雨が上がれば猛暑。
と、中々救いがない天候が思考能力を奪う季節になってきました。
私用でバタバタして更新が遅れましたが、平常運転で運航開始致します。
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さて、7/11の土曜日に毎年恒例となりました、
夜間急病センターの救急救命講習会がありました。
例年、消防署の救急隊員の方から
AEDの使用や、
心臓マッサージなどの手技を確認させて頂きました。
が、今年は趣向を変えて
模擬患者を用いたロールプレイ形式で、
緊急時対応の訓練を実施しました。
①小児のケース
・受診時ぐったりした患者が待合室で呼吸停止⇒
チアノーゼ傾向。
事務さんが母親からの訴えを確認後、看護師・医師に連絡し救急対応開始。
酸素吸入開始し、救急搬送手配。同時に母親への経過説明⇒医師が救急車同乗して継続対応。
②成人のケース
・駐車場から付添いの方にかつがれるようにして受診。待合で受付中意識喪失⇒心肺停止状態に。
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待合室から処置室へ搬送 |
事務さん⇒看護師に救急連絡⇒意識レベル確認後救急対応開始。
救急搬送手配と同時に、受付より診察一時休止を待合室の患者さんにアナウンス。
毛布にて即席担架とし、患者を処置室まで搬送。
小児科医と共同で蘇生開始。
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蘇生処置中 |
AED及び心臓マッサージ、人工呼吸による蘇生と並行し、
ルート確保しての
ボスミン注漸次投与を救急車到着まで継続⇒救急隊員に引き継ぐ。
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以上の2ケースを行いましたが、
正直自分はこういった訓練が初めてでしたので、新鮮でした。
松本平において、救急車が到着する平均タイムが
8分との事です。
医療機関内外に関わらず、その8分の間に行う救急処置が患者屋の救命率を上げることに寄与します。
この訓練で、動線や配置、緊急時処置薬のセットなどの問題点が浮き彫りとなり、
同時に役割分担の確認やマニュアルのブラッシュアップが成されました。
正直緊急時対応において薬剤師のポジションは微妙なものがあります。
医療的立場にありながら、処置などにおいては補助的な役割となるので、
主な仕事は記録作成や心臓マッサージの交代要員といったところでしょうか。
今のところこういった緊急事態に直面したことはありませんが、こういったものは
『備えあれば憂いなし』
の精神で今後も積極的に取り組んでいきたいと思います。
(大輪 武司)