2024年4月12日金曜日

更新しますか?【➤はい】【いいえ】

 桜が見ごろを迎えています。

昨年に比べると2週間遅い開花となりましたが、ようやくの春らしさを満喫できそうです。

しかしながら車にうっすら降り積もる黄色い花粉を見ると、

外でマスクを外して思う存分深呼吸・・・はまだまだリスクが高そうです。


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さて、私事で恐縮ですが先日およそ10年ぶりくらいに車を買い替えました。

走行距離的にはまだまだ乗れたのですが、タイヤ(夏・冬)の寿命と車検の時期が重なり、

この機会にとのことで清水の舞台から無事飛び降りてみました。

最近の車らしく(中古ですが)ACCや各種レーダーなどのADAS(先進運転システム)が搭載され、安全性や快適性が向上しています。

今更かもしれませんが、キーレスシステムはいちいち鍵を出さなくてよいので、荷物を持っていたりする時重宝します。

また、オートライト、オートワイパーなどにより操作の簡略化も進み、運転中やることが少なくなりました。

ナビや音楽はAndoridAuto経由となり、今は苦戦しているところですがこれも慣れの問題だと思われます。

こうしてみると、10年の間に車の装備がいかに変わったかが思い知らされ、ちょっとした浦島太郎状態です。



これを薬局に当てはめてみるとどうでしょう。10年前にはなかったものを思い返すと・・・

患者さんが手にするものでは新薬、マイナンバー、電子お薬手帳など、

薬局での業務では調剤補助者、オンライン請求、オンライン服薬指導などが代表的なものとして挙げられるでしょうか。

車ほどのスピード感はないですが、やはりDXに関しての内容が多くを占めているのが分かります。

誰のためのDX化なのか、と思うところはありますが、

今後さらに加速するDX化に振り落とされないよう必死にしがみついていきたいと思います。

(大輪 武司)





2024年3月5日火曜日

Hay fever

しんしんと降る雪が、山や家の屋根、車を白く白く染めていく姿を見ながら執筆をしています。
今はまだ、週末洗車をしたことを後悔はしていません。

一昔前に流行したマーフィーの法則になぞらえ
・薬を返品するとその薬が処方に出る。
・2人にしか出ない薬は、同日に2人来局する。
・レセコンを落とすと患者が来る。
といった薬局での細則に思いを馳せるのでした。


さて、毎年のことではありますが、当地区でもスギ花粉の飛散時期に突入しました。
私の古い記憶をさかのぼると、
以前は都内でバレンタインデー~ホワイトデー。
松本ではその2~3週間遅れで飛散しているイメージでした。
しかしながら今シーズン都内では2/9、松本では2/16に飛散開始となり、
開始日自体の前倒しに加えて、都内との間隔の狭まりが顕著でした。

松本地域における飛散開始日直前の寒暖差などの一時的な要素もありますが、
地球規模での温暖化が進んでいます。
今後飛散開始日は徐々に早くなるのは避けられそうにないでしょう。





一般的に花粉症などに用いられる内服薬(抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬)や鼻噴霧のステロイド剤などは、スギ花粉飛散開始前より初期療法を開始することにより、シーズン中の症状が緩和されることが判明しています。
よって今後松本地域でも初期治療を開始するのは2月中の早い段階からとなり、前倒しで1月中には受診、薬を準備しておく必要がありそうです。




今シーズン松本地域のスギ花粉ピークは3月中旬とされています。
気象情報などを参考に、洗濯物の部屋干し・マスクの着用・上着をナイロン素材にする等の対策によりスギ花粉との接触を避けるように心がけましょう。


(大輪 武司)

2024年2月6日火曜日

非日常

『冬はつとめて。雪の降りたるはいふべきにもあらず。』

雪かきの苦労や交通・物流の乱れなど処々難儀しますが、

朝起きて雪景色を見た時のハッと息をのむような第一印象は、

1000年以上前の人が感じるそれと変わりないように思います。いとエモし。


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さて、能登での地震も発災から1ヶ月が経ち、災害中期の段階に入りました。

