2024年12月5日木曜日
辰⇒巳
2024年11月14日木曜日
Jump the gun
立冬を過ぎ落葉真っ盛りの今日この頃です。
山に入れば普段と異なる色とりどりの木々に囲まれテンションが上がります。が、
山道での落葉はスリップの危険性をはらみます。
上ばかりではなく下にも目を向けて注意しましょう。特にバイクはリーンインで!
さて、当薬局でも電子処方箋の運用をこっそりとスタートしました。
現状ではハイブリッドタイプ(処方箋原本:紙、引き換え番号:あり)の処方箋でちょこちょこ経験値を溜めている状況です。とてもリンク先のような笑顔ではございません
まだ慣れていないので色々と時間がかかる事が多く正直難儀していますが、
ご利用する皆様に迷惑のかからないよう、
また、加速する医療DX化に対応すべくスタッフ皆でしがみついている思いです。
今後は年末年始のただでさえ忙しい時期にマイナ保険証の拡充時期が重なり、
さらなる混乱が予想されます。
以上を踏まえ、12/2を超えて医療機関・薬局をご利用される予定の方は、
余裕のあるスケジューリングと、ご理解のほどをぜひともお願いいたします。
2024年10月8日火曜日
ニュースタンダード
長かった夏もようやく影を潜め、季節の移ろいを感じる今日この頃です。
残り2か月あまりで「あけましておめでとうございます」の気温となりますので、
例年通りですと30度ほど急降下する事となります。
急激な変化に体調を崩さぬよう注意し、はやめはやめの冬支度をはじめましょう。
さて、寒くなってくると増えてくるのが冬の感染症です。
昨年はインフルエンザが流行し、小児の抗インフルエンザ薬(散剤)が全国的に枯渇しました。そのため、薬局では大人用のカプセルをばらして小児用としてあてがう光景が久しぶりに見られました。
また、上気道炎をはじめとした急性疾患に用いる薬も相も変わらず品不足が常態化しています。現在も咳止め、痰切り、抗生物質、一部の漢方は限定的な出荷が継続しており、小児の医療用医薬品を中心に手に入らないものが多数あります。
対策としてみなさんが出来る事として
①ワクチンや感染防御などの予防に努め、医薬品の使用頻度を減らすこと。
②市販の医薬品などをうまく使って軽症のうちに治すこと。
などが挙げられます。
いいかげんにこの状態がいつまで続くのか?と言われると、良くなる兆し(具体的な政策・支援等)に乏しく現状のまま推移されると思われます。
報道でも麻酔薬(アナペイン)の供給危機が紹介されましたが、まさに氷山の一角であり医薬品の供給はこっちが良くなればあっちが倒れるといった事が繰り返されて今に至ります。
昔は日本の医療供給体制もよかった、と遠い目をする今日この頃です。
(大輪 武司)
2024年9月14日土曜日
無い袖は振れない
中秋の名月を間近に控えていますが、長引く暑さが季節感を狂わせます。
以前ラジオで気象学の専門家が話をしていましたが、温暖化による気温上昇は直線的ではなく階段状に上昇していくそうです。
その話を聞いて『人体と同じだな』と思った医療関係者は多いのではないでしょうか。
病状進行の大半は直線的ではなく階段状です。現状を維持している事にあぐらをかいて薬物治療を中断すると・・・皆様の想像通り覆水は盆に返りません。
さて、10月より長期収載品の選定療養制度が開始されます。
言いたいことも愚痴も色々ありますが、割愛してざっくりと説明すれば・・・
・先発品を使うと金かかる
以上です。もちろん除外項目や対象医薬品などありますので、詳細はリンクを参照してください。
選定療養には今までも2022年より開始された
・でかい病院にいきなり行くと金かかる
などの他、様々なシーンで登場してきます。
念のためお伝えしておきますが、選定療養制度において患者さんとしては負担金が増えますが、徴収する薬局・医療機関がその分儲かっているわけではありません。
今まで保険で賄っていた分が患者負担に入れ替わっただけとなりますので、そこのところをご理解いただけると助かります。
今回追加の長期収載品の選定療養においては、今後も対象医薬品の拡充・更新や除外項目の削減、自己負担比率の増大などは十分考えられます。
最新の情報を知りたい方は薬局にてお気軽にお尋ねください。
(大輪 武司)
2024年8月13日火曜日
防災DX
17日間の熱戦が終わり、パリオリンピックも幕を閉じました。
今大会では長野県勢でも多くのアスリートが活躍したようで、
まさか近所から金メダリストが出るとは思いませんでした。
明日行われる出口クリスタ選手とケリー選手のパレードは楽しみにしています。
また、アスリートの低年齢化が進む中で活躍してくれた『初老ジャパン』は、
中年の希望の星であり、勝手に流行語大賞と思っています。
さて、打って変わっての話題となりますが、
