2020年1月31日金曜日

パニック

新型コロナウイルスの報道が毎日メディアを賑わせています。

十数年前のSARSを思い出す方も多いかと思いますが、
まさしく当時の様相を再現するかのような事態が続いております。



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当薬局でも中国や東京に送るといった方の来局で、
マスクはほぼ完売しました。
(薬局にあるマスク全部くださいと言われましたが、さすがにそれは制限させて頂きました・・・)
そして本日も難民のように続々とマスクを求める方が見えられています。

いまや卸からマスクも手指消毒剤も入手不可能な状態で、
このエリアでもしばらくは欠品が続きそうです。

当薬局に残っている数少ないマスクが、プロ用のN-95マスクと抗体マスクです。
これもSARS流行時に薬局の備蓄として眠っていたものを引っ張り出してきた次第です。




メディアが報道し、実際の欠品現場を見ると、
人々の購買意欲はパニック的に向上します。
情報化された現代でも(情報化されたからこそ?)昔と大きく変わりはありません。
その結果医療関係者や食品取り扱者、介護職、花粉症患者等本当に必要な方々への衛生用品の供給が難しくなる事態が発生します。

今回の新型コロナウイルスも致死性はそこまで高いわけではなさそうなので、今現在はちょっとしたインフルエンザのような状況ではあります。
いたずらに怖がる必要はなく、体調を崩さぬよう注意し、うがい手洗いで予防するように努めましょう。

また、今年は暖冬の影響で花粉の飛散開始日も前倒しになるでしょう。
マスクの手に入らない花粉症の方は、予防的投与として早めの内服スタートを心がけてください。



誰が悪いというわけではありませんが、
今一度皆さん冷静に情報を咀嚼して頂ければと思います。

(大輪 武司)









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