被災地での従事を終え、戻ってきた薬剤師の多岐にわたる活動内容もちらほら耳にしています。

臨時救護所での医療従事や現地医療機関の支援、医療集積所での供給支援、

小規模避難所への巡回、感染防止などの公衆衛生業務は従来通り。

それに加え船上避難者への対応やMP(モバイルファーマシー)での医療従事といった、

新しい活動内容も伺っています。

今後は避難生活が長引くことによるメンタルへのサポートや、現地医療の再建などにも活動内容がシフトしていく事が過去の事例より予想されます。

傷ついた被災地が復興するまでは長期的な支援が必要となります。

過去の災害の反省・教訓を活かして先手先手で対応を打っていく事が求められると感じています。



(大輪 武司)




2024年1月9日火曜日

【薬剤師】医療ボランティア従事で役に立ったもの&役に立たなかった物

 いわゆる年頭の挨拶ですが、本年に関しては

「あけましたが、おめでたくはないです」

といった心境です。これは日本全国皆で感じていることではないでしょうか。


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執筆現在1/9ですが、令和6年能登半島地震における各地の被害が徐々に判明してきました。

また、本日地域薬剤師会を通して、被災地への薬剤師派遣募集も開始されました。

時期的には亜急性期からの従事となる事が予想されます。

活動内容は場所、時期でも大きく変わりますし、何をするかどこに行くかもわからない状況で自己完結できる装備をしろ、と言われても正直判断に困ることと思われます。

今思うと、かつて東日本大震災で派遣募集された時も全く同じ状況でした。





そこで、少しでも参考になればと思いまして、

私が活動した経験上持参した装備の中から役に立ったものを挙げてみます(順不同)

懐中電灯・ランタン等照明器具:電気が復旧していない場所では日中であっても室内は薄暗いことが多いです。冬は5時に暗くなります。

赤ちゃんのおしりふき、水不要シャンプー:お風呂替わりです。自衛隊風呂は被災者優先ですので。

耳栓、イヤホン等:慣れない土地と業務での緊張や雑魚寝から中々寝付けないと思います。

上履き、サンダル:避難所内で靴下のみは寒いです。

マスク複数:被災地は土ボコリがすごいです。感染予防にも。

ハンドクリーム:断水地域では手指消毒回数が増えるので、手が荒れます。

モバイルバッテリー:電波がないと意味ないかもですが、比較的早期に簡易基地局により電波が復旧されますし、持って行った方がよいかと思います。

使い捨てカイロ:体育館で寝ると芯まで冷えます。

ノートパソコン:(余裕があれば)在庫管理等でエクセルを使えば、他チームへ情報共有しやすいです。意外に出番があるかも。

以上が思いつきます。

消耗品などは多めに持参して、使いきれなかった分は次来た人に挙げればよいかと思います。


逆に持って行っても使わなかった物(順不同)

食料品や水:ボランティアへも避難所での配給がありました。また、恐らくレンタカーで現地入りする事になるので、最悪従事する場所が決まり次第道中で揃える事も可能かと思われます。

書籍:電波があればスマホでOK。重いです。

寝具(寝袋、マット等):一式地域薬剤師会よりお借りできました。これは状況により異なるかもしれません。

ヘルメット:余震は多かったですが、着けている余裕はないです。かさばる。


最後に、繰り返しになりますが活動内容は場所、時期でも大きく変わります。

地域特性上雪や寒さへの備えが必要かもしれません。何が必要で何がいらないのか、現地の情報をしっかりと収集することは必然となります。

また、災害時における特別な知識や技術を必要とすることはありませんでした。普段の業務がそのまま被災地で役に立った感があります。

以上を踏まえ、当記事がこれからボランティア従事を検討する方の少しでも後押しになれば幸いです。

(大輪 武司)