皆さんご存じの通り南海トラフ地震への警戒が呼びかけられています。
なんでこんな時に、と観光業や小売り業を中心に怨嗟の声も挙がりそうですが、能登地震は元旦に発災しています。
何も起こらなければそれはそれで良しなので、個人としては出来る事ははしておくが吉でしょう。
災害時への備えについてはすでに様々な情報が公的な機関から届いていると思いますので、
当ブログでは薬局発の災害時情報を一つご紹介いたします。
従来薬局では災害時においてお薬の手帳を避難先に持参するよう呼び掛けていました。
傷病時の薬の飲み合わせの確認や、避難所生活が長期化した際スムーズに薬物治療を継続するために現在服用中のお薬の情報が必要だからです。
しかしながら緊急避難時にそこまでの余裕がなく、現に使用中の手帳を持参する方は少数に限られました。
そこで産まれたアイデアが、お薬の手帳もしくは薬剤情報提供文書(おくすりの説明文書)をスマホで写真に撮って持参する事です。
スマホさえあればだれでも手軽にできる方法ではありますし、ご家族の情報もまとめる事が出来ます。
ちなみに上位互換として電子版お薬手帳や情報提供同意がなされたマイナンバーカードも同様に医療情報を共有するために使えますので、こちらも検討の余地はあるかと思います。
話が少々医療DXにそれましたが、皆さんがPCやスマホのデータをクラウドにバックアップするのと同様に、医療データもそういったツールを用いてバックアプするのも現実的な災害時への備えにつながるのではないでしょうか。
(大輪 武司)
2024年7月12日金曜日
ゆでガエル現象
2024年6月18日火曜日
共感
2024年5月28日火曜日
Rainy Day
入梅を予感させる大雨のせいか客足は鈍く、
ブログの筆は反比例して加速していきます。
某業界誌でも触れた内容ですが、以前ちょっとした疑問から「梅雨」の由来について調べる機会がありました。
諸説ありますが「梅雨」(バイウ)は黴菌(バイキン)の「黴雨」(バイウ)が転じてい生じた言葉だそうです。
*ここでの「黴」は当時「カビ」を表していたようです
ジメジメしてカビが生える季節をよく表しており、妙に納得してしまいました。
実際湿度・気温ともに微生物の好適環境(20℃~)となりますので、
細菌性食中毒の発生件数が上昇する季節でもあります。
その中で圧倒的に発生件数が多いのがカンピロバクター・ジュジュニ/コリによる食中毒です。
ウシ・ブタの他ペットなどにも常在する菌ですが、
食中毒としては主に鶏肉の不十分な加熱により生じるので注意が必要です。
また、最近ではコロナ禍で拡大したデリバリー、テイクアウトでの食中毒事例も増加しているようです。
【参考例】
今日は久々の梅雨の合間。陽気が良いので家族みんなでピクニックへ♪
お昼はTVでやってた某有名店でテイクアウトしたバインミーと、みんな大好き焼き鳥をチョイス👍
遠くの大きな公園へドライブがてらレッツゴー♪
⇒2日後一家仲良くマーライオン(白目)
喫食までの時間が長いと細菌が繁殖し、食中毒リスクが高まります。
長時間になる場合は常温保管は避けるよう心がけましょう。
特に免疫力の低い乳幼児・高齢者は重症化しやすく、
場合によっては後遺症(⇒ギラン・バレー症候群)などの大事になりかねません。
基本的な内容ではありますが、手洗いの徹底・低温保管・加熱調理による予防に努めましょう。
(大輪 武司)
2024年4月12日金曜日
更新しますか?【➤はい】【いいえ】
桜が見ごろを迎えています。
昨年に比べると2週間遅い開花となりましたが、ようやくの春らしさを満喫できそうです。
しかしながら車にうっすら降り積もる黄色い花粉を見ると、
外でマスクを外して思う存分深呼吸・・・はまだまだリスクが高そうです。
さて、私事で恐縮ですが先日およそ10年ぶりくらいに車を買い替えました。
走行距離的にはまだまだ乗れたのですが、タイヤ(夏・冬)の寿命と車検の時期が重なり、
この機会にとのことで清水の舞台から無事飛び降りてみました。
最近の車らしく(中古ですが)ACCや各種レーダーなどのADAS(先進運転システム)が搭載され、安全性や快適性が向上しています。
今更かもしれませんが、キーレスシステムはいちいち鍵を出さなくてよいので、荷物を持っていたりする時重宝します。
また、オートライト、オートワイパーなどにより操作の簡略化も進み、運転中やることが少なくなりました。
ナビや音楽はAndoridAuto経由となり、今は苦戦しているところですがこれも慣れの問題だと思われます。
こうしてみると、10年の間に車の装備がいかに変わったかが思い知らされ、ちょっとした浦島太郎状態です。
これを薬局に当てはめてみるとどうでしょう。10年前にはなかったものを思い返すと・・・
