ダイリンな日々
長野県塩尻市にありますダイリン薬局のスタッフダイアリーです。 お店の情報やスタッフ近況、趣味や健康、美容へのアドバイスを不定期にアップしていきます。
2024年3月5日火曜日
Hay fever
2024年2月6日火曜日
非日常
『冬はつとめて。雪の降りたるはいふべきにもあらず。』
雪かきの苦労や交通・物流の乱れなど処々難儀しますが、
朝起きて雪景色を見た時のハッと息をのむような第一印象は、
1000年以上前の人が感じるそれと変わりないように思います。いとエモし。
さて、能登での地震も発災から1ヶ月が経ち、災害中期の段階に入りました。
被災地での従事を終え、戻ってきた薬剤師の多岐にわたる活動内容もちらほら耳にしています。
臨時救護所での医療従事や現地医療機関の支援、医療集積所での供給支援、
小規模避難所への巡回、感染防止などの公衆衛生業務は従来通り。
それに加え船上避難者への対応やMP(モバイルファーマシー)での医療従事といった、
新しい活動内容も伺っています。
今後は避難生活が長引くことによるメンタルへのサポートや、現地医療の再建などにも活動内容がシフトしていく事が過去の事例より予想されます。
傷ついた被災地が復興するまでは長期的な支援が必要となります。
過去の災害の反省・教訓を活かして先手先手で対応を打っていく事が求められると感じています。
(大輪 武司)
2024年1月9日火曜日
【薬剤師】医療ボランティア従事で役に立ったもの&役に立たなかった物
いわゆる年頭の挨拶ですが、本年に関しては
「あけましたが、おめでたくはないです」
といった心境です。これは日本全国皆で感じていることではないでしょうか。
執筆現在1/9ですが、令和6年能登半島地震における各地の被害が徐々に判明してきました。
また、本日地域薬剤師会を通して、被災地への薬剤師派遣募集も開始されました。
時期的には亜急性期からの従事となる事が予想されます。
活動内容は場所、時期でも大きく変わりますし、何をするかどこに行くかもわからない状況で自己完結できる装備をしろ、と言われても正直判断に困ることと思われます。
今思うと、かつて東日本大震災で派遣募集された時も全く同じ状況でした。
そこで、少しでも参考になればと思いまして、
私が活動した経験上持参した装備の中から役に立ったものを挙げてみます(順不同)
①懐中電灯・ランタン等照明器具:電気が復旧していない場所では日中であっても室内は薄暗いことが多いです。冬は5時に暗くなります。
②赤ちゃんのおしりふき、水不要シャンプー:お風呂替わりです。自衛隊風呂は被災者優先ですので。
③耳栓、イヤホン等:慣れない土地と業務での緊張や雑魚寝から中々寝付けないと思います。
④上履き、サンダル:避難所内で靴下のみは寒いです。
⑤マスク複数:被災地は土ボコリがすごいです。感染予防にも。
⑥ハンドクリーム:断水地域では手指消毒回数が増えるので、手が荒れます。
⑦モバイルバッテリー:電波がないと意味ないかもですが、比較的早期に簡易基地局により電波が復旧されますし、持って行った方がよいかと思います。
⑧使い捨てカイロ:体育館で寝ると芯まで冷えます。
⑨ノートパソコン:(余裕があれば)在庫管理等でエクセルを使えば、他チームへ情報共有しやすいです。意外に出番があるかも。
以上が思いつきます。
消耗品などは多めに持参して、使いきれなかった分は次来た人に挙げればよいかと思います。
逆に持って行っても使わなかった物(順不同)
①食料品や水:ボランティアへも避難所での配給がありました。また、恐らくレンタカーで現地入りする事になるので、最悪従事する場所が決まり次第道中で揃える事も可能かと思われます。
②書籍:電波があればスマホでOK。重いです。
③寝具(寝袋、マット等):一式地域薬剤師会よりお借りできました。これは状況により異なるかもしれません。
④ヘルメット:余震は多かったですが、着けている余裕はないです。かさばる。
