてかも?
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雷電廿六木橋(らいでんとどろきばし)にて |
その後もR140を荒川に沿って下ると、
バイク弁当で有名な大滝食堂さんや白札中止騒動で有名になった
三峰神社を通り過ぎます。
本当は寄って行きたいのですが、なんせまだ早朝なのでいずれも準備中。
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テイクアウト可能だそうです |
さて、ここらで酷道越えのガソリンが怪しくなってきたので、給油をし、
道の駅あらかわ(開店前)で軽く休憩をして態勢を整えます。
秩父鉄道を渡って入る面白い位置にある道の駅でした。
そういえばこの辺は荒川の源流近辺でしたね。
来た道を少し戻りR140からR299(武州街道)に入り、長野県側に踵を返します。
さすがバイクの日だけあって、山道に入るとほぼバイクしかいません。
自然とマスツーリングしているような雰囲気になり、前後のメンツがほぼ固定されます。
一部の峠はヘアピンカーブの酷道でしたが、大部分はしっかり2車線の快走道路。
気温も上がってきたので、ストレスフリーで走行距離を伸ばします。
関東一の規模である
不二洞近くの
道の駅うえので一休み。
一部リニューアル中でしたが、稼働中の施設はピッカピカの新築。
おみやげに名産の十石味噌ドレッシングを購入。
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信州も味噌が名産なんですが、思わず購入 |
そして本日の目的地の一つである
十石峠に向かいます!
関東有数の酷道で、冬季閉鎖は当たり前。
普通車の擦れ違いもかなり困難で舗装もガッタガタ。
唯一の救いは展望台から見える
妙義山。
と、マニア垂涎の峠です。
喜び勇んでR299を進むと次第に峠の雰囲気となってきます。
トンネルをくぐって十石峠にむかうと、何やら立て看板。
「防災工事のため通行止め」(~H30.12.26)
ここまで6時間バイクを走らせましたが、まさかの目的地喪失にガックリ・・・
仕方なしにUターンすると、後続のバイクもほぼ同じリアクションをしていました。
仕方なしに迂回路である県道124号に入り、長野県佐久方面を目指します。
まぁ基本的にはR299と並行している道なので、特に迷う事もありません。
途中、日航ジャンボ機が墜落した御巣鷹山への分岐がありますが、
そこを不安になるような細い道の方に直進すると、やがて
ぶどう峠となります。
沢沿いの道がやがてづづらおりとなり、緑深い道を標高を上げていきます。
長野ではよくあるクラスの道なのでさほど困りはしませんが、車はすれ違いに気を遣いそうでした。
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峠の祠にて |
写真を撮ったところからわずか一カーブで、本命とおぼしきお地蔵さんや展望の開ける場所がありました・・・。
今回は後続にその場所を譲ったという事にして、涙を隠しながらそのまま峠を下ります。
長野県側は群馬県側と全く異なる快走路で、すいすいと下っていけます。
大河原峠がこんな感じだったような記憶があります。
スムーズに下り道を走りながらこのまま再びR299に乗って
麦草峠越えをするか、清里・野辺山を抜けて中央道に出るか頭の中で考えます。
(絶好のバイク日和でバイクの日、
ビーナスラインはお祭り騒ぎかな・・・)
との事で、R141に出た後南下。
清里あたりで渋滞してきたので、県道11号
(八ヶ岳高原ライン)に。
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東沢大橋 |
さすが元有料道路だけあって、よく整備された道をぐんぐん下ります。
途中まきば公園や八ヶ岳牧場を経て
道の駅こぶちざわへ。
お昼前の大混雑で売店には長蛇の列が発生。まともに並ぶと20分くらいかかりそうです。
小腹を満たす事を断念し、トボトボバイクに戻ると、自分の隣にピッカピカのMT-09SPが!
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MT-09SP |
自分のバイクの進化系をガン見して、ちょっと感慨深い思いを抱きつつ、
小淵沢ICから帰途に就くのでした。
(大輪 武司)