患者さんが手にするものでは新薬、マイナンバー、電子お薬手帳など、
薬局での業務では調剤補助者、オンライン請求、オンライン服薬指導などが代表的なものとして挙げられるでしょうか。
車ほどのスピード感はないですが、やはりDXに関しての内容が多くを占めているのが分かります。
誰のためのDX化なのか、と思うところはありますが、
今後さらに加速するDX化に振り落とされないよう必死にしがみついていきたいと思います。
(大輪 武司)
2024年3月5日火曜日
Hay fever
2024年2月6日火曜日
非日常
『冬はつとめて。雪の降りたるはいふべきにもあらず。』
雪かきの苦労や交通・物流の乱れなど処々難儀しますが、
朝起きて雪景色を見た時のハッと息をのむような第一印象は、
1000年以上前の人が感じるそれと変わりないように思います。いとエモし。
さて、能登での地震も発災から1ヶ月が経ち、災害中期の段階に入りました。
被災地での従事を終え、戻ってきた薬剤師の多岐にわたる活動内容もちらほら耳にしています。
臨時救護所での医療従事や現地医療機関の支援、医療集積所での供給支援、
小規模避難所への巡回、感染防止などの公衆衛生業務は従来通り。
それに加え船上避難者への対応やMP(モバイルファーマシー)での医療従事といった、
新しい活動内容も伺っています。
今後は避難生活が長引くことによるメンタルへのサポートや、現地医療の再建などにも活動内容がシフトしていく事が過去の事例より予想されます。
傷ついた被災地が復興するまでは長期的な支援が必要となります。
過去の災害の反省・教訓を活かして先手先手で対応を打っていく事が求められると感じています。
(大輪 武司)
2024年1月9日火曜日
【薬剤師】医療ボランティア従事で役に立ったもの&役に立たなかった物
いわゆる年頭の挨拶ですが、本年に関しては
「あけましたが、おめでたくはないです」
といった心境です。これは日本全国皆で感じていることではないでしょうか。
執筆現在1/9ですが、令和6年能登半島地震における各地の被害が徐々に判明してきました。
また、本日地域薬剤師会を通して、被災地への薬剤師派遣募集も開始されました。
時期的には亜急性期からの従事となる事が予想されます。
活動内容は場所、時期でも大きく変わりますし、何をするかどこに行くかもわからない状況で自己完結できる装備をしろ、と言われても正直判断に困ることと思われます。
今思うと、かつて東日本大震災で派遣募集された時も全く同じ状況でした。
そこで、少しでも参考になればと思いまして、
私が活動した経験上持参した装備の中から役に立ったものを挙げてみます(順不同)
①懐中電灯・ランタン等照明器具:電気が復旧していない場所では日中であっても室内は薄暗いことが多いです。冬は5時に暗くなります。
②赤ちゃんのおしりふき、水不要シャンプー:お風呂替わりです。自衛隊風呂は被災者優先ですので。
③耳栓、イヤホン等:慣れない土地と業務での緊張や雑魚寝から中々寝付けないと思います。
④上履き、サンダル:避難所内で靴下のみは寒いです。
⑤マスク複数:被災地は土ボコリがすごいです。感染予防にも。
⑥ハンドクリーム:断水地域では手指消毒回数が増えるので、手が荒れます。
⑦モバイルバッテリー:電波がないと意味ないかもですが、比較的早期に簡易基地局により電波が復旧されますし、持って行った方がよいかと思います。
⑧使い捨てカイロ:体育館で寝ると芯まで冷えます。
⑨ノートパソコン:(余裕があれば)在庫管理等でエクセルを使えば、他チームへ情報共有しやすいです。意外に出番があるかも。
以上が思いつきます。
消耗品などは多めに持参して、使いきれなかった分は次来た人に挙げればよいかと思います。
逆に持って行っても使わなかった物(順不同)
①食料品や水:ボランティアへも避難所での配給がありました。また、恐らくレンタカーで現地入りする事になるので、最悪従事する場所が決まり次第道中で揃える事も可能かと思われます。
②書籍:電波があればスマホでOK。重いです。
③寝具(寝袋、マット等):一式地域薬剤師会よりお借りできました。これは状況により異なるかもしれません。
④ヘルメット:余震は多かったですが、着けている余裕はないです。かさばる。
最後に、繰り返しになりますが活動内容は場所、時期でも大きく変わります。
地域特性上雪や寒さへの備えが必要かもしれません。何が必要で何がいらないのか、現地の情報をしっかりと収集することは必然となります。
また、災害時における特別な知識や技術を必要とすることはありませんでした。普段の業務がそのまま被災地で役に立った感があります。
以上を踏まえ、当記事がこれからボランティア従事を検討する方の少しでも後押しになれば幸いです。
(大輪 武司)