最後に、繰り返しになりますが活動内容は場所、時期でも大きく変わります。
地域特性上雪や寒さへの備えが必要かもしれません。何が必要で何がいらないのか、現地の情報をしっかりと収集することは必然となります。
また、災害時における特別な知識や技術を必要とすることはありませんでした。普段の業務がそのまま被災地で役に立った感があります。
以上を踏まえ、当記事がこれからボランティア従事を検討する方の少しでも後押しになれば幸いです。
(大輪 武司)
2023年12月6日水曜日
師は走る
2023年11月25日土曜日
力の使い道
2023年10月17日火曜日
Once again
気温の急降下であっという間に紅葉や初雪の知らせが届いている今日この頃です。
2週間くらい前まで冷房を入れていたのが今は暖房になっており、
患者さんとの会話でも「四季ならぬニ季になった」と度々話題に挙がります。
さて、気温の低下と共に本格的な感染症のシーズンに突入します。
当薬局でも遅まきながらコンボキット(コロナ+インフルエンザの抗原検査キット)が入荷いたしました。
【シーズン突入に伴う品薄につき、欠品する可能性がありますのでご了承ください】
今期は例年と異なりインフルエンザが終息せず再流行の兆しが見られるほか、
場所によっては猛暑の影響でいまだにアデノウイルス感染症(プール熱等)が流行しています。
そしてコロナ感染症は減少傾向にあるものの、まだまだ気が抜けません。
また、別の問題として医薬品の供給不足も未だに解決の糸口が見えません。
特に小児の薬は相も変わらず鎮咳、去痰、解熱、抗生物質とほぼ手に入りにくい状況が続いています。
薬局においても大人用の錠剤を潰したり、近隣薬局での在庫を調べたりと手を尽くしておりますが、どうにもならない事があるのも事実です。
以上を踏まえ、感染症にかからない為の予防が重要となります。
感染症の基本対策に加え、ワクチン接種も有用です。
また、アデノウイルスやノロウイルスではアルコールが利きにくいためこまめな手指洗浄が推奨されます。
加えて免疫システムに負担を与える過度なストレスや、暴飲暴食、
不規則な習慣を回避することも重要となります。
「予防に勝る治療なし」
(大輪 武司)
2023年9月21日木曜日
5年後
朝晩の涼しさにやっと夏の終わりを感じ取れる今日この頃です。
しかしながら今冬の予報では暖冬傾向との事で、今年のような少雨と重なれば来年の水不足も必至となります。せめてお山に雪がいっぱい降ってくれればよいのですが・・・
さて、話は全く変わりますが2028年に長野県で国体が開催されます。
かなり先の話ではありますが、長野県では1978年の「やまびこ国体」以来となり、実に50年ぶりの開催となります。当時の詳細はわかりませんが、松本に残る「やまびこ道路」など国体で様々なインフラが整備されてレガシーとなっています。
今大会では会場が県内各地に分散しているので、幅広いエリアでアスリートを迎える事となり、携わる方も多岐に及ぶことが予想できます。
こういった大会で薬剤師が専門的に携わるのが「ドーピング問題」です。
大会関係者として専門的に取り組む「スポーツファーマシスト」も活躍されることと思われますが、一般の薬局においても「うっかりドーピング」防止を含め、アスリートの相談に応需する事が出来ます。
ドーピングと言うと、大国が関与して組織的にアスリートを強化したり、命にかかわるような危険な薬物で限界を変える・・・
と言うイメージがあるかもしれませんが、それだけでなく風邪や花粉症など日常使われる市販薬にも禁止薬物が存在します。
また、持病のある方への特例措置などもあるので、ドーピングに関する疑問があればまずは薬局にご相談ください。
国体に向け血のにじむような鍛錬を重ねて成果を発揮したところ、直前に服用した風邪薬のおかげで全て台無しに・・・
とならないように専門家である薬剤師を頼っていただけたら、と思います。
(大輪 武司)