暑い夏が続いております。
当地域の水がめである奈良井ダムの貯水率も8/21時点で40%を割り込み、
深刻な水不足となっております。一昔前であれば干ばつと言ったところでしょうか。
小学校では運動会の練習がままならず、農家の人は秋野菜の植え付けもできず、
各所に多大なる影響を及ぼしています。
暑さの影響を薬局の視点から見てみますと、
まず考えなければならないのが、高齢者を中心とした熱中症リスクの上昇です。
①土地柄クーラーが設置されてなかったり、あっても昔の経験上使用を控えたりする方も多い。
②のどの渇きや暑さを感じる機能が落ちていて、暑さによる危険を感じにくい。
③汗をかいて体温を下げようとする機能が落ちている。
以上の理由により独居、老々介護などの世帯は特に注意が必要となります。
また、夏場は当然汗をかく機会が多くなり脱水傾向になりがちです。
脱水は熱中症リスクを増大させるだけでなく、血液を濃縮することにより腎臓への負担や血栓症リスクの増加につながります。
対策としては積極的な水分補給が必要となりますが、一度にガブガブ飲んでも消化器を冷やすことによる機能不全⇒夏バテの原因となってしまいます。
目安としては1時間にコップ一杯の水分補給をベースとして、必要に応じて追加するようにしましょう。
また、野良仕事やスポーツなどで大量に汗をかいた後は、塩分の補給も行ってください。
最近はスマートスピーカーやIoT家電などにより、設定温度を超えると自動で空調がONにしたり、外出先からスマホで操作することも出来るようになりました。
見守り機能などとうまく合わせて使うと、熱中症対策として効果的に活用できるかもしれません。
(大輪 武司)