2014年5月29日木曜日

医食同源

今年の6月12日より薬事法改正に伴う医薬品の分類が変わり、新しく要指導医薬品なる区分が生まれました。
また、同時に薬局における販売方法も変わり、各薬局がその準備に追われている所かと思われます。
具体的には何が変わるのかと言うと・・・

要指導医薬品:アレグラFX、アレジオン10、マヤ金蛇精etc...
・原則本人にしか販売できません。家族でもダメです。
・お一人様お一つのみとなります。備蓄する目的では販売できません。
・書面にて対面で薬剤師が情報収集・提供しなければ販売できません。
・販売記録簿を作成します(薬局側)

掲示事項の変更など他にも細かい変化がありますが、ひとまずこの辺で。

実感として本人縛りは、来年の花粉症シーズンで結構響くと思います。
「去年は普通に買えたのに・・・」
という声が多々上がることを危惧しています。



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さて、そんな医薬品の分類変更よりもさらに身近な食品に関わる話題がありましたので、
コチラをどうぞ

本文⇒http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140529-00000006-asahi-soci



「体に効く食べ物」企業の判断で表示OK 根拠は厳格に

朝日新聞デジタル 5月29日(木)8時4分配信
 食品がどう体にいいか示す「機能性表示」が今年度中に解禁される。消費者庁の検討会で新制度の骨格が固まってきた。今までは一部しか認めなかったが、政策を百八十度転換し、米国にならって企業側の判断で「骨の健康を保つ」といった健康維持効果の表示ができるようにする。ただし、根拠のない表示や宣伝を防ぐ対策も盛り込む方向だ。

 「体脂肪を減らす」など食べ物の健康効果を直接的に示すのが機能性表示だ。現在は「特定保健用食品(トクホ)」と「栄養機能食品」の二つがある。トクホは商品ごとに国の審査で許可を得る。栄養機能食品はビタミン・ミネラル類の17成分に限っている。

 限定的なのは根拠のない表示を防ぐためだが、安倍政権が設けた規制改革会議では、企業にとって「使い勝手が悪い」とされた。昨年6月、成長戦略の一環で新制度導入が閣議決定され、消費者庁の検討会で制度作りが進められている。
 
 
 
 
食品がどう体に良いか?と論じるのも大切かもしれませんが、
薬と同じく食品も摂取者の健康状態に依存する面が大きく、一概には『体に良い』でまとめられないのではないかな、と思います。
例えば「カロリー控えめ」であっても、低栄養状態の人にはむしろマイナスな要素です。
タンパク質も腎疾患を持っている人は制限され、肝疾患を持っている人は推奨される場合もあります。
 
 
どうも付加価値を付けて食品の売上を伸ばす事が最終目的になっていて、エンドユーザーである
消費者の健康という利益に結び付くのか怪しいところです。
まずは個々人の状態の把握があり、その上で個別的な食事指導などにつなげる必要があるのではないでしょうか。
(大輪 武司)
 
 
 
 

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