2014年12月9日火曜日

マッサン効果


ご存知の方も多いと思いますが、現在NHK朝の連続ドラマ小説では「マッサン」が放映され、再びのウイスキーブームが加熱しています。

内容は現ニッカウヰスキーの創業者である竹鶴政考氏(と妻のリタさん)のお話ですが、ウイスキーに興味がない方でも楽しめと思います。
ウイスキーづくりに情熱をかける職人肌の主人公と、遠くスコットランドから日本に嫁いできたリタさんの生涯はストーリに満ちていたからです。

以前北海道で余市蒸溜所へ伺った時に、二人の生い立ちについて知る事が出来ました。
今思うとほかの蒸溜所が技術的な内容を色濃く説明するのに対して、余市は「マッサン」と「リタ」の人間的ストーリが強く前面に出ていたように思えます。



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さてさて伏線が長くなりましたが、そのようなことも含め、先月山梨県にある白州蒸留所を見学する機会がありましたので、ご紹介をば。今回はウイスキー三昧の内容ですのであしからず


白州蒸溜所は1973年にサントリー2番目の蒸留所として、山梨県の北杜市に作られました。
「サントリー天然水 南アルプス」の工場ともなっており、良いウイスキー作りは良い水からという原点がよくわかります。

敷地内にはウイスキー博物館があり、ウイスキーの歴史、サントリーの歴史などについて学ぶ事が出来ます。
サントリーが元々薬屋だったとは知りませんでした。驚きですね!
ブレて見にくいですが、スコットランドの昔のバーです。雰囲気がありますね。

結構なボリュームがあり、当時の広告や実際の商品なども展示されています。
「トリスを飲んでハワイへ行こう!」とトリスおじさんが活躍するCMが印象的でした。その時代はさすがにまだ生まれてませんが・・・

工場見学の予約をしてからこちらを訪れると、スムーズに時間が使えますのでオススメです。




そして工場見学に。
マッサン効果で見学客も増えているそうです。
以前伺った仙台宮城峡蒸溜所では1グループ10人くらいでしたが、今回は30人はいました。


見学は発酵⇒蒸溜⇒熟成⇒試飲の順番となります
発酵前段階の麦芽をピートで炊いて薫香をつけたりする行程は見る事が出来ません。


こちらは展示用のスチルポット。蒸溜所と言えばこの単式蒸溜釜が顔役ですね。

こちらは現在活躍中。熱伝導率の関係から銅製です。
ズラズラっと並んだ樽。
中で眠ったウイスキーが熟成され、天使が分け前を頂いていきます。

こちらが本日メインの有料試飲。
白州にブレンドする前の3種類のシングルバレルを頂きます。
いずれもノンラベルですが、それぞれ非常に個性的です。
本当はニューポットも頂きたかったのですが、残念ながら欠品中でした。
この有料試飲は蒸溜所でしか飲めないものが多く、非常にレアです。
飲みすぎには注意しましょう。
 

今回の白州で自身3度目の蒸溜所巡りです。
酵母の香りと黒ずんだ木々は共通でしたが、木桶発酵槽やミズナラ材の樽など新しい発見があり勉強になりました。


私自身は多かれ少なかれ、お酒にウンチクは必要だと考えていますので、
今回の見学でより一層おいしくウイスキーを頂くことが出来そうです。

それでは竹鶴政孝氏と鳥居信治郎氏に感謝!
(大輪 武司)






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