2013年7月8日月曜日

鶴の一声

全国には新型インフルエンザに備えて、各地に備蓄用のタミフルが配備されています。
通常のタミフルは箱が緑色なのに対し、備蓄用は赤色なので通称「赤タミフル」と呼ばれています。
私自身は以前南三陸町で支援物資として大量に送られてきた時に初めて目にしました。

先日その備蓄用タミフルがニュースになっていました。

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タミフル使用期限、3年延長=厚労省

時事通信 7月2日(火)12時35分配信
 厚生労働省は2日、国と都道府県が備蓄し、今年度中に使用期限を迎える抗インフルエンザ薬タミフルについて、期限を3年間延長することを明らかにした。
 タミフルの有効期間はこれまで7年間だったが、製薬会社から10年間まで延長できると報告を受けた。田村憲久厚労相は同日の記者会見で「約1702万人分が廃棄せずに有効活用できる」と話した。 



この一件で2つの事が脳裏をよぎりました。

一件は皆さんお馴染みの解熱鎮痛剤のロキソニンが市販化される際、 今まで劇薬に分類されていたのが普通薬に指定されなおした事。
薬のリスク分類なんて役人の一声で簡単に変わるんだなぁと実感した記憶があります。

もう一つは先の病院での治験データ改ざんです。これは過去のブログにも書いています。

うーん、コンボしたらやだなぁ… 。
薬の安心は吹き飛んじゃいますね。


これを機会に全医薬品で一斉に期限延長の為の検査をして見直す、
という話であれば問題ないんですが、どうにも利権が絡んだ結論ありきの話になっているようで釈然としません。
3年後もまた使用期限延長になるんでしょうか?

他の医薬品も使用期限が倍くらいになってくれると、ウチとしてはロスも減ってありがたいんですが、たまには小さな個人薬局の意見も取り上げて…もらえませんよねー。
(大輪 武司)


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