2015年5月27日水曜日

自家薬籠中

5月も終わりに近づきつつあります。

2007年よりスタートした『工芸の五月』という松本市のイベントは、
今週末のクラフトフェアをもって大団円となります。

かくいう自分も今年は「ほろ酔い工芸」のイベントで、
作家さん手作りのグラスでマルスウィスキーをたしなむ機会に恵まれました。

気に入った酒器で気に入った酒を飲むのは、飲助としては至福の時間であります。
(飲み過ぎには注意しましょう)


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さて、話は変わって今月末に色々と特徴的な医療用の薬が販売されました(これから販売されるものもありますが・・・)
薬剤師らしく一部を所感を交えてご紹介いたします。



・アテシアダニ舌下錠
以前紹介したスギ花粉症治療薬のダニバージョン。液体ではなくて錠剤になりました。慢性的な喘息などで原因が特定できている方には朗報と言えるかもしれません。スギ花粉の治療薬同様に専門の医師のみが処方できます。

・デュアック配合ゲル
久々のニキビ治療薬。抗菌作用と抗炎症作用を併せ持つ配合剤です。冷所保存なのが若干使いにくいかな~。某大国ではスタンダード薬だとか。

・ザファテック錠
週に1度飲めばOKの2型糖尿病薬。薬価(薬の値段)がそんなに安くなるわけではないですが、毎日の服用が困難な方にお勧め。・・・検診とかでひっかかったような人むけでしょうか?

・ソバルディ錠
C型肝炎のジェノタイプ2型の方への抗ウイルス薬。除菌率が高いが薬価(薬の値段
)も非常に高い!1錠6万円で、1クール500万円ほどかかります。
卸のMSさんが目の色変えて売り込んでくるのもわかる気がします。







今回はバリエーション豊かなラインナップとなりました。
もちろん他にも色々ありますが、とても全部は書ききれません。ゴメンナサイ

来月にはジェネリック医薬品も新たに発売を控えており、各メーカーさんが情報提供でバタバタ忙しさを増していると思います。

新しい薬は何かと話題にあがりやすいので、各医療職が集まるような場で自分の頭の引き出しがすぐにあけられるように蝋でも塗ってきたいところです。お酒しか塗っていない気もしますが・・・
(大輪 武司)

2015年5月23日土曜日

朧月夜

久々の更新となります。
滞っていた原因の一つである棚卸が無事終了し、
再び筆をとる事が出来るようになりました。



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さて、当ブログがお休みしている間にも世間は絶えず動いています。
この業界のみんなが気になる、次期診療報酬改定へ向けた動きも、具体化・加速化しているように感じられるようになってきました。

色々と策を練ってはいますが、基本的な方針として
いかに医療費を抑制するかが命題となり、その枝葉としての施策となります。

もちろん医療の質を落とさず、バランスを保ちながらとなるわけですが、それ以上にお上の財政事情は厳しいようです。


色々と書きたいネタも多々あるのですが、
あんまり偏った内容だけをお伝えするのもアレですので、
今回はそんな議論が始まってますよ~、というお知らせだけにしておこうかと思います。


・・・・・・



そんでもって心機一転、爽やかなネタを。

GW前になりますが、菜の花祭りを行う前の飯山へいってまいりました。
遠くに見えるは北信五岳と千曲川(信濃川は長野県内では千曲川と呼ばれます)、中を飾るは桜の古木、そして黄色い菜の花のじゅうたんが、訪れる人の感嘆を誘います。



そしてこの菜の花公園には唱歌『朧月夜』の歌碑が飾られています。


菜の花畑に 入日薄れ  見渡す山の端 霞ふかし

春風そよふく 空をみれば  夕月かかりて 匂い淡し




今シーズンはピークをすぎましたが、来シーズンは北陸新幹線「はくたか」グランクラスに乗り、お越し下さることをお待ちしております。
 
 
(大輪 武司)