2014年8月24日日曜日

猪突猛進

突然ですが、38.4兆円もらったら何をしましょう?
仮に人生85年とすると、1日で12億円使ってもまだおつりが来ますちなみに1秒で1万4千円です

毎日高級ホテルのスイートに泊まり、プライベートジェットや豪華クルージングなど贅の限りを尽くしたとしても、到底個人で使い切ることはできないでしょう。

贅の限り(一例)


しかしながら日本の医療費としてみるとどうやらこの額でも1年間もたないようで、さらに膨張を続けています。
当然ながら支出削減をすべく医療業界にも様々なメスが入ります。

例えば後発医薬品
例えば混合診療解禁
例えば保険料率・自己負担金増額
例えば入院費用削減のための在宅推進
例えば診療報酬マイナス改定
例えばセルフメディケーションの推進
・・・・

勿論全てが医療費抑制だけを考慮した施策ではありませんが、重要な要因となっているのも事実だと思われます。



そんな中、また新たな施策が推進されます。




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市販薬2万5千円超で税控除検討 政府、受診抑制狙い

2014年8月22日 02時00分 (2014年8月22日 02時04分 更新)

 

 医師の処方箋がなくても薬局やドラッグストアで買える一般用医薬品について、政府が新たな税控除の対象とするよう検討していることが21日、分かった。購入費が年間2万5千円を超えた場合に、超過分を所得から控除するとし、厚生労働省は2015年度の税制改正要望に盛り込む。
 一般用医薬品を購入しやすくすることで受診を少なくし、医療費抑制につなげるのが狙い。ただ現行の医療費控除の圧縮につながる可能性もあり、年末の税制改正に向け、政府内で調整する。
 現在は、医療費の自己負担分が世帯当たり原則で年間10万円超の分が所得から差し引かれるが、一般用のみの控除枠を新たに設ける。


本文⇒http://www.excite.co.jp/News/economy_g/20140822/Kyodo_BR_MN2014082101001671.html




軽傷例はまず市販薬で対処し、それでも改善が見られなければ診療所に受診する。という流れを構築し、医療費の抑制につなげたい政府の思惑があります。
もしかしたら風邪薬の保険外しの皮切りとなる可能性も・・・


勿論セルフメディケーションの推進は薬局としても応援すべき内容なのですが、今回の税制控除は「なんだかな~」という感想です。


現場の手続き等を考慮すると、わざわざ新しい物をこれみよがしのトピックとして作らなくても、既存の医療費控除のハードルを下げた方が良いのではないかと思います。

諸所の関係機関との調整等もあり、パフォーマンス的な事も必要なのかもしれません。
が、現場としてはそれよりもスイッチOTCの拡充による、取扱い可能なカテゴリーが増えてくれた方が患者の健康に寄与することが出来るような気がします。




まだまだ様々な問題が山積している状況だと思われますが、現場としては基本に忠実に、一歩一歩前に進んでいくよう実践するのみです。
(大輪 武司)






 

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